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鉄道会社とファンの新しい関係 [鉄道ニュース]

こんにちは、gonanaです。
「乗り鉄」「音鉄」「模型鉄」など、関心のある分野に応じていろいろある「○○鉄」という鉄道ファンの分類の中で、鉄道写真を撮影するのが好きな「撮り鉄」は世間でのイメージがどうにもよくありません。
その背景には、(全体の中ではごく少数とはいえ)立ち入り禁止の場所や線路内などで撮影する撮影の存在があることは残念ながら事実で、そういった者たちの引き起こすトラブルなどが情報番組やネットニュースなどで取り上げられ、それがルールを守って撮影する人たちや、ひいては鉄道ファン全体の世間的なイメージに傷をつけていると言えます。
しかし、そんな中で、JR東日本の子会社が鉄道ファン向けのコミュニティーを開設するにあたり、とかく世間ではイメージのよくない「撮り鉄」を名前に入れたということが先日話題になりました。
詳細は下記のリンクからどうぞ。

「撮り鉄の皆様へ告知です」 JR東日本が「公式の撮り鉄コミュニティー」開始、その意図は? (ねとらぼ)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2111/11/news151.html

少し前に、東武鉄道がオンラインサロン形式の公式ファンクラブを開設したことが話題になりましたが、今回は東武よりもさらに規模の大きなJR東日本の公式ファンコミュニティーといえるしくみができたということで、影響力はかなりのものでしょうし、先日の東武もそうですが鉄道会社自身が鉄道ファンとの公式なつながりを築こうとしてくださるというのは、鉄道会社と鉄道ファンの関係に新しい流れが生まれるのではないかという気がします。
そして、このコミュニティーが「撮り鉄」に注目し、あえてイメージのよくない「撮り鉄」という言葉を使っているのも注目すべきことでしょう。
そこには、「撮り鉄は迷惑千万な奴らだ」と拒絶するのではなく、ルールを守って撮影する善良な撮り鉄の人たちには積極的にコミュニケーションをとっていこうという姿勢が感じられます。
コミュニティーの有料会員の特典として、撮影会や普段は立ち入れない場所での撮影イベントなどが想定されているのはいわば「あるある」な感じですが、鉄道ファンの撮影した写真(もしかすると動画も?)をJR東日本のポスターなどに使用するというのはこれまでになかった動きだと思います。
自分の撮った写真や動画が鉄道会社の公式な情報発信に使われるとなれば、撮影した人にとっては鉄道会社に自分の作品が認めてもらえたという充実感にもつながり、ルールを守って撮影すればそれ相応のメリットがあるかもしれないと思えば、撮り鉄全体の質の向上にもつながりそうです。

少し前の東武のファンクラブも今回のJR東日本の撮り鉄コミュニティーも、鉄道会社と鉄道ファンがお互いを理解しあい、思いや希望を共有する場が生まれるということになります。
JR東日本がこのようなコミュニティーを作ったということで、他のJRや私鉄などでも同じような取り組みが増えていくことが考えられ、そのことが鉄道会社と鉄道ファンとの関係をもっと良いものに進化させるきっかけになっていけばと思います。

最後に一つ個人的な希望を言わせてもらえば、「撮り鉄コミュニティー」があるなら「乗り鉄コミュニティー」も作ってくれないですかね。
ディープな貨物線を走行したり通常の旅客列車では通過しないルートを走る列車に乗車できたり、コミュニティー会員限定で購入できる特別なフリーきっぷが変えたりといった特典があれば、即入会してしまいそうです(笑)
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