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ムーンライトながら&大垣夜行の思い出 [鉄道ニュース]

こんにちは、gonanaです。
パソコン故障に伴うブランクがあったため、ブログのネタとしてはやや鮮度に欠けますが、それでもやはり乗り鉄好きであり、よく利用した者として触れないわけにいかないのが、東海道本線東京ー大垣間を結ぶ夜行快速「ムーンライトながら」(以下、「ながら」と略)の廃止です。
コロナ禍の影響で昨年春から運転のない状況が続き、使用されていた185系の引退も間近となったことで、どうやらこのまま廃止されてしまうのではないかという覚悟はあったものの、185系の後を引き継ぐE257系がJR東海管内でも乗務員訓練を開始したという話題に「もしかして…」というごくごくわずかな希望を抱きましたが、結局は「やっぱりね…」という結果になってしまいました。
これで、一時は地域的な粗密の差はあっても全国的に運転され、貧乏旅行や青春18きっぷ、周遊券などを使った鉄道旅の頼れる見方だった夜行の会則や普通列車も全滅となり、乗り鉄好きとしては大きな痛手というほかありません。
そして、東京ー高松・出雲市間の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」を別にすれば、公共交通機関で日常的に国内を深夜に移動しようとすれば事実上高速バスしか選択肢がなくなることになるわけで、これも決して望ましい形とは言えないのではないかと思います。
JRが誕生する前後数年間の間に次々に登場した「ムーンライト○○」などの愛称を持つ夜行快速は、いずれも高速バス網の急速な充実に対抗して登場した、この時代の国鉄・JRの「やる気」が感じられる列車だったといえると思いますが、結局は設定しただけでその後の料金面や車両設備などの時代に合わせたグレードアップがほとんどなされなかったことが、その後の夜行列車全体の衰退を招いたのは確かでしょう。
歴史に「もしも」は禁物といいますが、もし「ムーンライト○○」などの夜行快速が現実の全盛期以上に多くの区間で運転され、青春18きっぷ以外にも安い料金で利用できる運賃・料金体系を整備し、車両も積極的に新車を投入するなどの積極策を続けていれば、もしかすると夜行快速は高速バスとも互角に渡り合える夜間移動のインフラとして定着していたかもしれないと思うと、大変残念でなりません。
また、「ながら」が消えることで、青春18きっぷを利用しての鉄道旅のプランを立てようにも制約が多くなり、それが今後18きっぷの存続にも影響してくるのではないかという懸念もあります。
いずれにしても、車両の老朽化はともかくとして、利用客に関しては決して少なくなったとは言えなかった「ながら」が廃止されるのはただただ残念であり、しかも前身の列車から数えると相当に古い歴史を持つ列車の終焉が、コロナ禍という状況のためとはいえ何のイベントもなく訪れてしまったことに、やるせなさを感じずにはいられません。

そんな「ムーンライトながら」、そしてその前身の東京ー大垣間夜行普通列車(通称 大垣夜行)ですが、私も過去20数回は利用し、18きっぷなどを利用した東海以西への鉄道旅ではとてもお世話になった列車です。
初めての乗車は、確か1991年のGWに関西へ行った時だったと記憶しています。
もちろんそのだいぶ以前から大垣夜行の存在は知っており、多客期は相当な混雑となることは知っていたので、発情者の日は東京駅の大垣夜行発射ホームに4時間前にきて並んで席を確保したのを思い出します。
その後、「大垣夜行」時代も「ながら」時代も、そしてそれぞれの臨時列車もたびたび利用しました。
乗車中にこれといったハプニングに巻き込まれたりすることはなかったものの、下り列車での未明の浜松・豊橋の長時間停車中に駅前をぶらぶら歩いたり、これも下り列車の終着大垣駅での京都方面行列車への乗客大移動(通称「大垣ダッシュ」)などは今でも懐かしい思い出です。
また、「ながら」と臨時「大垣夜行」がともに運転されていた当時、豊橋駅でこの両列車を乗り継いで利用したり、GW真っ最中で満員だろうと思っていた臨時「大垣夜行」が予想に反してガラガラだったりと、「ながら」や「大垣夜行」にまつわる思い出はいろいろとあります。

現在のような状況で「ながら」やその他の夜行快速・普通列車の復活を期待するのはかなり厳しいかとは思いますが、決して夜間の長距離移動そのものの需要がなくなってしまったわけではないことは、夜行高速バスが路線にもよるけれど人気を集めていることが証明しているといえます。
そうなると、JRやそれと接続する第三セクター鉄道などにも、それらの夜行高速バスと対等に渡り合えるだけの「夜の足」の選択肢を増やす役割を担ってほしいと思ってしまいますが、無理なことなんでしょうかね…
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あおたけ

夜行快速の「ムーンライトながら」、
とうとう廃止が発表されましたね・・・(´・ω・`)
個人的に「ながら」になってから利用したのは
373系だった時代に数回程度で、
183系や185系での同列車は利用したことが無く
やはり165系の「大垣夜行」ってイメージが強いです。
大垣夜行には18きっぷで数えきれないくらい乗りました。
座席確保のために東京駅や品川駅で長時間並んだのも、
今となってはいい思い出ですね (´ー`)。
ただ、乗車ではよく活用したものの、
当時は移動の足としてしか見ておらず、
写真がほとんど残せていないのが悔やまれます。。。

by あおたけ (2021-02-05 07:48) 

gonana

あおたけさん、おはようございます。
「ムーンライトながら」、確かに183系や185系になってからは、臨時列車化されていつでも利用できるという状態ではなくなったこともあり、あまり利用しなくなったという人もいるようですね。
大垣夜行時代と「ながら」になった後とでは、列車のイメージも変わったということかもしれないですね。
私も大垣夜行時代は、東京・品川・大垣での席取り行列にはよく加わっていました。
東京駅や品川駅ではたいてい20時前ぐらいにはホームに並び始めましたが、発車まで4時間ほどあるので並んでいるほかの人たちがどう過ごしているかを観察するのも楽しみでした。
同行者とおしゃべりしたり本を読んでいたりする人も多い中で、グループでポケットサイズの将棋や麻雀を広げて遊んでいたり、携帯型の液晶テレビを見ている人がいたりと、結構面白かった思い出があります。
by gonana (2021-02-05 08:47) 

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