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さて、効果のほどは? [鉄道ニュース]

こんばんは、gonanaです。
近年、首都圏の鉄道各社では、ラッシュ時の混雑緩和策の一つとして、ピーク時間帯を外して電車を利用する乗客に対して、貯めると景品などが当たるポイントを付与するなどの取り組みを行う例が多くなっていますが、このほど京急が7月1日よりラッシュ時間帯に各駅停車(普通電車)を利用するとポイントがもらえるという取り組みを行うようです。
詳細は下記の記事からどうぞ。

京急、各停乗ってポイントどうぞ ラッシュの混雑緩和、五輪も意識(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000025-kyodonews-soci

朝の通勤時間帯は時間的なゆとりも少ないので、どうしても特急・急行等の優等列車に乗客が集中しがちですが、確かに私の経験でも、利用する区間や所要時間によっては混雑する優等列車に乗るよりも各停(普通)に乗るほうがかえって楽という場合もあるから、混雑率の平準化という点ではそれなりに効果は見込めるのでしょう。
京急の場合、主要駅はもちろん、快特などの優等列車の停車駅でも乗客の大きな動きがみられるでしょうから、うまくすればラッシュ時の中間駅からの利用でもシートにありつける可能性があり、普通電車も使いようによっては通勤時に利用する列車として選択肢になりえるでしょう。
ただ、京急の普通電車は快特などの待避を何度も繰り返しながら浦賀方面から横浜・品川方面へ(またはその逆に)運転されているので、1分でも惜しい朝の通勤時間帯に何度も優等列車待避で長時間(といっても数分ですが)停車を繰り返す普通電車に長い区間乗りとおすだけのゆとりのある人がどの程度いるのかがこのキャンペーンの成否のカギを握りそうです。
また、このポイント付与はおそらくスマホアプリ「京急線アプリ」で事前登録をした人が参加できるという形態になるのでしょうが、そもそも対象となる時間帯に実際に「普通電車に乗った」ことをどうやって証明するのか、この記事を読む限りではわかりません。京急には、先日現役を引退した800形を除いては純粋に普通列車専用といえる形式がないので、車両側で何か対策をするということも考えにくいので、この問題に京急がどう対処するのかも注目です。
今日の段階では、まだ京急の公式HPにこのことについてのニュースリリースが出ていないので、詳細はそこでの発表を待つしかありませんが、果たして普通電車利用の推奨がラッシュ時の混雑率をどの程度下げられるか、注目されるところです。
京急では今から40年近く前、ラッシュ時のピーク時間帯に品川方面へ向かう普通電車に片側4扉で加減速性能もよい当時新鋭の800形を集中投入することで、普通電車の所要時間を区間によっては何と約15分も短縮することに成功した過去もあるそうです。現在でもこのくらいインパクトのあるスピードアップができれば普通電車に乗客を呼び込むことができそうですが、それもなかなか難しいとなれば別の何らかの方法を考えなければならないと思われます。
京急といえばとかく羽田空港アクセス、2扉クロスシート車2100系の快特や「京急ウイング号」に注目が集まりがちですが、これからは普通電車にも注目が集まるのでしょうか。
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