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【鉄道イベントの思い出09】東急8000系リバイバル急行 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
「鉄道イベントの思い出」今回は、2007年6月30日・7月1日に運転された東急8000系の「リバイバル急行8000系号」についてです。

東急8000系は、1969年に登場して以来、東横線・田園都市線・大井町線を中心に活躍した車両ですが、2000年代に入ると廃車が始まりました。
そんな中で、2005年ごろには東横線で活躍していた8000系のうち8039編成(以下、8039F)が、平成に入ったあたりから先頭車前面にまかれていた赤帯を外した姿で運用に入っていました。
そしてその8039Fも2007年に引退ということになり、それを記念してこの8039Fを使用して、1980年頃の東横線急行を再現するイベント列車として「リバイバル急行8000系号」が東横線渋谷駅ーみなとみらい線元町・中華街駅間で運転され、私は初日の6月30日に乗車・撮影に行ってきました。

「リバイバル急行8000系号」が運転された2日間の8039Fの運用は、10時台に東横線の車両基地である元住吉検車区を出発し、回送で渋谷駅へ。渋谷駅で撮影会を行った後、元町・中華街駅まで臨時急行として1.5往復し(途中戻った渋谷駅では再び撮影会を実施)、最後は元町・中華街駅から急行元住吉行として運転し、元住吉検車区に入庫というものでした。
2007年6月30日、私は10時半頃、まだ地上にあった東横線渋谷駅に到着しました。
この後8039Fが入線するという一番JR寄りの4番線に行くともうすでにかなりの人出になっていました。
10:45、いよいよこの日の主役8039Fが到着。早速私も含めて多くの撮影者が8039Fにカメラを向けていました。
8039Fはこのイベントに合わせて、行先方向幕を黒地白文字でローマ字入りのものから1980年当時に使用されていた白地に黒文字、あるいは赤地に白文字のものに戻し、これとは別に前面に赤地に白文字の「急行」の種別板も掲出していました。
さらに渋谷方先頭車のクハ8039は、前面の運行番号表示器を登場当時のような番号札を運転室内に掲げる方式に戻し、前面窓のHゴムも黒から白に戻すなど、可能な限り1980年頃の外観を再現する仕様となっており、東急の関係者の方々のこのいイベントに対する意気込みが感じられました。
渋谷駅停車中には、両線当社とも前面方向幕にいろいろな行先の字幕が表示され、中にはこの頃にはすでに過去のものになっていた「桜木町」「急 桜木町」の字幕や、逆に1980年頃には考えられなかった白地黒文字の「元町・中華街」や赤地白文字の「急 元町・中華街」といった、このイベントのために用意された字幕も見ることができました。
また撮影会中はヘッドライトや急行表示灯を点灯するサービスもあり、短い時間ながらいろいろと楽しむことができました。

相当な混雑の中、何とか両方の先頭車の側からの撮影をするうち、いよいよ「リバイバル急行8000系号」の発車時刻が近づいたので、車号は忘れましたが手近な車両に乗り込みます。そして11:08、8039Fは渋谷駅を発車しました。
この「リバイバル急行8000系号」は乗車に際して事前予約や乗車整理券の確保などの必要はなく、乗車券類さえあれば誰でも利用できる列車として運転されたので、車内はかなりの乗車率になっていました。
8039Fの車内には、広告スペースを利用して8000系の登場時から2007年当時までの貴重な写真や資料などが掲示され、これを見ているだけでもかなり楽しめる内容になっていました。
展示を眺める合間にふと窓の外を見ると、多くの駅や撮影スポットでは多くの撮影者が撮影をしているのがよくわかり、どちらかといえば地味な通勤電車である8000系にとっては大きな晴れ舞台になったであろうことが感じられました。
「リバイバル急行8000系号」は11:55に終点の元町・中華街駅に到着。同駅のホームは1面2線しかなく、しかも定期列車の合間を縫って走る臨時列車ということもあり、8039Fはわずか1~2分ほどの折り返し時間ですぐに渋谷へと戻っていきました。

当初の予定では、元町・中華街に着いて渋谷に向けて発射する8039Fを見送ったらこの日の撮影は終了するつもりでしたが、その後某所で昼食をとっているうち、せっかくだからもう少しだけ撮影したいと考え、この日の「リバイバル急行」の行路の終点の元住吉駅へ向かうことにしました。
14時少し前に元住吉駅の渋谷寄り先頭付近へ行くと、やはりここも大勢の人で賑わっていました。
そんな中、8039Fは14:22に元住吉に到着。乗客を降ろし、方向幕を白地黒文字の「回送」表示に変えて元住吉検車区へと入庫していきました。

8039Fは、私が乗車・撮影した翌日も前日と同じダイヤで「リバイバル急行8000系号」の運用につき、その日(7月1日)をもって運用を離脱しました。
その後東急8000系自体も東急線上からは引退することになりますが、現在も一部車両が伊豆急行で現役を続けています。
車内が一部クロスシート化されるなどの変化はありますが、伊豆急でも東急時代をイメージした外装になっている編成もあるようです。
この伊豆急8000系、私はまだ未乗車なので、いろいろ落ち着いたらいつか乗りに行きたいものです。
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あおたけ

東急8000系の引退記念で運行されたリバイバル急行、
私も自由が丘付近へ撮影に訪れました。
赤帯が外されて銀一色に復刻されただけでなく、
LED化された行先表示器や運番票をアナログに戻すなど、
気合が入っていましたよね(^^)
当時はみなとみらい線との直通は行われていたものの、
副都心線との直通はまだ行われておらず、
地上駅時代の渋谷駅も含めて、
今よりも「東横線らしさ」が感じられたように思います☆
by あおたけ (2020-05-10 08:23) 

gonana

あおたけさん、こんにちは!
いやあ、あおたけさんも撮影なさっていたんですね。
この時の8039Fは、「東急もここまでやるか」と思わせてくれるくらいの再現度でしたね。
確かに、東横線に限らず、昔はそれぞれの会社、路線ごとに今よりもっと個性が強かったように感じます。
東横線も、各社のいろいろな車両が走るようになって、だいぶイメージが変わった感はありますね。
by gonana (2020-05-10 13:41) 

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