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2003年9月の乗り鉄思い出しの記② マリンライナー&フェリーで高松往復編 [鉄活動レポート]

こんばんは、gonanaです。
前回からの続きで、2003年9月に岡山・広島方面へ乗り鉄旅に出かけた時の思い出記です。

2003年9月12日、前夜東京駅から乗車したブルートレイン「出雲」を9:20過ぎに到着した米子で下車し、30分ちょっと後に米子を発射する381系の伯備線特急「やくも」で昼前に岡山駅に到着しました。
岡山に到着後は、そのまま快速「マリンライナー」で瀬戸大橋を渡り高松へ向かうことにしました。
私にとっては5年ぶり2度目の四国上陸ですが、今回は「マリンライナー」に乗ることが高松へ向かう目的でした。
「マリンライナー」は1988年4月の瀬戸大橋線開業以来、パノラマグリーン車クロ212形を組み込んだ213系電車により運転されてきましたが、2003年10月1日のダイヤ改正から、現在も「マリンライナー」で活躍しているJR四国5000系とJR西日本223系の併結による編成に置き換えられることになりました。
213系普通車の方は岡山周辺各線のローカル運用に転用されるものの、パノラマグリーン車クロ212形は活躍の場を失い引退することになりました。
クロ212は運転室越しに全面展望が楽しめるほか、側面の窓も大きく眺望に優れた構造になっており、一度乗ってみたい車両でした。
そこで、引退前にぜひ乗っておこうと、乗り鉄旅の行程に組み込むことにしました。

私が乗車したのは、岡山駅を12:40前後に発車する「マリンライナー」(号数は忘れてしまいました)でした。
発車10分ほど前に岡山駅の「マリンライナー」発車ホームに行くと、すでに213系が入線していて、もちろん目的のクロ212に乗車します。
クロ212は白い鋼製車体に在籍する5両それぞれに異なる色のストライプの入った塗装が特徴でしたが、乗車した車両は何かのキャンペーンか商品とタイアップしたと思われる(具体的な内容は覚えていませんが)青緑色ベースの特別塗装となっていました。
「マリンライナー」のグリーン車(室)は指定席(別に普通車指定席もあり)なので、もちろん事前に最前列(運転室のすぐ後)のグリーン県を確保していました。
普通・快速列車のグリーン車といえば、首都圏各線のそれは昼間でも結構乗車率が高いですが、平日のお昼時の「マリンライナー」のグリーン車は観光客もそれほど多いわけでもないので空いているだろうと思っていましたが、実際には8割程度の座席が埋まった状態で岡山駅を発射しました。
岡山と坂出・高松の間は乗車時間もさほど長くありませんが、やはりゆったりした座席への着席が保証されているという点で、「マリンライナー」にも首都圏のグリーン車と同じような需要がかなりあるのでしょう。
指定された座席は運転士の真後ろの席のため、落ち着いてゆっくり前面展望を楽しむには若干の難がありましたが、それでも岡山駅で購入した駅弁を食べながらの前面展望は楽しいものでした。瀬戸大橋走行中は、隣の席が空いていたのを幸い、海の眺望も存分に味わうことができました。
そうこうしているうちに四国に上陸し、岡山から1時間足らずであっという間に高松駅に到着しました。
クロ212は車両自体の乗り心地も前面・車窓からの眺望も素晴らしく、製造後わずか14~15年で廃車されてしまったのは何とももったいない限りです。もし今だったら、全車とは言わないまでも一部は何らかの観光列車に転用されていたかもしれず、こんなところにも鉄道車両の運命を感じます。

「マリンライナー」で高松駅に着いたのは13:30過ぎでした。
先ほども書いた通り今回高松へ向かったのはクロ212形に乗るのが目的のため、高松では特に何も予定はありませんでした。そのため今回は高松到着後すぐにとんぼ返りで岡山に戻ることにしていました。
単純に岡山へ戻るだけなら「マリンライナー」が一番手軽ですし、クロ212はもちろん213系普通車も「マリンライナー」からの撤退が目前に迫っているのでこちらのお名残乗車ということにしても良いのですが、もと来た道をただ戻るのも芸がないので、帰りは高松港から宇野港(岡山県玉野市)へのフェリーと宇野駅からの宇野線列車を乗り継ぐコースをとることにし、高松駅から港までタクシーで移動します。
高松港と宇野港の間では、国鉄・JR四国の宇高連絡船・高速艇が廃止されてからも3社のフェリーがそれぞれ数十往復、24時間体制でフェリーを運航していました。
この時私が高松港から乗ったのは、3社のうち「宇高国道(うたかこくどう)フェリー」という会社の高松港発14:30発の便でした。
港のフェリー乗り場で乗船手続きをし、少し待合室で時間をつぶしたのちに乗船します。
宇高連絡船には一度も乗る機会がなかったので、運航会社は違うとはいえ同じうのー高松間航路の船ということで、少しでも宇高連絡船に乗った気分が味わえたらと期待して乗りました。
出港後は線内を歩いたり、デッキに出て海風に当たりながら海や瀬戸大橋を眺めたりして久しぶりの船旅を楽しみましたが、線内を歩いてみても乗客の少なさに驚かされました。乗った時間がちょうど平日昼間の閑散時間帯だったからだということもあるのでしょうが、当時就航していた船の定員の500人弱程度に対して、見たところ20人程度しか乗っていないようで、売店のおばさんも手持無沙汰な感じでした。(もちろんただ通り過ぎるだけでは申し訳ないので、私はスナック菓子と缶コーヒーを購入しました)
高松港から宇野港まで、フェリーでは約1時間の所要時間ですが、「マリンライナー」ではほぼ同じ時間で岡山駅まで行けてしまうので、高松市内から岡山市内の中心部まで行く場合や新幹線に乗り継ぐなら「マリンライナー」が断然便利なので、そちらに乗客が流れていたのは確かなようです。
そしてこの航路のフェリーのもう一つの大きな役目であるトラックなど自動車の航送も、一時期の高速道路の料金値下げなどの影響でかなり減っているそうで、こちらの影響も大きいようです。
案の定というか、私の載った数年後には高松ー宇野航路のフェリーの大幅な減便が始まり、今では運航会社も一社だけになってしまったようで、全盛期を知る人から見れば相当に寂しい状況になってしまったのではないでしょうか。
そういう意味では、私が乗った瓶は活気に乏しく寂しい船内風景でしたが、それでも少しでも宇高連絡船の追体験ができたという意味では、帰り道にあえてフェリーを選んでよかったと今でも思います。

宇野港には15:30頃に到着し、徒歩でJR宇野駅まで移動して115系の宇野線普通列車で岡山駅へ戻りました。
その後は倉敷ー三菱自工前間を結ぶ水島臨海鉄道に全線乗車し、この日ののりてつは終了となりました。

次回は広島編です。
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