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関西にも私鉄の博物館を! [鉄道ニュース]

こんにちは、gonanaです。
先日、「としまえんが段階的に閉園か?」という話題や、「渋谷ハチ公前の青ガエル(元 東急初代5000系)が大舘へ移転」という話題についてそれぞれ書きましたが、昨日こんなニュースがネットニュースに出ていました。

みさき公園消滅で宙に浮く「旧車両」 保存の難しさ、東西で相次ぎ浮き彫りに : J-CASTニュース
https://www.j-cast.com/2020/02/15379673.html?p=all

関東人の私にとって、みさき公園は南海本線の駅名になっているくらいなので存在は知っていましたが、どうやら一度も訪れる機会がないまま閉園となりそうです。
そして、この記事でも取り上げられている「わくわく電車らんど」の存在も初めて知りました。
この施設の具体的な内容はわかりませんが、いずれにしてもなかなか保存例の少ない印象のある関西の私鉄電車なので、このまま解体撤去されるとすれば非常に残念です。
実はみさき公園には過去にも南海の電車が保存展示されていたことがあります。
1961年に登場し、南海高野線の特急「こうや」で活躍し、1983年に登場し現在も活躍を続けている30000系特急車の登場で廃車となった20001系「デラックスズームカー」がそれでした。
確か、4両編成1編成のみが製造されたうち、両端の先頭車のみが1985年にみさき公園に運ばれて展示され、一時は車内がプロ野球南海ホークスの記念館のような形で開放されていた時期もあったようですが、結局数年後には解体されてしまったようです。昭和30年代を代表する私鉄の特急型電車の一つだった20001系と比べれば、通勤車の7000系は地味な存在といえば地味かもしれませんが、それでも南海の車両史の中では重要な存在であろうと思われるので、他の展示物も含め閉園後も何らかの方法で保存展示されることが期待されます。

そういえば、関西の私鉄ではなぜかあまり過去の車両を保存展示したり、自社の歴史や現状のPRなどを行う常時公開の博物館や資料館がほぼないのが現状です。
関東では東急や営団地下鉄改め東京メトロ、東武の博物館は歴史も長く、近年も「京王れーるらんど」、そして先日「京急ミュージアム」がオープン、小田急も「ロマンスカーミュージアム」を建設中です。
常設の博物館のない西武・京成・相鉄も車両基地内で保存している歴史的車両をイベント時に公開しています。
それに対し関西の私鉄にはこういった博物館や資料館の類がなく、わずかに阪急や大阪メトロ(旧 大阪市交通局)が工場や車両基地公開イベントに合わせて保存車両を公開しているくらいのものでしょうか。
各社それぞれに考え方や事情はあるとはいえ、鉄道ファン的にはやはり関西の私鉄各社にも何らかの博物館・資料館的な施設が欲しいですし、そこで歴史的名車が恒久的に保存されるならもっと良いと思います。
関西の各社には関東にも増して「名車」の誉れの高い車両が過去から現在にかけてたくさんあり、今となってはそういった車両たちの保存例も少ないのは惜しい気がします。
例えば、小田急の「ロマンスカーミュージアム」に歴代のロマンスカーが集結するなら、JR以外では最大の特急王国の近鉄にもそれを超える規模の「近鉄特急博物館」があっていいはずです。
もう失われてしまった過去の名車の実車を展示することは叶わないにしても、模型やレプリカだけでも歴史的車両の展示があれば、関西の私鉄各社のPRという点でもかなり大きな価値があるような気がします。

もし今後、例えば先ほどの「近鉄特急博物館とか「阪急ミュージアム」などといった施設ができるのなら、関西の私鉄も好きな私としてはぜひ訪問したいものです。
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