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2階建て新幹線の思い出 200系編 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前回は、東海道・山陽新幹線を走った2階建て新幹線100系の思い出を書きましたが、今回は東北新幹線の200系編です。

先日引退したE4系や、編成本数も多かった100系と比べると地味な存在ではありましたが、JR東日本の新幹線旅客電車では唯一の国鉄型だった200系にも2階建て車両を組み込んだ編成がありました。
200系の2階建て車両の登場はJRになってからのことで、16両編成に2階建て車両を2両組み込んだ編成(H編成)がつくられました。
2両の2階建て車両は、ともに2階にはグリーン席が設けられ、1階には片方の車両にはカフェテリア(スーパーやコンビニの総菜コーナーのような軽食や飲み物などの販売スペース)、もう1両には1・2人用のグリーン個室と4人用の普通席のセミコンパートメントが設けられていました。

この200系の2階建て車両に私が乗車したのは一度きりでした。
1997年の夏、北海道への鉄道旅の帰りに、「北斗星」の寝台券が入手できなかったため、札幌から夜行急行「はまなす」→特急「はつかり」→東北新幹線「やまびこ」を乗り継ぐルートを利用して関東へ帰ることにしました。
当時の東北新幹線はまだまだ200系が多く活躍していて、その中でも編成も長く2階建て車両を組み込んだH編成は何となくエース的存在に見えました。
2階建て車両好きの私としてはこの200系の2階建て車両にも一度乗りたいと思い、盛岡からはこのH編成が運用される列車に東京駅まで乗ることにしました。
「はまなす」で早朝の青森駅に着き、485系の「はつかり」に乗り継いで盛岡駅に着いたのは8時少し前だったと思います。
ここから乗り継ぐ200系H編成使用の「やまびこ」(号数は忘れてしまいましたが、若い番号であったのは確かです)の発車時刻まではかなり時間があったので、駅構内をぶらぶらしたり、待合室で居眠りしたりして時間をつぶし、いよいよ目的の200系2階建て車両への乗車となりました。
乗車したのはどちらの号車のものかは忘れましたが、2階建て車2階のグリーン室でした。
新幹線のグリーン車に乗るのも初めてなので少々の緊張感を感じながら社内に入りました。
進行方向右側の窓際の席に座ると、やはり新幹線のグリーン車ならではの座席のゆったり感に驚くやら嬉しくなるやら。
初めての新幹線の2階建てグリーン車乗車にテンションが上がる中、乗車した「やまびこ」は盛岡駅を発車。東海道新幹線と比べると緑の多い車窓風景を2階の窓から眺めるのはやはり楽しいもので、奮発してグリーン券を買っただけの価値は十分あったと感じました。
ただ、今思うと悔やまれるのは、2階建て車の1階にあるカフェテリアで軽食が帰るにもかかわらず盛岡駅で駅弁を買って乗り込んでしまい、カフェテリアに行きそびれてしまったこと。
100系と200系のそれぞれ一部にしかなかった新幹線の「カフェテリア」でどんなものが販売されていたのか、実際に見ることができなかったのは残念でした。

2階席の窓から田端駅付近の鉄道風景を見下ろす頃になると、早いもので「やまびこ」2階建てグリーン車の旅も間もなく終わり。
そして、「やまびこ」は終点東京駅に到着し、ほぼずっと車窓にくぎ付けだった3時間余りの乗車が終わりました。

200系2階建て車の乗車はこの時が最初で最後でした。
同じJR東日本の2階建て新幹線でも、オール2階建てのE1系やE4系ほど個性が強くなく、引退の際もほとんど話題になることもなくひっそりと消えた印象のある200系の2階建て車両でしたが、私にとってはこれも思い出の車両の一つとなっています。
列車の高速化や車種の統一などの流れを考えると新幹線に2階建て車両が復活する可能性は残念ながら低そうですが、食堂やカフェテリア、個室など、単に移動するためだけの交通機関でない新幹線の為には復活を検討する価値があると思われる設備を数多く持っていたという意味で、新幹線の2階建て車両は今後とも長く記憶にとどめてもいい存在だと思います。
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