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浪人時代の「鉄」活動 その2 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前回に引き続き、私が浪人生生活を送っていた1990年春から1991年春にかけての「鉄」活動の思い出です。

今回は、浪人生として迎えた年末年始の事です。
まあ当然というか浪人生には年末も正月もないというわけで、私の通っていた予備校では年を跨いだ6日間ほどの間、集中的に個人学習を行う学習会が行われました。
これは、期間中毎日、朝8時から夜20時半まで、休憩や昼食・夕食を挟みつつ、2時間×5コマの10時間、参加者がそれぞれに持参した参考書や問題集を使って集中的に自習を行うというものでした。(合宿ではなく、自宅や下宿から毎日会場まで通うという形態でした)
学習会が行われたのは、東京大手町のとあるビルの貸会議室のような部屋でした。年末年始で利用客がほとんどなく空いていたのと、オフィス街なので勉強への集中を妨げるような誘惑もほとんどないということで会場として選ばれたのでしょう。
学習会の間は、先ほども書いた通り8時から20時半まで、ほぼ勉強漬けの時間を過ごすことになります。午前と午後に15分ずつ、昼食と夕食時にそれぞれ1時間の休憩はあるものの、休憩時間に外へ出て気分転換を図るということもできず(そもそも大手町周辺は年末年始に外へ出たところで食事のできる店もコンビニもほとんどなかったようですが)、受験生には酷な年末年始の世間の雰囲気から逃れて勉強するにはよかったけれど、気分的には正直辛い6日間でした。

しかし、そんな中での唯一の楽しみな時間が、それぞれの日の日程が終わり自宅へ帰る途中にありました。
20時半にその日の5コマ目の自習時間が終わり解散になると、会場のビルから近い地下鉄の大手町駅ではなく、徒歩6~7分ぐらいのところにあるJR東京駅へ急いで向かいます。
東京駅へ急いだのは、もちろん帰宅のためでもありますが、それよりもこの時間だからこその理由がありました。
それは、21時台前半に相次いで東京駅を発車する2本のブルートレインの発車を見るためでした。
当時、東京駅からは21:00ちょうどに高松行「瀬戸」、21:20に出雲市行「出雲3号」が発車していました。
そのため、勉強漬けだった一日の終わりに、このブルトレの発車を見送ることで少しでも勉強へのモチベーションを維持しようとしたのかもしれません。
そして、学習会の期間中毎日、この2本の発車を見送っていると、浪人中なかなか思うように乗り鉄や鉄道旅などもできない中で、ホームの賑わいも含めて、わずかではあっても旅の気分を感じることができ、正直面白みのない浪人生生活の中の貴重な癒しの時間になったのは間違いありません。
あの時、東京駅でブルトレに元気とやる気をもらったから1年遅れながら大学生になれた…かどうかはわからないけれど、やはり鉄道好きにとっては、好きな車両や列車の近くにいるとそれだけでパワーをもらえるということもあるんでしょうね。

浪人生時代の「鉄」活動の思い出、次回も続きます。
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