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勉強漬けの年末年始に青い癒し [いろんな思い出]

こんにちは、gonanaです。
昨日はかつて会社帰りに時折東京駅や上野駅で夜行列車やブルトレの撮影や見送りをしていたという話をしましたが、今回はその記事を書きながら思い出した浪人時代のエピソードについてです。

私は現役での大学受験に全敗し、浪人生活を送ることになり、西荻窪にある某予備校に通っていました。
その年の年末年始、まあ当然というか浪人生には年末も正月もないというわけで、私の通っていた予備校では年を跨いだ6日間ほどの間、集中的に個人学習を行う学習会が行われました。
これは、期間中毎日朝8時から夜20時半まで、休憩や昼食・夕食を挟みつつ、2時間×5コマの10時間、参加者がそれぞれに持参した参考書や問題集を使って集中的に自習を行うというものでした。(合宿ではなく、自宅や下宿から毎日会場まで通うという形態でした)
学習会が行われたのは、東京大手町にある某ビルの貸会議室でした。年末年始で利用客がほとんどなく空いていたのと、オフィス街なので勉強への集中を妨げるような誘惑もほとんどないということで会場として選ばれたのだと思われます。
学習会の間は、先ほども書いた通り8時から20時半まで、ほぼ勉強漬けの時間を過ごすことになります。午前と午後に15分ずつ、昼食と夕食時にそれぞれ1時間の休憩はあるものの、休憩時間に外へ出て気分転換を図るということもできず(そもそも大手町周辺は年末年始に外へ出たところで食事のできる店もコンビニもほとんどなかったようですが)、受験生には酷な年末年始の世間の雰囲気から逃れて勉強するにはよかったけれど、気分的には正直辛い6日間でした。
しかし、そんな中で唯一の癒しの時間が、それぞれの日の日程が終わり自宅へ帰る途中の時間にありました。
20時半にその日の5コマ目の自習時間が終わり解散になると、会場のビルから近い地下鉄の大手町駅ではなく東京駅へ急いで向かいます。
東京駅へ急いだのは、もちろん帰宅のためでもありますが、もう一つのお楽しみがこの時間にあったのも理由でした。
当時、21:00に高松行「瀬戸」、21:20に出雲市行「出雲3号」の2本のブルトレが相次いで東京駅を発車していました。そのため、勉強漬けだった一日の終わりに、このブルトレの発車を見送ることで少しでも勉強へのモチベーションを維持しようとしたのかもしれません。
そして、学習会の期間中毎日、この2本の発車を見送っていると、浪人中なかなか思うように乗り鉄や鉄道旅などもできない中で、ホームの賑わいも含めて、わずかではあっても旅の気分を感じることができ、正直面白みのない浪人生生活の中の貴重な癒しの時間になったのは間違いありません。
その年の春、私は無事に浪人生生活にピリオドを打つことができました。あの時、東京駅でブルトレに元気とやる気をもらったから・・・かどうかは定かではありませんが、やはり鉄道好きにとっては、好きな車両や列車の近くにいるとそれだけでパワーをもらえるということもあるんでしょうね。
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