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今思うとありがたい列車でした [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
数か月前、とある鉄道好きの友人とのメールのやり取りの中でちょっと話題になったのが、1999年12月まで大阪―飛騨古川間で運転されていたキハ58系の急行「たかやま」。
現在も大阪―高山間で運転されている特急「(ワイドビュー)ひだ25・36号」の前身ともいえる列車でした。
私はこの「たかやま」に3~4回ほど乗車したことがあります。
最初の乗車はおそらく1992年頃だったと思います。この当時の「たかやま」はキハ58系とはいってもすでにオリジナルの国鉄職・ボックスシートの姿ではなく、塗装変更と普通車座席の簡易リクライニングシート化、それに伴う改番が実施された後でした。
この時は当時発売されていた「京阪神ミニ周遊券」を利用しての関西への乗り鉄遠征の帰りでした。周遊券利用だと自由周遊区間への行きと帰り、それに自由周遊区間内では急行列車の自由席に急行券なしで乗車できるメリットを生かしたものでした。その後も「たかやま」利用時はいつも周遊券利用のたびの帰りに利用することがほとんどでした。
下り「たかやま」の大阪発は午前8時を回った頃でした。関西へ行くとよく宿泊していた大阪駅から近いビジネスホテルを出て大阪駅に向かうと、大阪駅は当然朝のラッシュのど真ん中です。
そんな中で長距離列車用のホーム(確か11番線)に上がると、やがて大型の円形ヘッドマークを掲げた「たかやま」編成がやってきます。編成はグリーン車キロ28を含めて5~6両ほどだったと思いますが、少なくとも東海道線内で私が車内を見たときには、たいていは乗車率はいいところ半分くらいだった記憶があります。
でもそのおかげで私が利用する時はいつも余裕で座席を確保できました。同じ米原方面への新快速・快速がラッシュ時で混雑する中、これらを回避して特別料金を払うことなくゆったり移動でき、しかも米原での乗換も省略できる「たかやま」は地味ながらありがたい存在でした。
東海道線内でキハ58系に乗っていると、急行とはいえさすがに電車よりも高速感がなく、特に米原以西では新快速や快速(普通)の追撃をどうにか躱しているというようなダイヤだったようです。しかし、それゆえ本線格の路線での国鉄型気動車の走りをじっくり堪能できたのは今から思うとかなり価値のある経験だったと思います。
先ほども書いたとおり「たかやま」には3~4回乗車しましたが、毎回乗車したのは下りの大阪または京都→大垣間だけで、肝心の高山線内での乗車経験がなかったのが惜しまれます。また、もし機会があれば乗車時点でも数少なくなっていたグリーン車キロ28にも乗ってみたかったです。
今や、JR線上から「たかやま」はおろか急行列車自体がイベント列車的要素の強い臨時列車を除きほぼ消滅し、周遊券やそれを引き継いだ「周遊きっぷ」も消えてしまいましたが、「たかやま」が活躍していた時代は、少なくとも今よりも鉄道の旅に自由な選択肢がまだまだ多く残されていた良き時代だったといえるかもしれません。
種別に関係なくJRの複数会社間を直通する列車が年を追うごとに消えていく中で、「たかやま」を引き継いだ存在といえる大阪発着の「ひだ」が残っているのは、ある意味かなり奇跡的なことといえるでしょう。私はまだこの「ひだ」には乗車経験がないので、機会があればぜひ乗っておきたい列車の一つです。

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