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初めての一人電車旅 [いろんな思い出]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:「初めての○○」にまつわる話

私にとっての「初めての○○」体験として一番思い出に残っているのは、初めて一人で電車とバスを乗り継いで祖父母の家へ行った思い出ですかね。

「はじめてのおつかい」という長年続く番組がありますけど、子どもにとって初めて一人でお使いに行くことと同じくらいに大きな冒険と言えそうなのが、初めて電車やバスなどに乗って一人でどこかへ行くということではないでしょうか。(「はじめてのおつかい」でも、お使いの時に初めて一人で電車やバスに乗るという子も多いようですが)
これまで家の近所はともかく、電車やバスなどに乗って出かけるような場所には、いつも親などと一緒に出かけていた子供が、初めて一人で遠くへ出かけるというのも、子供にとってはドキドキわくわくするような体験だと思いますし、私自身もそうでした。

私にとっての「はじめての一人電車旅」は、おそらく小学校3~4年生の頃だったと思います。行き先は父方の祖父母の家でした。新幹線や飛行機に乗るほどの遠距離ではありませんでしたが、それでも埼玉県内の自宅から東京都大田区の祖父母の家まで、西武線・山手線・京浜東北線・バスを乗り継いで2時間近くかけていくというのはちょっとした「冒険の旅」だったと思います。
祖父母の家に一人で行きたいと私が親に言ったのか、それとも親にそろそろ一人で行ってはどうかと言われたのか、そのあたりは今となっては記憶が曖昧ですが、いずれにしても親は無事に祖父母の家へ行って帰ってこられるか不安だったのは間違いないでしょう。
家を出てからの経路は親と一緒に何度も通ったルートですが、いざ一人でそのルートをたどろうとするとどんなトラブルが待ち受けているか分かりませんから・・・
結果からいえば、この「冒険」は、記憶に残っている限り特にトラブルや困ったこともなく無事に成功したのだと思います。
おそらく、何かあったら自宅か祖父母に連絡するための電話番号や、最後に京浜東北線から蒲田駅で乗り継ぐバスの乗り場番号や降りるバス停の名前などを書いたメモを持っていったのだと思いますが、特に誰かに助けを求める場面もなく、お金や切符などをなくすといったトラブルもなかった記憶があります。
祖父母の家への経路自体は幼いころから何度も親と一緒に通ったルートと同じですし、切符の買い方なども親の行動を見て自然に習得していたのかもしれません。
いずれにしても、この時の「冒険」がうまくいったことで、一人で電車に乗って出かけることについて私は自信を持ち、親は一安心したことは間違いありません。もともと電車やバスでどこかへ出かけることは幼いころから大好きでしたが、この時の「一人旅」が成功に終わったことで、益々「乗り鉄」好きに磨きがかかったような気がします。
最初の「一人旅」の後、祖父母の家だけでなく、例えば当時東京神田にあった「交通博物館」などにも一人で行く機会が多くなりました。時には自分の好みでルートをいろいろ変えて乗ってみたりもし、「乗り鉄」の面白さにますますはまっていくきっかけになりました。
私がこうして「はじめての一人電車旅」を経験した40年近く前は、夏休み明けにクラスのみんなで夏休みの報告会などをすると、「一人でおじいちゃんの家へ行った」など、一人で遠くへ出かけたことを報告する子が何人もいましたし、その中でも最も遠くまで行った子はちょっとしたヒーローになっていました。また、当時の国鉄も夏休みに「新幹線ちびっこひとり旅」という、祖父母の家へ向かうなどの理由で一人で新幹線に乗る小学生の子供をサポートする旅行商品を発売するなど、子供だけで遠くへ出かけることについて、大いに心配はしてもどこかほほえましく思う雰囲気もありました。
その当時と現在とでは、様々な環境が良くも悪くも大きく変化し、特に子供が巻き込まれる事件や事故が多発する昨今では、私たちのころ以上に子供が一人で、あるいは子供たちだけでどこかへ出かけるということに対して慎重にならざるを得ないご時世になってしまっているというのはとても残念なことです。
このような状況を変えるのは簡単なことではないかもしれませんが、いつの日か、また子供が一人でおつかいに出かけたり、遠くのおじいちゃんおばあちゃんの家へ行ったことを思い切り自慢でき、大人も素直にそれを喜べるような、そんなゆとりある優しい世の中になってほしいと思います。

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