1998年夏 四国初遠征の思い出 その3

こんばんは、gonanaです。
22年前の四国初乗り鉄旅の思い出、続きです。

土佐電気軌道（現　土佐電交通）の路面電車に乗り、土佐電の路線網の西の終点伊野から、東の終点後免町までやってきました。
土佐電の路線としては、この時点では桟橋線の高知駅前ー桟橋通五丁目感が未乗車で残りましたが、これは高地に宿泊予定の翌日か翌々日に乗ることにして、地元の方に道を教えていただいてJRの後免駅へ移動しました。
ここからは、現在であれば土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の踏破に向かうところだと思いますが、当時同線は未開業のため、後免駅から特急で琴平駅まで戻り、ここから少し歩いて琴電琴平駅へ。
そしてこの琴電琴平駅から高松琴平電鉄の踏破に向かいました。
琴電琴平から乗車した琴平線の電車は、元京急旧1000形の1080形でした。
当時の琴電はまだ現在のような路線別カラーの車体色ではなく、1080形も以前の琴電標準塗装の上半分が白下半分がややくすんだ赤の塗装でした。
琴電琴平から1時間弱で琴電路線網の扇のかなめである瓦町駅に到着。
関東か関西の大手私鉄の主要駅かと錯覚するくらい近代的なこの駅で、今度は長尾線に乗り換えて終点の長尾駅を目指します。
やって来た長尾線の電車は、形式や番号は忘れてしまいましたが現在同線で活躍している元京急や元名古屋市営地下鉄の車両ではない旧型車でした。
瓦町から乗車した時には、夕方とあって乗客もそこそこ多かった記憶がありますが、駅に止まる旅下車する乗客も多く、終点長尾に到着するころには車内も閑散としていました。
さて長尾駅まで乗車したところで長尾線は踏破達成となりましたが、次に踏破する予定の志度線に乗るためにもと来た道を単純に戻るのもつまらないし、長尾・志度両線を往復することにより時間もかかります。
そこで長尾駅前に立てられている付近の案内図を見ると、JR高徳線の造田駅がそう遠くない場所にあることが分かり、ちょうど駅前に止まっていたタクシーで造田駅へ向かい、そこから高徳線の高松行で志度駅までショートカットを試みることにしました。
長尾駅から何分かかったか忘れましたが、造田駅にタクシーが付いた時はちょうど運悪く高松行が発車したところで、無人の駅で40～50分くらい待つことになってしまいました。
この間ずっと、ほとんど何もない待合室でぼーっとしているのも芸がないので周辺をぶらぶら歩くとスーパーマーケットを見つけたので早速入店。
駅周辺には食堂の類もなさそうなのでここで弁当化おにぎりでも入手しようとしましたが、もう時刻も19時になろうかという時間だったからなのかほとんど他のお客さんもおらず、弁当もおにぎり類もほぼ棚に残っていなかったので、かろうじて総菜コーナーに残っていたじゃこ天と白身魚のフライだけ購入して店を後にしました。
駅の待合室に戻ってじゃこ天とフライを食べ、やって来た高松行き普通列車で志度駅へ向かいました。
JRの志度駅から琴電の志度駅へ向かい、今度はもう一つの琴電の路線である志度線の踏破に挑みます。
志度駅のホームに停車していたのは、このタイミングで琴電に乗るならぜひ乗りたいと考えていた、元京急230形の30形27＋28の編成。
この琴電30形は、京急で230形が引退した後も長らく長尾・シド線を中心に活躍していましたが、この時代には廃車も進み、いつ引退してもおかしくない状況になっていました。
私は京急時代の230形には、少なくとも意識して乗ったことがなかったので、譲渡先とはいえその230形に最初で最後の乗車ができるチャンスとばかり、さっそく乗り込みました。
志度駅を発車した時は、もうすでに20時近くになっていて、その時間に高松市中心部に向かう上り列車なので他の乗客もほとんどなく、ゆっくりと30形の乗り心地を楽しみました。
私は京急時代末期の230形の乗車経験がないので、車内の変化の比較ができないのは残念でしたが、それでも京急時代のことを想像しながら揺れに身を任せるのは楽しかったです。また30形は京急時代そのままの大きな側面窓が特徴でしたが、夜でしかも田園地帯を走るため街の明かりも少ない中では、その大きな窓からの眺望も期待できないのは残念でした。できれば日中にもう一度乗りたい車両ではありましたが、それがかなわないうちに引退となってしまいました。
30分ほどで先ほどやって来た瓦町駅に到着。
長尾・シド線の踏破を達成し、琴電で最後に残った未踏破区間の瓦町ー高松築港間に乗車して本日の締めとし、宿泊先の高松市内のビジネスホテルに入りました。

次回、徳島方面へ向かいます。

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