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【鉄道イベントの思い出】上信電鉄鉄道感謝フェア2013 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
今日は、「鉄道イベントの思い出」しりーずの記事です。
今回は、2013年11月1日に群馬県の上信電鉄本社と隣接する車庫・検車場で開催された「上信電鉄鉄道感謝フェア2013」に出かけた時の思い出です。

上信電鉄は、群馬県最大のターミナル駅である高崎駅から、世界遺産の富岡製糸場でも有名な富岡市を通り、ネギとこんにゃくが名物の下仁田までを結ぶローカル私鉄です。
その上信電鉄の起点である高崎駅のそばには、同社の本社と車庫・検車上があり、毎年秋にはそれを一般公開する「上信電鉄鉄道感謝フェア」が開催されます。
私が見てきたのは、その2013年開催の回でした。

2013年11月1日、朝10:30頃にJR高崎駅に到着し、徒歩でイベント会場へ向かいました。
会場の車庫・検車場は高崎駅から3分ほどしかかからない近い場所にあります。
JRや大手私鉄の車両基地に比べると規模はかなり小さいですが、高崎駅周辺の鉄道風景に溶け込むような雰囲気の車両基地です。
会場に到着し、早速見学&撮影に入りました。
構内に並ぶ車両たちの中でまず目に留まったのが、現在も上信電鉄きっての人気車両である、大正生まれの電気機関車デキ1形。
デキ1形は1924年に上信電鉄線が電化された際に3両が製造された機関車で、以来長年にわたり貨物列車牽引を中心に活躍していました。
貨物列車の廃止後も工事列車の牽引やイベント用などに活躍し、後に1両は引退して富岡市内で保存展示されているものの、残る2両(デキ1・3)は今も稼働状態にあり、時折イベント列車で活躍しています。
当日の会場内では、デキは2両が連結された状態で展示され、運転室の乗車体験も行われていましたが、しばらくするとデキ重連は入換を開始。
そして、隣の線に停車していた200形電車204編成と連結。
こうして組まれたデキ+電車の変わった編成は、昼頃に高崎駅から上州富岡駅まで運転されたイベント記念列車として運転されました。
その記念列車にもぜひ乗車してみたかったのですが、あれこれ見て回っているうちに発車時刻になってしまい乗車は断念しました。
上信電鉄の電気機関車としては、もう1両在籍した(今も車籍は残っているようです)ED316という機関車も展示されていました。
今も稼働状態にあるデキとは対照的に、運用から離脱してかなりの年月が経っていましたが、当日は茶色塗装の美しい姿で展示されていて、こちらでも運転室の公開が行われていました。

もちろん、電気機関車だけでなく電車の展示も充実していました。
2013年当時の上信電鉄の電車は、個性的なデザインの自社発注車両が活躍する一方で、西武鉄道からの譲受車両の活躍を見ることもでき、さらに自社発注車両の中にも側面デザインなどが西武の車両に似ているものがあったりと、西武線沿線民の私にとってはかなり親近感を感じる路線でした。
イベントにも、元西武701系のクモハ155+クモハ156の編成や元西武801系のクモハ153+クモハ154の編成、元西武新101系の500形が展示され、さらに上信電鉄自社発注の200形や250形も展示されていました。
また上信電鉄の電車は各編成それぞれの車体に派手なラッピング広告が施されているのも特徴で、それらを見るのも楽しかったです。

デキや電車の屋外展示が行われていた留置線に対し、検修庫内では、この年(2013年)に32年ぶりに製造されたばかりの自社発注の新型車両7000形の展示が行われていました。
同形式はイベントの時点ではまだ営業運転に入っておらず、新車をいち早く見ることのできる貴重な機会にもなりました。
車内は公開されていませんでしたが、1カ所だけ開いていたドアからセミクロスシートの車内をチラ見することができました。
車体のカラーリングは沿線の高校生がデザインしたカラーリング案の中から人気投票の結果を参考に決定することになっていて、イベントの時点では、車体はまだ何の塗装やラッピングもない白一色の姿でした。
同じ検修庫の中では、車両ジャッキアップ実演も行われていて、こちらには500形電車が使われていました。

屋外では、車両展示の他にも、保守作業などに使用される軌道自転車や、車両基地内の入れ替え作業に使用されるモーターカーの展示も行われ、それぞれの体験乗車も行われていました。
また会場内では、ミニサイズのデキ1形が先頭に立つミニ列車の運転が行われたほか、数体のゆるキャラ(ゆるキャラには詳しくないので、当日どんなキャラが来ていたのかは忘れてしまいましたが)も現れるなど、子供向けのイベントも行われていました。
もちろん、上信電鉄をはじめ上毛電鉄やわたらせ渓谷鉄道などのグッズ類の物販も行われていました。

この「上信電鉄鉄道感謝フェア」は、JRや大手私鉄の車両基地・工場公開イベントと比べると人出も程よく、会場の広さの割に内容は充実していて、当日が気持ちの良い秋晴れで気温もちょうどよい気候だったことも含め、楽しいイベントでした。
今回振り返ったイベントから7年が経過し、この間に上信電鉄の電車たちも元JR107系の700形が6編成投入されたことで顔ぶれもかなり変わり、元西武の車両たちや自社発注の車両の中にも引退してしまった車両もいるようです。
上信電鉄にもしばらく乗っていないので、ぜひまた乗り鉄しに行きたいと思っています。
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