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新幹線「一両貸切」体験 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:あなたの「こんな所に一人ぼっち」体験、教えて

ローカル線やローカルバスの乗車記などを読んでいると、たまに「他の乗客がみんな降りてしまい、乗客は自分一人になった」というような記述がみられることがあります。また現実にそのような体験をされた方もおられるかもしれません。
しかし、私はそのような経験を、新幹線でしたことがあります。

それは、2010年の成人の日を含む3連休を利用して広島に行った時のことでした。
この時広島へ行った目的は、EF67や瀬戸内色の103系、さらに105系や113・115系などを乗車・撮影することでしたが、連休前の金曜日(有給休暇を取って休みました)の夕方に広島入りして以来たっぷり撮影や乗車を楽しんだ後、日曜の夜に広島を出て新幹線と「サンライズ瀬戸」を岡山で乗り継いで帰ることにしていました。
広島駅ビル内のお好み焼き屋さんで夕食をとった後、新幹線ホームに上がりました。これから乗車するのは新大阪行の「こだま」です。当時の列車の号数や細かな時刻は覚えていませんが、広島20時台後半発→岡山22時前後着の列車だったのは確かです。
このときあえて「こだま」を選んだのは乗車する列車が、この頃にはもうすでに引退がささやかれていたJR西日本の新幹線100系6両編成での運転だったからで、今のうちに短時間とはいえじっくり乗り心地を楽しんでおこうという気持ちからでした。
私がホームに上がって間もなく、博多からの100系「こだま」が広島駅に到着。ここで「のぞみ」「ひかり」各1本ずつに抜かれるため、10数分という、新幹線列車としては信じられないような長時間停車をします。ドアが開くと荷物を席に置いて再びホームに出て100系の撮影をゆっくり楽しみました。
長い停車時間の後、「こだま」は広島を発車しました。多くの駅で「のぞみ」「ひかり」(当時はまだ九州新幹線全線開通・山陽新幹線への乗り入れ開始前でした)に追い抜かれるうえ、連休中日の日曜夜ということもあってか「こだま」車内はガラガラで、乗車した5号車(自由席)の乗客も私を含めて10人に満たない少なさでした。その少ない他の乗客も三原、福山と数人ずつ降りていき、新倉敷を出たところでとうとう5号車にいるのは私だけになってしまいました。
営業運転中の車両の中に乗客は自分一人だけ、という状況はローカル線では時としてあることだとは思いますが、まさか新幹線でこのような状況に出くわすとは驚きでした。
乗車した「こだま」は岡山ー新大阪間では最終の「こだま」になるからか私の下車した岡山からはさすがに新たな乗客がぱらぱらと乗ったようでしたが、いつも満員に近い乗客が乗っているイメージの強い東海道新幹線とはひと味違う山陽新幹線の実情を見た思いがしました。
それにしても、かつては2階建て車両4両を含む16両編成で風を切って走っていたJR西日本の100系が、長時間停車やガラガラの車内などまるで在来線の長距離鈍行を思わせるような余生を送っていた姿には、隔世の感がありました。
現在ではその100系を置き換える立場だった500系や「ひかりレールスター」用の700系が山陽新幹線区間の「こだま」の主力になっているというのも、新幹線車両の世代交代のサイクルの速さを感じずにはいられません。
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