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何とかして残していけないものか… [鉄道ニュース]

こんばんは、gonanaです。
このところ、平成から令和への時代の節目という流れに合わせたわけでもないのでしょうが、ロングセラー商品や長年にわたり放送されていたテレビ番組など、私のような昭和生まれの世代にとってはなじみの深いものが次々に姿を消しつつあります。
そのような時流に合わせたわけではないでしょうが、四国は香川県の高松琴平電鉄から、下のリンク記事にあるような残念な発表が先日ありました。

ことでんのレトロ電車が2021年のGWを機に姿を消す…大正・昭和生まれの4両 (レスポンス Response.jp)
https://response.jp/article/2019/05/09/322138.html

今年に入って、近江鉄道の電気機関車や長崎電軌の東京都電・仙台市電・箱根登山鉄道からの譲受車両、秩父鉄道三峰口駅構内の鉄道公園に保存されていた電気機関車・電車・貨車など、貴重な旧型車両が引退や保存終了に追い込まれ、多くは解体されてしまうという悲しいニュースが続いています。特に三峰口駅構内の鉄道公園には何度か見学に行ったことがあるだけに、保存終了そして解体とはショックも大きいものでした。
今回の琴電のレトロ電車も、6年ほど前に四国へ行った際に特別運行に乗車することができた経験もあるため、こちらの引退も衝撃的でした。
私がレトロ電車に乗車したのは、先ほども書いたように6年ほど前の確かGWの頃だったと思います。
この時は、午前中に下りの高松築港駅から琴電琴平駅まで、午後に上りの仏生山駅から高松築港駅までそれぞれレトロ電車に乗車しました。この日の編成は、保存されている4両のうち23・300・500号の3両が編成を組んだものでした。また、当日運用に入っていなかった残る120号も、仏生山駅のそばにある車庫の構内に泊まっている姿を撮影できました。
この時に印象的だったのは、どの車両も実に美しい姿で保存されているということです。外観もそうですが、乗車できた3両の車内も本当によく手入れがされていると感じられました。途中列車交換のため数分間停車した駅では、琴電の社員の方がレトロ電車の乗客に各車の写真や解説入りの記念券の配布もしてくださるなど、琴電がレトロ電車の保存に力を入れていることがよく分かる場面がいくつもありました。
当日は天気も良く、開閉可能な窓のほとんどを全開にして走ると吹き抜ける風が非常に気持ちよかったのも思い出します。
そういう印象が今でも鮮明に残っているだけに、今回の引退発表は残念でなりません。
記事を読む限りでははっきりした引退の理由についての記述は見当たりませんが、おそらく補修部品の枯渇や車両保存の費用負担の増大などが大きな要因の一つであるのは間違いないでしょう。
確かに、鉄道を取り巻く様々な環境が厳しさを増す中、地方の中小私鉄としては維持や運転に多額のコストのかかる旧型車両の存在が経営の重荷になっているのは事実でしょうし、それを削減することで少しでも経営をスリム化する必要もあるのでしょう。
しかし、そうは言っても古いものでは大正時代製造という歴史的価値の大きな車両が解体されてしまうかもしれないとは、やはり何とかして残す手立てがないものかと思ってしまいます。
幸い、琴電としても静態保存の希望者を募ることで、何とか解体という最悪の結末に至るのを避けたいという姿勢が感じられるのはうれしいことです。
4両の琴電レトロ電車が、そろって無事次の落ち着き先が見つかることを願ってやみません。
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