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2012年 北斗星の旅の思い出 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
昨日は、上野と札幌を結んだブルートレイン「北斗星」のギリシャ名を付けた競走馬「アルクトス」が出走した「エルムステークス」(結果については昨日の記事の終わりに追記をしてあります)について書きましたが、
それとのつながりで今回からは、私が8年前に「北斗星」に結果的に最後となった乗車をした時の思い出を振り返ってみたいと思います。

2012年8月7日、実に11年ぶりになる北海道への鉄道旅に出発しました。
北海道上陸の足は、こちらも乗車は11年ぶりの「北斗星」です。
久々のブルトレの旅にテンションが高まる中、18:45に上野駅13番線に1号車のオハネフ25を先頭にした推進回送で「北斗星」が入線。
この日の下り「北斗星」の本州内の牽引機は、EF510-507。
廃止となるまで一貫して上野駅では注目の的であり続けた「北斗星」、そしてブルトレ仕様のEF510 500番台の周囲には、この日も多くの撮影者や見送りの人が集まり、その中にはもちろん私もいました。
今や、すっかり日本海縦貫線の貨物機の一員としての姿が定着した感のあるEF510 500番台ですが、やはり「北斗星」や「カシオペア」のマークを付けた姿には懐かしさを感じます。
本運転では先頭となるEF510のところから、編成各社の車輛番号や車両側面の方向幕、さらにはJR北海道所属の個室車両の側面に取り付けられたエンブレムや、営業開始前の食堂車の内部などをホームから撮影しながら、乗車する最後部の1号車まで歩きました。
このあたりの動きは、それまでもまたその後も、何度も上野駅で発車前の北斗星を撮影した時とほぼ一緒でしたが、この日いつもと違うのは、自分は見送る側ではなく見送られる(?)側であるということ。

そして19:03、「北斗星」は定刻通り上野駅13番線を発車。
北海道への鉄道旅のスタートであるとともに、結果的に最後となった「北斗星」の旅も幕を開けました。
この「北斗星」の旅で利用したのは、1号車のオハネフ25 8の「Bコンパート」。
オーソドックスな開放形2段式B寝台の通路側にガラス製の扉と仕切を設け、1区画を4人グループで利用する場合は、仕切扉の開閉やテンキーによる施錠もできる簡易個室になるというものでした。
ただ、この日の私の寝台(下段)のように、仕切扉を全開にした状態でロックし、普通の開放B寝台と同じように利用する場合は、通路との境のガラス仕切がかえって邪魔に感じることも多いのが難点でした。

上野から大宮までは帰宅ラッシュで混雑する京浜東北線などを車窓から眺めながら、いつもとは明らかに違う優越感に浸りつつブルトレの旅の序盤を楽しみます。
この時間、7号車の食堂車「グランシャリオ」では運転開始から終焉まで一貫して「北斗星」の名物であり続けた予約制のフランス料理のフルコースディナーの時間でしたが、以前に乗車した時同様この時も料金的になかなか手が出ず、とりあえず上野駅のコンビニで購入したサンドイッチで、ディナー終了後の21:30頃から開始予定のパブタイムまでつなぐことにしました。
「次回こそはぜひディナータイムも予約しよう!」と心に決めたものの、ついにその機会を逃してしまったことは非常に悔やまれます。

宇都宮を発車したところで、食堂車でのパブタイムに備えて(パブタイムの利用は予約不要のため)、食堂車の隣の6号車スハネ25 502の半室ロビーへ移動しました。
行ってみると、もともと定員の多くないソファーはすでに満席で、グループ客が飲み会を始めているのを横目に通路に発つことに。
しかも時間を追うごとに、同じようにパブタイム待ちの人達が少しずつ増えていき、狭いロビーは混雑してきました。
この日は列車自体も満席で、ディナー利用客も定員一杯だったようで、ディナータイムの終了も遅れ、結局1時間ちょっとロビー前の通路で立ったまま待ち、22:00頃になってようやくパブタイム開始となり、「グランシャリオ」の中へ。
やっと席に座り、ビーフシチューセットと白ワインをオーダーしてホッと一息。
運ばれてきたビーフシチューセットは、前妻の「リヨン風サラダ」とメインディッシュのビーフシチュー、ライスかパン(私はパンをチョイス)、コーヒーか紅茶(私はコーヒー)のセット。
ビーフシチューは肉の柔らかさもちょうどよく、デミグラスソースもコクがあってとても美味でした。
普段はワインなど飲むことのない(当時も今も)私ですが、せっかく「北斗星」に乗るならと、北斗星のオリジナルワインを注文。
ボトルには「北斗星」のイラストが描かれたラベルが貼られていて、これだけでも乗車記念に飲む価値の高いものでした。
しかもイラストに描かれている北斗星の牽引機がEF510ではなくEF81のままというのが個人的にはなんだか嬉しかったです。
料理はおいしいし、室内のムードも最高で、翌朝の朝食も含めてブルートレインの食堂車の魅力を改めてたっぷりと感じることのできたひとときでした。
お会計は普段外食するときの数倍の高額だったけれど、十分それに見合う満足感を味わって、遅いディナータイムは終了。
1号車の自分の寝台に戻り、定刻通り23:30に仙台駅を発車したのを見届けたところで、この日はひとまず就寝・・・

次回、北海道に上陸します。
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