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【鉄道イベントの思い出10】京急ファミリー鉄道フェスタ2010 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
「鉄道イベントの思い出」シリーズ、今回からは、毎年5月下旬に京急線京急久里浜駅付近にある京急ファインテック久里浜事業所(以下、久里浜工場と略します)で開催されている(今年はおそらく中止になったと思われますが)同所の一般公開イベント「京急ファミリー鉄道フェスタ」に出かけた時の思い出の振り返りです。
まずは、2010年に開催された時変です。

2010年5月30日、「京急ファミリーフェスタ2010」が開催されました。
当日、朝から仲木戸(現 京急東神奈川)駅で少し撮影を楽しんでから久里浜の会場へ向かいました。
仲木戸から普通と快特を乗り継いで京急久里浜に着き、ここから会場の久里浜工場までは無料のシャトルバスで移動します。
京急久里浜駅に着いた時には、これから会場へ向かえば、入場待ちをすることなく開始の10時直後からたっぷりイベントを楽しめるタイミングだということもあってか、駅舎の外にはバス待ちの長蛇の列ができていましたが、かなりの台数のバスを投入してピストン運行しているようで、10分ちょっと待っただけでストレスなくバスに乗れ、10分弱で久里浜工場の近くに到着。そこから少し歩いて会場入りしました。

車両工場の公開とくれば、まずは何はともあれ現役車両の展示ゾーンへ向かいたいところですが、その前に、構内に保存されている2両の保存車両を見学します。
いずれも、工場内に保存されているのでこうしたイベントの際にしか姿を見ることはできませんが、京急の戦前期(旧京濱電鉄・湘南電鉄時代)の代表車両たちです。
まずは京濱電鉄51号型51号。
51号型は、大正期に製造された前面5枚窓の電車。
久里浜工場での保存にあたって、ポール集電だった製造時の姿に復元されています。
この日、2両の保存車は車内の公開も行われていて、貴重な機会なので私も車内に入ってきました。
座席はグリーンのモケットに京濱電鉄の社紋が織り込まれたロングシートで、客室とはポールで仕切られただけの運転台となっているのが、元は「軌道線」だった京濱電鐵の車輛らしいところです。

続いては湘南電鉄デ1形1号。
湘南電鉄デ1形は、昭和5年の湘南電鉄開業とともに登場した車両で、今年1月に開館(現在休館中)の「系キューミュージアム」に保存されている京急デハ236号と同じ出自の車輛です。
その後、湘南電鉄と京濱電鉄が黄金町でレールがつながり相互乗り入れを開始すると京濱電鉄でも同型車を新作。
さらにその後の増備や他形式からの編入により、戦後に京急230形として一つの形式にまとめられたあとは65両の大所帯になり、京急では昭和53年、譲渡先の高松琴平電鉄では平成になってかなり後まで活躍しました。
このデ1号は京急80周年を記念して、昭和53年に230形を製造時の姿に復元したものですが、製造時デ1号だったデハ231号が復元時点ですでに廃車解体されていたので、湘南デ18号だったデハ248号を種車にして復元した経緯があります。

このデ1も車内が公開されていました。
湘南電鐵デ1形の車内は京濱51号とは対照的にブルーのモケットのセミクロスシートが並んでいて、クロスシート付き車の両数が多い現在の京急車両のルーツともいえます。
大きな窓やクロスシートなどとともに、デ1形の特徴の一つが、前後両方の運転席が低い仕切りだけで囲まれた片隅式運転台。
運転席と通路を挟んで反対側には、文字通り車輛最前部までロングシートが設置されており、大の大人でも乗り鉄心を刺激させられる空間といえます。
一方で、車内には湘南電鉄沿線の多くの区間が戦前に三浦半島の要塞地帯だったことを示すポスターが再現されていて、この車両の登場した時代を感じさせる資料にもなっています。

2両の保存車の車内ではシートに座ったり吊革を握ったりするのはNGだったので、シートの座り心地を試したり、車両最前部まで伸びた座席から外を眺めたりする体験ができなかったのは残念でしたが、このような機会もなかなか訪れないと思われるので、良い経験ができたと思っています。

次回は現役車両たちの展示ゾーンに向かいます。
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