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帰ってきた「まほろば」 [鉄道ニュース]

こんばんは、gonanaです。
今年3月16日に全線開業したJRおおさか東線。
この開業により、新幹線の発着する新大阪と奈良の直通ルートができ、同区間を走る直通快速の運転も始まりましたが、昨日、そのおおさか東線経由の新大阪ー奈良間に臨時特急「まほろば」が走ることが発表されました。
詳細は下記のリンクからどうぞ。

臨時特急「まほろば」新大阪~奈良間で運行 おおさか東線をノンストップで走る (乗りものニュース)
https://trafficnews.jp/post/88913

単純に大阪と奈良、あるいは東海道新幹線を利用して東京方面から奈良へというルートなら、大阪難波や京都からの近鉄特急のほうが速くて安いですが、JR西日本としてはやはり自社にもお金の落ちる山陽・九州新幹線利用の乗客にターゲットを絞っているということなのでしょう。

ところで、新大阪ー奈良間の臨時特急、そして「まほろば」という名の列車は、実は今回が初登場ではなく、9年前の2010年4月から6月末にかけても運転されていました。
この列車は、その2010年に奈良県で展開されていた「平城遷都1300年記念事業」に協賛した「奈良デスティネーションキャンペーン」に合わせて運転された臨時列車でした。
新大阪―奈良間運転といっても、当然おおさか東線経由のルートではなく、新大阪からは「はるか」や「くろしお」と同じ梅田貨物船・大阪環状線経由で天王寺まで走り、そこから関西本線(大和路線)に入って奈良まで走るというルートをとっていました。
車両は日根の電車区(当時)の381系国鉄特急色車6両編成が使用されていました。
私はちょうどこの年のGWにもう何度目かの関西乗り鉄旅に出かけたので、特急列車が発着しなくなって久しいJR奈良駅に臨時とはいえ久しぶりに復活する特急という希少性もあり、この「まほろば」に乗ってみることにしました。
5月3日(だったと思う)の午前10時20分頃新大阪駅の11番ホーム(現 1番宣)に行くと、愛称幕に「まほろば」の特製マークを掲げた381系がすでに入線していました。数枚写真を撮影して自由席者の1号車に乗車します。
定刻10時32分に新大阪駅を発車し、まずは先ほども書いたとおり「はるか」などと同じルートをたどって天王寺までノンストップで走ります。新大阪からの乗客はそれほど多くなかったと記憶していますが、天王寺で結構多くの乗車があったようで、私の乗車した1号車に限っては7~8割くらいの座席が埋まりました。
大和路線内に入っても、特急とはいえ臨時列車ゆえかそれほど高速で走るわけではありませんが、やはりそこは特急形車両というべきか、221系の「大和路快速」に乗っているときとは何か気分が違うように感じられました。
この日は、平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターだった「せんとくん」も乗車していて、天王寺の次の停車駅である王寺駅を出るあたりから最後部(6号車)から順に車内を巡回していました。私の乗る1号車にも終着奈良まであと数分のところでやってきて、子供たちから握手攻め、撮影攻めにあっていました。
この時、せんとくんと一緒に車内を巡回していたキャンペーンガール(?)の女性からは「まほろば」の乗車証明書をもらい、よい記念になりました。
そうこうしているうちに早くも新大阪から1時間ほどで終着の奈良駅に到着しました。降車の際は、巡回を終えた後1号車のデッキで待機していたせんとくんの見送りを受けて列車を後にするという思わぬ経験もすることになり、なかなか楽しい臨時特急の旅でした。

当時の「まほろば」と今回の「まほろば」を比べると、ダイヤは当時とそれほど大きくは変わらない(奈良行は9年前より約30分繰り上がっている)ものの、車両は287系3両編成と、時代の流れを感じます。3両という短編成は、新大阪と奈良を直通する特急の需要がどの程度あるのかをまだ読み切れていないからという面もあるのかもしれません。
いずれにしても、今年11~12月の運転実績を見て、このルートの特急が果たして定着するのかどうかが決まるようで、今後の動向が注目されます。私もぜひ新しい「まほろば」にも乗りに行きたいところです。
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