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2012年夏 山万ユーカリが丘線乗り鉄の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
ちょうど3か月前の記事で、千葉県佐倉市を走る新交通システム「山万ユーカリが丘線」(以下、ユーカリが丘線と略します)に始発から終電まで一日中乗車し続けるチャレンジを行った人がネットニュースで取り上げられたことを書きました。
(その時の記事は→https://gonana57.blog.ss-blog.jp/2020-09-10
この記事を書いているうちに、前回私が子のユーカリが丘線に乗ったのはいつだったのか気になりました。
そうすると、前回乗車したのは確か8年前の夏のことだったのではないかということを思い出しました。
その当時のブログの記事をいろいろあさってみると、ちょうどこのユーカリが丘線の乗り鉄のことを書いた記事がありました。
そこで今回はその記事をもとにしながら、その他の記憶も交えてこの乗り鉄のことを振り返ってみたいと思います。

2012年7月16日、ふと思い立ってかなり久しぶりにユーカリが丘線に乗りに行くことにしました。
特にこれといった乗り鉄の目的はなく、単に前回いつ乗りに行ったか記憶にないくらい久しく乗車していなかったので、この機会に乗ってみるか、という感覚での乗り鉄でした。

京成本線でユーカリが丘駅へ向かい、下車後さっそく、連絡通路でつながっているユーカリが丘線乗り場へ。
ユーカリが丘線の駅の自動改札機は、この乗り鉄の当時も現在も、PASMO・Suicaなどの交通系ICカードに対応していないので、自動券売機で乗車券を…と思ったらユーカリが丘駅の自動券売機ではなぜか大人用の切符が買えず、隣の窓口で購入するようにという案内がされていました。
それで、窓口の駅員に声をかけて全線均一運賃の200円(2020年現在も同じ)を払うと、手渡された切符は何と回数券をバラ売りして普通乗車券の代用としている模様。
ニュータウン内の交通機関だけに、定期券や回数券を利用する人が利用客の大半を占めるので、敢えて大人用の普通乗車券は用意していないということだったのかもしれませんが(2020年現在の状況は不明)、いずれにしてもこの辺りからすでに、ユーカリが丘線と他の新交通システムとの違いを感じさせます。
その窓口ではユーカリが丘線グッズもいくつか発売していて、その中からキーホルダーを2つ購入。
1つは当時各社から多く発売されていた方向幕デザインのもの。
もう一つは、ちょうどこの年が1982年11月にユーカリが丘線がユーカリが丘―公園―女子大―中学校間で部分開業してから30周年となったのを記念した絵柄のもの。
どちらも裏面は車両イラストとイメージキャラクターのコアラのイラストが入っていました。

改札を入りホームに上がると、ちょうど次にユーカリが丘駅を発車する列車が到着。
開業時から活躍し、2020年現在も唯一の形式である1000形の前面窓の下半分には、開業30周年記念ヘッドマークが掲出されていました。
3編成ある1000形には、編成ごとに車番に対応して「こあら1号」「こあら2号」「こあら3号」の愛称がそれぞれついていて、この日の日中は「こあら3号」1編成のみが走っていました。
発車までの間にホームで車両を撮影していると、片隅にある記念撮影ボードを発見。
おそらく5年前の25周年記念の時に設置されたものと思われますが、私以外にこのボードに気を留めている人はいないようでした。

やがて次の列車の発車時刻となり、ユーカリが丘線の乗り鉄に出発。
「こあら○号」こと1000形の車内は、今どき珍しい非冷房(2020年現在も同じと思われます)。
乗車した日は猛暑というほどでもないもののそこそこ気温は高かった記憶がありますが、車両の側面窓上部が内側に少し倒れるようになっているのと、やや強めの風がそこから入ってくるおかげで、非冷房車でもそれほど苦痛を感じることはありませんでした。

ユーカリが丘駅から2つ目の「公園」駅で途中下車。
ニュータウン内だけの交通機関らしい、何とも「そのまま」の駅名ですが、当線にはこうした駅名が他にもいくつかあり、例えば公園駅の次の「女子大」駅は、周辺に和洋女子大学が移転を計画していたことにちなんで命名されたそうですが、その計画は中止となり、同校のセミナーハウスが建設されただけで終わってしまったとか。
ユーカリが丘線の路線は、ユーカリが丘駅を起点にして公園駅まで進んだのち、ユーカリが丘ニュータウン内を反時計回りに一周して公園駅、そしてユーカリが丘駅に戻るラケット状・一方通行の環状運転になっています。
ユーカリが丘駅で購入した乗車券は全線均一運賃の200円のものなので、どの駅で降りてもよい状況でしたが、「公園」駅というからには近くに講演があるのだろうという単純な発想で、ここを途中下車駅に選びました。
公園駅で下車したのは、私一人だけ。
調べてみると、この公園駅の駅名の由来は、ユーカリが丘南公園なる講演に近いという理由のようでしたが、駅前広場に出てみてもそれに関する案内看板などは発見できず、よくありがちなニュータウン地域にある駅前の風景という感じでした。

ユーカリが丘三波公園の案内地図でもあれば、それに従って講演にもよってみようかと考えていましたが、公園の場所が分からないので散策は断念し、公園駅の自動券売機で乗車券を買い再び駅へ。
先ほどの「こあら3号」にまた乗車して環状部分を一周、さらに先ほど乗車したユーカリが丘ー公園間を逆方向に走り(ちなみにユーカリが丘線は全線にわたり単線運転)、起点のユーカリが丘駅に戻ってきました。

ユーカリが丘線は、ユーカリが丘駅を発車して全線を乗車しユーカリが丘に戻ってくるまで約14分、公園駅での途中下車を挟んでも40分弱で全線踏破してしまったミニ路線ですが、特別に絶景と言えるポイントが見当たらない代わり、ほぼ全線にわたり緑の多い住宅地を走り、車両の窓から眺めていても結構癒される風景が広がっていました。
30数年弱前の全線開業以来、新車投入や路線延伸などの話題もなく、正直ともすれば存在すら忘れそうになってしまうユーカリが丘線ですが、乗車した列車は休日の昼前としてはそこそこの乗車率のようで、地元の足としてはしっかり根付いている路線ということになるのでしょうか。
現在もユーカリが丘線の主となっている1000形は、すでに車齢40年近くになり、令和の世にはある意味貴重な非冷房車であるので、今後いつまで活躍をつづけるのか注目されるところですが、同形式の外観は最近の新交通システムの車両にはない丸みの強い「癒し系」(?)なデザインで、前面や側面(2012年に乗車した時にはなかったですが)にはユーカリが丘線のマスコットキャラクターのコアラのラッピングがされていたりと、子供や女性にも受け入れてもらえそうな外観なので、路線ともども売り込み方次第ではかなり人気が出るかもしれません。
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