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【妄想シリーズ】東京―九州間寝台特急を復活させるなら [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
昨日の記事で、日本でも夜行列車が復権する日がぜひやってきてほしいと書きました。
そこからのつながりというわけではないですが・・・
私はたまに、もし夜行列車(それに限らず今は姿を消した列車など)が復活したらということをなかなか眠れない夜やどうにも暇でしかたがない時などに妄想したりすることがあるのですが、今回はそんな妄想の中から、もし東京と九州を結ぶ寝台特急を復活させるならというテーマで妄想してみた内容を、ご紹介したいと思います。
あくまで採算や技術的な裏付けなど無視した勝手な妄想ですので、この辺りはご理解いただいて、お読みいただけるとありがたいです。

かつて、ブルートレインというより日本を代表する特急列車の一つともいえた東京―九州間を結ぶ寝台特急。
しかし少なくともJR移行後はほとんど明るい話題もないまま衰退が進み、ついに「富士はやぶさ」が廃止されて半世紀超の長い歴史に幕を下ろしてから、早いものでもう10年が過ぎました。
今や、この区間に寝台特急が走っていたことなど忘れ去られてしまいつつあるのが現実なのかもしれません。
でも、「歴史にもしもは禁物」といいますが、もし早い時期に「サンライズエクスプレス」と同等かそれをさらにブラッシュアップした寝台電車を投入して、大幅なスピードアップと車内設備の多様化とグレードアップを図っていれば、あるいはまだまだ存在感を発揮できたかもしれないという気もします。
そこで、以下に書くような方針を踏まえて東京―九州間寝台特急を復活させるならどのような列車にするのか、考えてみました。
この妄想アイデアを考えるうえでの前提としては以下のようなものがあります。
①車両は「サンライズエクスプレス」を長距離向けで観光利用にも対応できるように改良した新型寝台電車とし、可能な限り長距離にわたって130キロなどの高速で運転可能なようにする。
②九州側は鹿児島(肥薩おれんじ鉄道を含む)本線・日豊本線・長崎本線へ1往復ずつ、さらに博多まで1往復という形にする。それぞれの列車名はかつて同じルートを走っていたブルートレインと同じとし、頭に車両の愛称を冠としてかぶせる(「サンライズ瀬戸・出雲」などのように)
③東京側の始発駅は昔と同じ東京駅でもいいが、せっかく湘南新宿ラインというルートが確立したので、始発駅を大宮とし、池袋・新宿・渋谷に停車して利用しやすいエリアを広げる。
④ただ、そうなると東京の東・南部、そして茨城・千葉方面からの利用がしずらくなりそうなので、新宿方面からまっすぐ横浜へ向かわず、品川駅を経由させる事でこれらの地域から利用しようとする人々に一定の配慮をする。品川駅でのスイッチバックが発生することで所要時間が増えたりダイヤが複雑化したりとデメリットがあることも事実ではありますが・・・

いろいろなことを踏まえて、私なりに東京―九州間寝台特急についてのあれこれを妄想してみました。

まずは、設定する列車の妄想ダイヤを考えてみました。(上下それぞれの始発・終着駅のみ示し、途中の停車駅はすべて省略しました。また時刻は「だいたいこのくらいの時間」という風にお考えください)
●「富士」
1M列車 大宮16:00→南宮崎12:00
2M列車 南宮崎15:30→大宮11:30
●「はやぶさ」
3M列車 大宮16:30→鹿児島中央12:00
4M列車 鹿児島中央15:30→大宮11:00
●「さくら」
5M列車 大宮18:00→長崎11:00
6M列車 長崎17:30→大宮10:30
●「あさかぜ」
7M列車 大宮19:00→博多9:30
8M列車 博多19:30→大宮10:00

とまあ、こんな感じになりました。
先ほども書いたとおり車両技術などの裏付けがないので本当にこんなダイヤが成立するかは全くわかりませんが、あくまでも脳内で考えたものにすぎませんのでどうかご了承を。

続いては、車両とその設備についてです。
まずは車両について考えるための前提事項として、以下のようなものを考えました。
①列車の編成内容は4本の列車すべて共通で、8両の基本編成と6両の付属編成の組み合わせによる14両編成とする。
②車内設備に関しては「サンライズエクスプレス」と同じ個室寝台とカーペット敷きフルフラット座席(ノビノビ座席)を基本にした構成で、この他に長距離利用に備えて食堂車・ラウンジ・シャワールームなどを設置。また、社内のWi-Fi環境の整備や情報サービスの充実、女性専用車の設定など「サンライズ」登場後のサービスなどの変化を反映したものにする。
③車両の運用は「富士」(付属編成は大分まで)と「はやぶさ」(付属編成は熊本まで)、「さくら」(付属編成は博多まで)と「あさかぜ」(14両すべてが博多行)がそれぞれ共通運用を組み、車両の配置は前者の基本編成が鹿児島、付属編成が熊本か大分、後者は基本・付属とも南福岡とする。

以上を踏まえて、社内の設備は下のようにしてみました。
・A寝台「シングルDX」 5号車の2階部分に設置。
・1人用B個室「シングル」 1・3・4・10~13号車の1・2階部分(1・10・13号車は平屋構造とし、補助ベット使用で2人用も可とする)と5号車の1階部分に設置。1号車のものは女性専用とする。
・1人用個室寝台「ソロ」 8・9号車に設置。
・カーペット敷きフルフラット座席「「ノビノビ座席」 7・14号車と1号車の一部に設置。1号車のものは女性専用。
・食堂車 6号車に設置。2階部分を食堂、1階部分を厨房とする。
・ミニラウンジ 1・4・7・11号車に設置。1号車のものは女性専用。自販機(飲み物・おつまみなど)もここに設置。
・シャワールーム 1・7号車に設置。1号車のものは女性専用。

内容的には「サンライズ」と比べて大きく飛躍したところはあまりありませんが、それぞれの個室などの内容は現在の水準で考えて最高の居住性を提供できるものにすべきでしょう。

さて、東京―九州間の寝台特急を復活するならということであれこれ妄想してみました。
現実には採算面や技術面、列車ダイヤの問題など、いくつもの大きな壁が立ちはだかっており、この夢物語が現実になる可能性は相当に低いかもしれません。
しかし、移動手段の選択肢を増やすという観点で、こういう列車をもう一度検討してみるのも、あながち無駄とは言えないような気がします。
もしいつかこのような形で東京ー九州間寝台特急が復活する日が来たら、ぜひ乗車したいものです。
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