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和歌山のおっちゃん [いろんな思い出]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:しばらく会ってないけれど、久しぶりに会いたい人

このお題で記事を書くのはもう何度目かわからなくなってきましたが(笑)
今回は、私がかつて別の場所でやっていたブログの読者の方で、一度だけリアルでお会いしたことのあるMさんについて書きたいと思います。

Mさんは当時(10数年前)40歳台前半ぐらいの男性で、和歌山市内に住んでいました。
そのMさんが、どういうきっかけか私のブログの読者登録をしてくださったことがMさんとの出会いでした。
当時の私のブログは、記事の内容の大半が鉄道がらみのもので、読者登録をしてくださっていた方も多くが同じ鉄道好きの人たちだった中で、Mさんは数少ない「非鉄」な方でした。
そのためか、私の記事に対してMさんからいただくコメントも記事の内容についてのかなり素朴な質問をぶつけてくださったりするものが多く、他の読者の方とは違った独特な反応を示してくれるのが楽しみでした。
一方、Mさんのブログの記事は大好きな釣りのレポートやご家族のことなどが中心で、記事から伝わってくる温かな性格の釣り好きのおっちゃんという感じのキャラクターとともに、なかなか楽しませてくださる方でした。

そのMさんがある時、「もし和歌山に来ることがあれば市内だけやけど案内してあげるから声をかけて」と言ってくださいました。
そこで、2008年のGWに関西へ鉄道旅に出かけた際、そのお言葉に甘えてご一緒させていただくことになりました。

その日は宿泊していた大阪市内のホテルを朝に出てJR阪和線で和歌山へ向かいました。
当日のMさんのスケジュールの都合でご一緒できるのが夕方の2時間少々だけということだったので、それまでは私一人でJR紀勢本線や和歌山電鉄の乗り鉄を楽しみました。
乗り鉄や当時和歌山電鉄貴志駅の「ねこ駅長」だったたま駅長との対面を終えてMさんとの待ち合わせ場所のJR和歌山駅に戻り、いよいよMさんと初めて会うことになりました。
初めてリアルで顔を合わせたMさんは想像していた通りのよき釣り好きのおっちゃんという感じの方でした。
そして、駅前からMさんのワンボックスカーに載せていただいて和歌山市内ミニ鉄ちゃんツアーに出発しました。
まず向かったのは、2002年に南海和歌山港線和歌山港―水軒間廃止に伴って廃駅となった水軒駅の跡でした。
ここには廃止区間がまだ営業していた頃に2回ほど来たことがありました。
水軒駅は駅舎もない1線1ホームだけの無人駅で、港に近いからか人家もあまりなく、何だか最果てのローカル線の終端駅のような風情が漂っていました。
それゆえか、水軒駅にやってくる列車は一日わずか2本だけという、大手私鉄の駅とは思えない「秘境駅」といってもよさそうな駅でした。
Mさんに案内していただいた時にはもうすでに廃止から6年ほど経過していましたが、線路(跡)に並行する道路の端から柵越しに眺めると、生い茂った雑草に邪魔されてホームなどの遺構はあまりよく見えませんでしたが、それでもホームらしきものがまだ残っていたのは何とか確認できました。
Mさんによれば、当時廃止区間の線路や架線、水軒駅などの撤去費用がかさむというので、まだそれらが撤去されずに残っているのだと教えてくださいました。(現在は廃線跡や水軒駅の跡がどうなっているのかは不明ですが)
つい6年前まで一日わずか2往復のみとはいえ電車が発着していた駅の廃止後の寂しい姿に胸が痛くなりましたが、鉄道好きの私のためにわざわざ案内してくださったMさんには今も感謝です。

水軒駅跡をあとにして再びMさんの車に乗り、次に向かったのが和歌山城のすぐ近くにある岡公園という小さな公園でした。
Mさんが私をここに案内してくださったのは、ここに国鉄の蒸気機関車C57119号機と、昭和46年3月まで和歌山市内を走っていた南海和歌山軌道線の路面電車321号が保存展示されているからでした。
現在の保存状況はわかりませんが、当時C57は、かつて紀勢本線で運転されていた準急「くまの」のヘッドマークを掲げた状態で置かれていて、特に柵などもありませんでしたが比較的良い状態で保存されていました。
一方の和歌山軌道線321号は金網のフェンスに囲まれて保存されていて、写真撮影には苦労しました。
フェンスの外から見た限りでは車体に破損などは見当たらないものの、クリーム色と水色のツートンカラーの塗装もやや色あせが目立ち、少々哀れな姿でした。
でも、本やビデオでしか見たことのない和歌山の路面電車の車両を見ることができたのは私にとって大きな収穫でした。
SLも和歌山軌道線もMさんの子供の頃の記憶には残っているそうで、少しですが思い出話も聞かせてくれました。
ここも、ただ列車に乗っているだけではなかなか訪れる機会のない場所だけに、Mさんにはよい物を見せていただいたと今も思います。

岡公園から再び和歌山駅に戻り、Mさんとのミニ鉄ちゃんツアーも終了しました。
Mさんとお会いしたのは今のところこの時だけでしたが、車の中でいろいろお話させていただいた時のMさんの和歌山弁(たぶん)と、優しい釣り好きのオッチャンという感じの風貌は、今でも心の中に残っています。
Mさんが今どうしているのかはわかりませんが、今も和歌山や周辺の海で釣りを楽しんでおられるのでしょうか。もし機会があるのならまたいろいろな話を聞かせていただきたいものです。
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