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2003年9月の乗り鉄思い出しの記③ 可部線非電化区間に最初で最後の乗車編 [鉄活動レポート]

こんばんは、gonanaです。
前回・前々回に続き、2003年9月の岡山・広島方面への乗り鉄旅の思い出です。

213系「マリンライナー」のパノラマグリーン車と高松港ー宇野港間のフェリーで高松へ往復した翌日の2003年9月13日は、朝のうちに宿泊地の岡山市内を走る岡山電軌の路面電車全線に初乗車した後、岡山駅から福山駅まで117系の快速「サンライナー」、福山からは115系の山陽線普通列車と乗り継ぎ、昼を少し過ぎた頃に広島駅に到着しました。
広島到着後の午後は、一日乗車券を購入して広島電鉄の軌道線と宮島線を乗り回して過ごしました。
翌9月14日は、朝(確か)8時半少し前に広島駅から105系電車の可部線可部行で出発しました。可部線自体もまだ発乗車の路線でしたが、今回の目的はあくまでも可部から先の区間でした。
可部線は現在、山陽本線の横川(よこがわ)駅から分岐して安芸亀山駅までを結ぶ路線ですが、かつてはその先の三段峡駅まで路線が伸びていて、電化されている可部までは電車、その先三段峡までは非電化のため気動車で運転が行われていました。
そして可部ー三段峡間は赤字路線のため2003年12月1日に廃止されることになったので、廃止前に乗っておこうと出かけたもので、この区間の乗車はこの時の乗り鉄旅の大きな目的の一つでもありました。
9時杉に可部駅に到着し、ここで9時半過ぎに発車する三段峡行のキハ40・47系に乗り換えます。当日が日曜日だったこともあり、私と同じように可部ー三段峡間のお別れ乗車に向かおうという人も多く、車内はほとんどの座席が埋まり立つ人も数人いる状況になりましたが、発車が近づいた頃に流れた車内放送で車内が少々ざわつくことになりました。
それはこの日の早朝、山陽新幹線で信号トラブルがあり一部区間が一時運転を見合わせた影響で新幹線にダイヤ乱れが発生し、その影響で遅延した新幹線にこの三段峡行で目的地へ向かう乗客が乗っていたため、その乗客が広島で乗り継ぐ可部止まりの到着を待って発車するというものでした。
広島近郊区間ということで運転本数の比較的多い可部までと対照的に、その先の非電化区間は列車本数も少ないのでこのような救済措置が取られたのだと思いますが、すでに乗車済みのこちらは特にすることもなく待たされることになり、また終点三段峡駅に滞在できる時間が大幅に減ってしまうのも気になってきました。
発車待ちがかかっている間にも広島駅からの電車が着くたびに三段峡行に乗る人は増え、車内はかなりの混雑になってきました。そんな中でやっと新幹線からの乗り継ぎ客が到着したようで、三段峡行は約1時間ほど遅れて可部駅を発射しました。
可部から(おそらく)1じかんちょっとで終点の三段峡駅に到着し、可部線の全線踏破と廃止となる区間の乗車という目的は達成できました。
しかし、定時運転ならば三段峡駅に到着後、折り返しの可部行に乗車するまでの約30分ほどの間に駅の周囲を少しぶらつくことができるはずだったのが、約1時間遅れの到着となったため、可部行は折り返し準備ができ次第すぐ発車ということになり、駅前散歩どころか帰りの乗車券を購入することも同じように切符を買おうとする乗客が多くてままならず、滞在時間わずか3~4分でもう多分来ることはないであろう三段峡駅を後にすることになってしまいました。
折り返しの可部行も、おそらく先ほど乗った三段峡行にも乗っていたと思われる、お別れ乗車の鉄道ファンで大混雑でした。私と同じように三段峡駅からの乗車券を持っていない乗客も多かったようで、車掌から運賃は下車駅で精算してほしいという放送がありました。
こうしてドタバタのうちに廃止区間の可部ー三段峡間の往復を終えて可部まで戻ってきました。正直なところ、列車の遅れと混雑(私はボックスシートに座れましたが)のせいかあまり落ち着いて車窓を眺められず、せっかくの最初で最後の乗車なのに車窓風景の記憶があまり残っていないという、何とももったいない結果になってしまったのが悔やまれます。
私がお別れ乗車してから2か月半後に可部から先の区間が廃止された可部線でしたが、2017年3月には途中の安芸亀山駅までの区間が電化の上で復活しました。可部ー安芸亀山間の復活後の路線にはまだ乗ったことがないので、ぜひこちらも踏破しに行きたいところです。

可部から再び105系に乗って広島駅まで戻った後は呉線を全線踏破して三原まで行き、山陽線で広島駅へ戻ってこの日は終了となりました。
翌15日は、朝の山陽新幹線700系「ひかりレールスター」で新大阪へ向かい、その後先日も記事にした阪神タイガース優勝の夜を迎えるのでした。

以上、16年前の乗り鉄の記憶をたどりながら記事にしてみました。
今となっては記憶があいまいな部分も多いですが、思い出してみるとやはり今は乗ることのできない列車や車両、路線にはこの時乗っておいてよかったと思っています。
しばらく岡山や広島あたりへの鉄道旅もご無沙汰ですが、またぜひ乗り鉄氏に行きたいものです。
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