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もう少し早く対策を考えていれば [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:今でも後悔していること

もうこの年齢なので、後悔していることもそれだけ多いんですが…
今回は私が視覚障がい者になった時のことです。

2014年7月初めのある日、朝目覚めると昨日までは見えていたはずの目が見えなくなっていました。
突然のことでどうしてよいかわかりませんでしたが、とりあえずその日は急遽当時かかっていた眼下に診察を受けに行くことにし、当日は平日だったのでひとまず「体調不良」と理由をつけて会社に休みの連絡を入れました。
そして眼科で診察を受けたところ、やはり視力の回復は困難との診断がありました。
実は、今から思うとその数か月前から全長はあったようで、会社や自宅のパソコンを操作する際に以前はしていなかった画面の表示倍率の拡大をしたり、画面に表示されている文字をルーペで拡大して読んだりといったことが増えてきていました。
またたまにやたら太陽光がまぶしく感じたり、窓ガラスの存在を認識できずにぶつかってしまうことがあったりと、今から考えると重要な予兆になる変化がいくつかありました。
結局、このような状況では都内まで通勤して仕事をするのは困難ということで、そのまま不本意ながら退職ということになってしまいました。
その会社は、新卒で入社した会社を辞めた後に再就職した会社で、以来11年にわたり順調に仕事をすることができた会社だったので、このような形で突然退職することになってしまったのはショックでした。

ただ、もし先ほども記したような「前兆」に早く気付き、視力を失った場合に備えて画面読み上げソフトを使ったパソコン操作の訓練や、通勤や社内の移動のための歩行訓練を受けるなどの対策を早くとっていたら、あるいは一時的な休職をはさんだとしてもなんとか会社に復帰できたかもしれないと思うと、手を打つのが遅すぎたことに悔いを感じます。
また仮に見えなくなった後でも、音声パソコンなどの知識があれば会社側と相談していろいろな配慮のもと仕事に復帰できた可能性もあることを思うと、これまた見えなくなった場合に向けての備えが足りなかったのだと痛感させられます。

もっとも、見えなくなってから今年で9年になり、今も見えなくなる前の会社に勤めることができているかどうかは全くわかりませんし、現在勤めている会社も、ある意味見えなくなったからこそ縁のあった会社ともいえるだけに、どちらに今勤めているのが幸せだったのか、にわかには判断できないですね。
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