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琴電レトロ電車乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:今年行ってみたい場所は?

昨日と同じお題での投稿です。
昨日の記事の最後に「来年あたりは四国あたりにでも行きたいですね」と書きましたが、この部分を書きながら思い出したのが、今年のGW頃(だったかな)以降順次運用を離脱するとの発表が昨年なされた琴電(高松琴平電鉄)の4両のレトロ電車(旧型車)たちのこと。
もし買い取り手がつかなければ解体処分も、という内容には少なからず衝撃を受けましたし、何より2013年にそのレトロ電車の特別運転に乗車した経験のある者としては、乗車して大変愛着を感じる車両でもあったので、とにかくこのような方針となってしまったのが残念でなりません。
そこで今回は、その2013年にレトロ電車に乗車した時のことを、当時の私のブログの過去記事も参考にしながらまとめてみたいと思います。

2013年7月中旬の海の日を含む三連休を利用して、私は高松琴平電鉄の乗り鉄のため高松へ行きました。
初日は岡山まで新幹線で移動した後、岡山で少し時間をつぶして夕方に高松入りし、翌日、夜に「サンライズ瀬戸」で東京へ戻るまでの一日、琴電の乗り鉄を楽しみました。

その日の朝、JR高松・琴電高松築港の両駅に近い宿泊先のホテルを出て、高松築港駅から琴電の乗り鉄をスタートしました。
琴平・長尾・志度の3線からなる琴電のうち、長尾線の長尾までの全線を往復した後、いよいよこの時の琴電乗り鉄の最大の目的でもあったレトロ電車に乗車します。
この日のレトロ電車の運転は、当時の香川県の観光キャンペーン「うどん県時間旅行物語」に協賛してのもので、その年12月まで毎週土休日に運転されていました。

10:25頃、高松築港駅に、琴平線仏生山駅に隣接した車庫から回送で出庫してきたレトロ電車が入線しました。
琴電で保存運転されてきた大正・昭和初期製の旧型車は1000形120号、3000形300号、5000形500号、20形23号の4両で、その日のレトロ電車はこのうち300号+23号の2両編成でした。
ホームに到着したレトロ電車を撮影した後、楕円形の戸袋窓が特徴の300号に乗車します。
10:35にレトロ電車は高松築港を発車し、琴平線の終点、琴電琴平駅へ1往復の特別運行に出発です。
レトロ電車の乗車には特に予約や特別料金は必要なく、通常の定期列車同様に気軽に乗車できるのが嬉しい限りです。三連休とはいえ夏休みにはまだ微妙に速いためなのか車内は適度に空いていてゆったりした気分で乗車できました。
この日の高松は確か多少雲はあるものの晴れていて、気温もそれなりに上がっていたと思います。
旧型車2両はともにもちろん非冷房なので、側面の開閉可能な窓はほぼすべて全開状態でした。
一応天井の扇風機は回っていましたが、窓から入ってくる風が心地よいのであまり暑さを感じませんでした。
レトロ電車は、定期列車同様琴平線の各駅で停車・客扱いを行いながら琴電琴平を目指します。
途中の一宮・滝宮の両駅では時間調整と列車交換のためそれぞれ6~7分の停車時間があり、乗車している私も含めた鉄道ファンにとっては絶好の撮影タイムです。
一宮駅のホームで撮影していると、運転士さんが運転室から出てきて、記念撮影用のボードを電車のすぐそばに出してくださいました。
一方車掌さんからもレトロ電車の公式ガイドブックや乗車記念証をいただきました。
ガイドブックには保存運転されている4両の旧型車の詳細な解説だけでなく、琴電各線に残る近代化産業遺産(橋梁など)の写真や解説、さらには各線の撮影地ガイドまで掲載されたなかなか充実した内容で、無料でいただけるのが申し訳ないくらいの盛りだくさんの内容でした。
乗車記念証はこの日乗車した300号と23号のものが1枚ずつで、こちらも両車の写真と解説が入ったものでした。
ガイドブックと乗車記念証は一日乗車券でレトロ電車に乗車した人へのプレゼントだったようですが、いずれにしても運転士さんも車掌さんも素晴らしいサプライズをくださり、これだけでもレトロ電車、そして琴電に乗りに来てよかったと感じるひと時でした。

レトロ電車は11:56に琴電琴平駅に到着し、吊掛モーターサウンドを聞きながらののんびりゆったりとした旅が終わりました。
琴電琴平に到着したレトロ電車は13:18に高松築港に向けて折り返すまで昼休みに入りますが、私は駅近くのうどん屋さんで昼食の後、レトロ電車の30分ほど前の1080形(元京急旧1000形)の琴平線定期電車で車庫のある仏生山駅へ向かいました。
ここではホーム上から車庫内の留置車両の撮影をしましたが、レトロ電車が戻ってくるまでの間に改札を出て駅前をぶらついていると、駅前を通る道からもよく見える車庫の片隅に、この日は運用に入っていなかった旧型車の1両である1000形120号が止まっていました。
幸い、敷地外からでも十分撮影可能な位置だったのでこれも撮影でき、4両の旧型車のうち3両を実際に見たり撮影したりできて満足でした。残る5000形500号の姿はこの日見ることができなかったのは残念でしたが・・・
仏生山駅からは再びレトロ電車に乗車しました。高松市内中心部へ向かおうという人が多いようで車内はやや混雑していましたが、前面展望を楽しみながら瓦町駅まで乗車しました。
そして最後は、高松築港に到着後回送で仏生山車庫へ戻るレトロ電車を瓦町駅ホームで撮影することにしました。
瓦町駅は琴電の3路線すべてが発着するターミナル駅で、琴平線と長尾線の発着するホームは当時デパートが入っていた駅ビル(現在デパートは撤退してしまったようですが)の下にあり、まるで関東・関西の大手私鉄の駅のような雰囲気です。そんな中に茶色一色、あるいは白と茶色のツートンカラーのレトロ電車が到着すると、まるで昭和20~30年代のような雰囲気を漂わせる電車と近代的なホームとのミスマッチ感がなかなか面白かった思い出があります。

よく整備された美しい車体と快調な走り、そして乗務員の方の嬉しいファンサービスに大満足でき、またぜひ乗りに行きたいと思いながら実現できずにいるうちにレトロ電車の引退が発表されるという思わぬ展開となってしまいましたが、こうなれば運用離脱者が出る前にぜひとも乗りに行きたい思いが強まってきます。
昨日も書いた通り、視覚障害者になって以来長距離の鉄道旅に出かけることができていない私にとっては、移動や宿泊などでいろいろなハードルは予想されるものの、今年はぜひ長距離の鉄道旅に出かけるという目標を持っています。その第一歩に琴電レトロ電車乗車を組み込めるかはなんとも見通しがつきませんが、可能であるならぜひもう一度レトロ電車に乗車したいと思っています。
そして、願わくば4両のレトロ電車が1両も解体されることなく安住の地に落ち着いてほしいものです。
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