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「思い出」とはちょっと違うけれど [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:選挙の思い出

正直「選挙の思い出って何ですか?」と言われても、取り立てて話題にすることがないんですよね。
(もちろん、2~3回棄権してしまったことはあるものの、あとはちゃんと投票には行ってますが)
投票所が母校や自分にとって何らかの縁のある場所なら、投票に行くついでに久しぶりに母校に行ってみたりするというようなこともできるけれど、私の場合は40年以上住んでいる地域にもかかわらず、投票所は区割りの関係からなのか母校ではない別の中学校だということもあり(ちなみに、私の母校の中学校も公立で、そちらも投票所になっていました)、正直なところ毎回淡々と一票を投じてくるのみという状況です。
中学・高校時代の生徒会長の選挙にしても、思い出してみてもほとんど記憶に残るような出来事もありませんでした(私自身も出馬したり生徒会長選挙にスタッフとしてかかわったりしませんでしたが)

そんな私でしたが、視覚障害者になったことで、選挙の投票に関してもそれまでとは違った経験をすることになったので、今回はそのあたりについてちょっと書きたいと思います。
私が視覚障害者になって初めての選挙は、2014年12月の衆院選でした。この時、私は歩行訓練や生活訓練などのため埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターに入所し、同センターの寮で生活しながら訓練を受けていました。
そういう状況で衆院選の投票日が近づきました。
ここで問題になるのが、寮生活をしている私のような訓練生の投票をどうするかということになります。
遠方から来ている訓練生の中には投票に合わせて地元に帰り、地元で投票する人も多いですが、私はセンター内で投票日前に投票するという方法を選びました。

正式な投票日の数日前、センター内の会議室を使って、(たぶん)県の選挙管理委員会の職員の方の出張で投票が行われました。
視覚以外の障害の人がどのように投票をしたのかはわかりませんが、私のような視覚障害者の場合はおおむね下記のような感じでした。
まず、その日投票する人が会議室に集まり、一人ずつ別の部屋に呼ばれて投票を行います。
部屋には(確か)2人の選管の職員がいて、うち一人が選挙区選挙の候補者の党名と名前を順に読み上げていき、すべて読み上げたところで私がだれに投票するかを口頭で伝えます。もう一人の職員の方はおそらくそれを投票用紙に代筆してくださっていたのだと思います。
次に比例代表選挙区の投票に移り、ここでも党名の読み上げが全部終わった後、私が投票する党を伝え、投票は終わりました。
このやり方での投票は、翌年4月の統一地方選挙での投票でも経験し、おそらく現在もセンターでは同様な方法で出張による投票が行われているのではないかと思います。
ちなみに、センターでの寮生活を終えて自宅へ戻った後は、投票所へは家族とともに向かい、受付を済ませた後は投票所のスタッフの方に投票用紙を記入する代まで誘導していただき、ここで候補者名や党名を読み上げていただきます。
そして、私が投票しようと思っている候補者名を(小声で)誘導してくださっているスタッフの方に伝え、その方に代筆していただいた投票用紙を投票箱に入れるという方法で投票をしています。

将来的に、ネットでの国政選挙や地方選の投票ができるようになったら、もしかすると障碍者にとっての選挙のハードルも下がるかもしれず、今後の展開が注目されます。
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