【鉄道イベントの思い出13】都電6086号撮影会@荒川車庫 [その他鉄道ネタいろいろ]
こんばんは、gonanaです。
「鉄道イベントの思い出」シリーズ、今回は2009年6月14日に東京都電荒川電車営業所(荒川車庫)で開催された、都電6000形6086号車の撮影会についてです。
この撮影会は、都電荒川線の車両基地である荒川電車営業所の構内で、前年に廃車後の保存先であった個人宅から同所に「里帰り」して補完されている都電6000形6086号を撮影できるイベントで、前年9月末に続き2回目の開催でしたが、前回は私は行くことができなかったので、この時が初めての対面となりました。
都電6000形は、昭和22~27年にかけて290両が製造された、戦後の東京都電を代表する形式の一つで、このイベントの主役の6086号は昭和24年に製造されました。
製造後、青山・南千住・三田・巣鴨などいくつかの電車営業所(車庫)を転々とした後、昭和45年に荒川電車営業所に移り、昭和47年に荒川線以外の都電路線が全廃された後も53年の荒川線ワンマン化まで活躍をつづけたうちの1両です。
廃車後は個人宅で保存されていましたが、鉄道博物館の学芸員を務められていた岸由一郎氏のご尽力によって30年ぶりの里帰りを果たしました。
残念ながら岸氏は、前年のちょうど同じ6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震で亡くなられましたが、氏の遺志を継いで一般公開に向けた整備が行われ、2008年9月末に最初の一般公開が行われた後、氏の一周忌となるこの日に2度目の公開となるこの撮影会が行われました。
撮影会はこの日午前10~12時の間、車庫入り口付近で開催されました。
初めてみる6086号は、30年もの間故人の自宅で保存されていたとは思えない、まるで現役車両のような美しい状態でした。
同車の塗装は、2001年までイベント用として稼働していた(現在はあらかわ遊園で保存)6152号が濃淡の緑色系の塗装だったのに対し、黄色に赤帯という、1960年頃から採用された個人的にも馴染み深い塗装でした。
撮影会開始から30分ほどの間は6086号車に近づいての撮影も可能で、開いていた側面ドアから車内や運転台をのぞき込むこともできました。(ドアから車内に入ることはできませんでした)
イベントでは、6086号が製造以来所属してきた車庫が管轄する路線の運転系統板が10枚ほど用意されて入れ替わり立ち代わり掲出され、行先方向幕も随時系統板に合わせた行先を中心に表示が変えられていきました。
また、途中からは6086号の隣に、荒川線ワンマン化後の黄色に青帯塗装に復元されていた7000形7022号が並び、ワンマン化直前の過渡期だけに見られた貴重な並びが再現された展示になりました。
この日のイベントには、開始から終了まで多くの人が訪れていました。
鉄道車両の保存に大きな情熱を傾けられていたという岸由一郎氏は、多くのファンの前でお披露目された6086号の姿を見ることはできませんでしたが、一周忌の日にこのようなイベントが開催されたことは、氏にとっても良い催しだったといえるのではないでしょうか。
6086号はその後も荒川車庫内で保管されているようで、毎年6月と10月に開催される(今年6月の分はおそらく中止と思われますが)荒川車庫でのイベントにも時々登場しているようです。
本線走行はどうやら難しいらしいですが、願わくば今後もこのまま美しい姿で保存され続けてほしいところです。
「鉄道イベントの思い出」シリーズ、今回は2009年6月14日に東京都電荒川電車営業所(荒川車庫)で開催された、都電6000形6086号車の撮影会についてです。
この撮影会は、都電荒川線の車両基地である荒川電車営業所の構内で、前年に廃車後の保存先であった個人宅から同所に「里帰り」して補完されている都電6000形6086号を撮影できるイベントで、前年9月末に続き2回目の開催でしたが、前回は私は行くことができなかったので、この時が初めての対面となりました。
都電6000形は、昭和22~27年にかけて290両が製造された、戦後の東京都電を代表する形式の一つで、このイベントの主役の6086号は昭和24年に製造されました。
製造後、青山・南千住・三田・巣鴨などいくつかの電車営業所(車庫)を転々とした後、昭和45年に荒川電車営業所に移り、昭和47年に荒川線以外の都電路線が全廃された後も53年の荒川線ワンマン化まで活躍をつづけたうちの1両です。
廃車後は個人宅で保存されていましたが、鉄道博物館の学芸員を務められていた岸由一郎氏のご尽力によって30年ぶりの里帰りを果たしました。
残念ながら岸氏は、前年のちょうど同じ6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震で亡くなられましたが、氏の遺志を継いで一般公開に向けた整備が行われ、2008年9月末に最初の一般公開が行われた後、氏の一周忌となるこの日に2度目の公開となるこの撮影会が行われました。
撮影会はこの日午前10~12時の間、車庫入り口付近で開催されました。
初めてみる6086号は、30年もの間故人の自宅で保存されていたとは思えない、まるで現役車両のような美しい状態でした。
同車の塗装は、2001年までイベント用として稼働していた(現在はあらかわ遊園で保存)6152号が濃淡の緑色系の塗装だったのに対し、黄色に赤帯という、1960年頃から採用された個人的にも馴染み深い塗装でした。
撮影会開始から30分ほどの間は6086号車に近づいての撮影も可能で、開いていた側面ドアから車内や運転台をのぞき込むこともできました。(ドアから車内に入ることはできませんでした)
イベントでは、6086号が製造以来所属してきた車庫が管轄する路線の運転系統板が10枚ほど用意されて入れ替わり立ち代わり掲出され、行先方向幕も随時系統板に合わせた行先を中心に表示が変えられていきました。
また、途中からは6086号の隣に、荒川線ワンマン化後の黄色に青帯塗装に復元されていた7000形7022号が並び、ワンマン化直前の過渡期だけに見られた貴重な並びが再現された展示になりました。
この日のイベントには、開始から終了まで多くの人が訪れていました。
鉄道車両の保存に大きな情熱を傾けられていたという岸由一郎氏は、多くのファンの前でお披露目された6086号の姿を見ることはできませんでしたが、一周忌の日にこのようなイベントが開催されたことは、氏にとっても良い催しだったといえるのではないでしょうか。
6086号はその後も荒川車庫内で保管されているようで、毎年6月と10月に開催される(今年6月の分はおそらく中止と思われますが)荒川車庫でのイベントにも時々登場しているようです。
本線走行はどうやら難しいらしいですが、願わくば今後もこのまま美しい姿で保存され続けてほしいところです。
すっかり忘れていましたが、
6月10日は「路面電車の日」でしたよね(^^)
今年はコロナの影響で
イベントなどが行われなかったのが残念です。。。
都電の6000形というと以前に動態保存されていて
金太郎塗だった6152号車の印象が強いです。
こちらの6086号車は現役引退後に
個人所有されていたものなのですね。
by あおたけ (2020-06-12 06:55)
あおたけさん、こんにちは。
今年は、毎年恒例のイベントやお祭りが軒並み中止や延期になってしまい、本当に寂しいですね。
そのせいか、いつのまにか6月になってしまったような気もしますね。
来年は各地の路面電車の日イベントも、何とか開催にこぎつけられるようになっていて欲しいですね。
都電6000形は、個人的には黄色に赤帯の姿が馴染み深いですね。
6152号は、残念ながら乗車したことも動いている姿を見る機会もありませんでしたが、あらかわ遊園に保存された後に見に行ったところちょうど車内が公開される日で車内に入ることができ、現役時代を知らないのに何だか懐かしいような気分を感じたのを覚えています。
by gonana (2020-06-13 10:55)