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キハ58系急行「たかやま」乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
先日、いすみ鉄道に移籍して急行列車やレストラン列車で活躍していたキハ28 2346号が引退しました。
同車はかつて全国の非電化区間の急行・快速・普通列車で大活躍した国鉄型気動車キハ58系の最後の稼働車で、これによりキハ58系、というより国鉄型急行形気動車の現役車両が消滅するという、一つの大きな節目になりました。
そのキハ58系、私自身は日常的に通勤や通学などでお世話になるような車両ではありませんでしたが、鉄道旅に出かけた時などには何度かお世話になった車両です。
私がこれまでに乗車したキハ58系の列車を記憶している範囲で挙げていくと、
・小学5年生の時の磐梯地方への家族旅行の帰りに、磐越西線喜多方→郡山間で乗車した急行「あがの」
・1990年代中盤頃に3回ほど乗車した急行「たかやま」
・1998年、関西への乗り鉄旅に向かう際に利用した関西本線経由の急行「かすが」
・時期の記憶はあいまいですが、九州への鉄道旅の際に乗車した肥薩線の急行「くまがわ」
・高山本線富山ー越中八尾間の折り返し普通列車でJR最後の定期運用についていたキハ58系
・いすみ鉄道のキハ28 2346
短時間で思い出せる範囲ではこんな感じですが、もしかしたらもう少し乗ったことのある路線や列車があるかもしれません。
そんな、数の上ではそう多くないキハ58系の乗車の思い出ですが、今回は上にあげた中から、特に印象に残っている急行「たかやま」の思い出を記したいと思います。

急行「たかやま」は、1999年12月まで大阪―飛騨古川間で運転されていた急行列車で、現在運転されている大阪ー高山間の特急「ひだ25・36号」の前身ともいえる列車です。
私はこの「たかやま」に3回ほど乗車したことがあります。
最初の乗車はおそらく1992年頃だったかと思います。
この当時の「たかやま」用のキハ58系は、すでにオリジナルの国鉄職・ボックスシートの姿ではなく、白とピンクのツートンカラーに青い細帯の入った新塗装への塗装変更と、普通車座席の簡易リクライニングシート化、それに伴う改番が実施された後でした。
この時は当時発売されていた「京阪神ミニ周遊券」を利用しての関西への乗り鉄遠征の帰りで、下り列車の大阪→大垣間の乗車でした。
周遊券利用だと自由周遊区間への行きと帰り、それに自由周遊区間内では急行列車の自由席に急行券なしで乗車できるメリットを生かしたもので、その後の「たかやま」乗車も同様な状況での乗車でした。

下り「たかやま」の大阪発は午前8時を回った頃でした。
関西へ乗り鉄旅に出かけた時によく利用していた大阪駅近くや隣の塚本駅前などのビジネスホテルを出て大阪駅に向かうと、大阪駅は当然朝のラッシュのど真ん中。
そんな中で長距離列車用のホーム(確か11番線)に上がると、8時が近づいた頃に大型の円形ヘッドマークを掲げた「たかやま」編成がやってきました。
編成はグリーン車キロ28を含めて5~6両ほどだったと思いますが、少なくとも東海道線内で私が車内を見て回った限りでは、たいていは乗車率はいいところ半分くらいだった記憶があります。
でもそのおかげで私が利用する時はいつも自由席でも余裕で座席を確保できました。
同じ米原方面への新快速・快速がラッシュ時でかなり混雑する中、これらを回避して特別料金を払うことなくゆったり移動でき、しかも米原駅での乗換も省略できる「たかやま」は、周遊券利用での関西との行き帰りにもありがたい存在でした。
東海道線内でキハ58系に乗っていると、急行とはいえさすがに電車よりも高速感がなく、特に大阪ー京都間では新快速や快速(普通)の追撃を必死の爆走でどうにか逃げ切っているというようなダイヤだったようです。
しかし、それゆえ本線格の路線での国鉄型気動車の走りをじっくり堪能できたのは今から思うとかなり価値のある経験だったと思います。

結局「たかやま」乗車は3回とも下りの大阪→大垣間だけで、肝心の高山線内での乗車はついに叶いませんでした。
「たかやま」で大阪ー飛騨古川間全区間を乗り通すと確か5時間半ほどかかったと思いますが、一度その全区間を乗り通してみたかったところです。
また、もし機会があれば乗車時点でも数少なくなっていたグリーン車キロ28にも乗ってみたかったです。
今や、JR線上から「たかやま」はおろか急行列車自体がイベント列車的要素の強い臨時列車を除きほぼ消滅し、周遊券やそれを引き継いだ「周遊きっぷ」も消えてしまいました。
しかし、「たかやま」廃止後も関西から高山本線への直通列車は特急「ひだ25・36号」に引き継がれ、同じ大阪発着のJR東海エリアへの直通列車だった急行「ちくま」や大阪駅発着の特急「しなの」の廃止の後も運転が続けられています。
この「ひだ25・36号」にしても、「ひだ」のキハ85系からHC85系への置き換えに際して廃止されるのではないかという噂もあったようですが、無事車両置き換え後も存続が決まったのは、種別に関係なくJRの複数会社間を直通する列車が希少になっていく中ではある意味かなり奇跡的なことといえるかもしれません。
私はまだこの大阪発着「ひだ」には乗車経験がないので、HC85系の乗車と合わせてぜひその機会を作って乗りに行きたいものです。
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