SSブログ

【妄想旅】稚内発新大村行き 最長片道切符の旅06 沼ノ端→長万部 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今回も稚内駅から新大村駅への最長片道切符の妄想乗り鉄旅の続きです。

最長片道切符旅の3日目は、苫小牧駅の一つ札幌寄りにある沼ノ端駅からスタート。
ここは岩見沢方面から室蘭方面へと向かう室蘭本線と、当駅を基点に札幌市内の白石駅までを結ぶ千歳線との接続駅になっており、最長片道切符旅のルートでは岩見沢方面から乗車してきた室蘭本線から千歳線へと乗り換えるルートになっています。
沼ノ端駅から乗車するのは、7:34発の普通電車小樽行。
前日・前々日はともに出発が6時台だったので、わずか1時間ながら少し遅めにスタートできるのはやはり楽なものです。
でも時間帯的に朝のラッシュど真ん中の列車とあって混雑が予想され、できれば始発の苫小牧から乗車したかったところですが…
小樽行は各駅に丹念に停車しながら札幌方面を目指します。途中での特急や快速「エアポート」の待避もなく、坦々と進んでいく印象かもしれません。
それでも混雑する車内はさすが朝の通勤電車という感じで、これだけを見ると首都圏に戻ってきたような気分になるかも。
札幌駅が近づいてきた白石駅からは函館本線に入り、8:35に札幌駅に到着。ここで
8分間停車し、この間に大半の乗客が入れ代わりますが、最長片道切符のルートは引き続き小樽経由で長万部方面へ向かうことになっているので、このまま乗り続けます。
実は沼ノ端駅を7:54に発車する特急「すずらん3号」に乗ると出発をさらに20分遅らせることができ、8:38着の札幌では停車中の小樽行に乗り継ぐことができますが、混雑する朝の大ターミナル駅での乗り換えは何かと面倒なので、素直に沼ノ端から乗り換えなしで小樽へ向かうのが賢明かもしれません。

さて8分停車の後8:43に札幌駅を出た小樽行は、しばらく札幌市内の市街地を降下線で走ります。
その後銭函駅付近まで来ると、進行方向右手の車窓に石狩湾の絶景を眺めることができるようになり、さっきまでの都会や市街地、住宅地といった風景とは全く違った気分を味わうことができます。
そして終点の小樽駅には9:30に到着。
この先の長万部方面へは、すぐに倶知安行の接続がありますが、倶知安から先の接続の関係で一本後の10:53発のやはり倶知安行きに乗り継ぎます。
乗り継ぎ時間が1時間半近くあるので、例によって駅周辺を散策したり駅構内をあちこち見て回ったりして時間をつぶします。

これから乗車する函館本線小樽ー長万部間は、2030年に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に際し、並行在来線として今後の動向が注目されていましたが、結局この区間の鉄道としての維持は断念され、バスに転換されるという方針が固まってしまいました。
この函館本線のいわゆる「山線」区間は、室蘭本線経由の優等列車運転が一般的になるまでは函館と札幌を結ぶメインルートとして機能し、その後も室蘭本線ルートが長期間不通になった際にはブルトレや一部の特急などが「山線」経由で迂回運転されるなど、すっかりローカル線化しているように見えていざという時には頼りになる路線ともいえる存在でした。
またちょうど私が生まれた1971年9月に終焉を迎えたC62形SL重連牽引による急行「ニセコ」の撮影で多くの人が訪れるなど、鉄道ファンにとっても名高い路線でした。
そのような路線が、いくら時代の流れとは言えその歴史に幕を下ろそうとしているのは、何とも悲しいものです。

小樽からは10:53発の倶知安行きに乗車。ここから先は非電化の為、車両もここまでの電車からディーゼルカーに変わります。
小樽を発車して市街地を抜けると、やはりここでものどかな車窓風景が広がります。
そして倶知安には12:12に到着し、ここで12:35発の長万部行に乗り継ぎます。
「山線」には、鉄道雑誌に掲載されたかつてのC62重連「ニセコ」撮影の思い出話や写真などを通して、その現役時代を知らない私でもよく知っている名前の駅も多く、それらの駅を一つ一つたどっていくのもなかなか楽しそうですが、「山線」廃止後はそのような楽しみもなくなってしまうのだと考えるとやはり寂しいです。

ここまでたどってきた函館本線「山線」と室蘭本線が出会う長万部駅には14:11に到着。
この後は引き続き函館本線を函館方面へ向かい、夕方にはいよいよ本州へと渡ります。
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。