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おもちゃ図書館 [ノンジャンル]

こんばんは、gonanaです。
私は大学時代から約20年にわたって、千葉市で活動しているおもちゃ図書館「千葉市トイライブラリー」にボランティアとして参加していました。
「おもちゃ図書館」とは、子供が親や他の子供、ボランティアとたくさんのおもちゃの中から好きなおもちゃを自由に選んで遊ぶことができる活動です。おもちゃはおもちゃ図書館の開館時間中にその場で遊ぶだけでなく、図書館の本のように決められた機関の中で自宅に借りて帰る事ができるのも特徴です。日本では1980年代前半に誕生し、現在では全国各地に開設されています
おもちゃ図書館がスタートした当時は、主に障害のある子供とそのきょうだいのための活動という位置づけのところが多かったようですが、現在は障害のある子もない子も共に遊び交流することで育ち合う場となっています。
私がこの「おもちゃ図書館」を知ったのは、大学に入学してすぐのサークル選びの時でした。私の入学した大学は当時社会福祉学部のみがあり、サークル活動の中にも高齢者施設や障害者施設等でのボランティア活動を行うサークルがいくつもありました。その中で「おもちゃ図書館」という聞き慣れない場所でのボランティアに特化したサークルというのに興味を持ち、見学を兼ねてボランティアを初体験しました。
「千葉市トイライブラリー」は、市内にある障害者がスポーツやサークル活動などを行う施設内の一室で、平日は障害のある子供の療育に使われている部屋を会場にしていました。毎週土曜日の午後に開催されているので、子供もその親も参加しやすく、ボランティアも主婦の方から私達のような大学生や高校生、専門学校生まで、いろいろな人が子供たちの遊び相手になっていました。
おもちゃ図書館では、子供たちはおもちゃ図書館の活動を支援してくださる個人や団体が寄贈してくださるなどして集められた、たくさんのおもちゃやぬいぐるみなどで遊ぶだけでなく、会場となっている療育室の中にある遊具やボールなどでも遊びます。また、時折人形劇や読み聞かせなどのサークルの方々がおもちゃ図書館の時間に公演をしてくださることもありました。
さらに、時にはいつもの会場を飛び出して子供たちとその保護者の方、ボランティアみんなで貸切バスで千葉市動物公園や市原市にある千葉こどもの国などへ出かける機会もあり、群馬県にキャンプに1泊で出かけたこともあります。また、千葉県内の他のおもちゃ図書館とともに千葉県主催のイベントで出張おもちゃ図書館を開設したこともあります。
私の所属していたボランティアサークルでも、毎年の学園祭の時にはトイライブラリーのおもちゃをいくつか借りてきて出張おもちゃ図書館を開くのが恒例になっていました。
私たちボランティアは、そうした活動の中で子供たちの遊び相手になるのはもちろんのこと、開催前後の準備や片付け、おもちゃの消毒や簡単なメンテナンスなどの裏方作業もしていました。また、障害の影響で多動傾向のある子供が施設の外に飛び出したり危険な場所へ行ったりするのを止めたりするなど、子供たちの安全確保も仕事の一つです。
おもちゃ図書館のボランティアは、子供たちと追いかけっこをしたり一緒に遊具で遊んだり、時には多動傾向のためあらぬ方向へ走り回る子を道路などへ飛び出さないように追いかけたりと、想像以上に動き回る場面も多く、毎回の活動が終わるとへとへとになるときもあります。
それでも、楽しそうにおもちゃで遊ぶ子供たちの姿に接するたび、こちらも日常のあれこれを一時忘れて楽しい時間を過ごすことができました。そのような楽しさもあり、初めは体験だけのつもりだったのが、大学を卒業した後も長くボランティアを続けることになりました。社会人になってからも、ほぼ毎週のようにこのボランティアのために千葉へ出かけるのが楽しみの一つにもなっていました。
今でもこうしたボランティアが近くであれば、何らかの形で関わりたい気持ちは変わらずあります。視覚障碍者となった今では、かつてできていた事でも困難になってしまったものはあるかと思いますが、そんな私にも何かできることがあるのではないかという思いがあります。いつかそんな機会があればと思っています。
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