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鉄道イベントの思い出04 湘南電鉄デ1号車内見学@京急ファミリー鉄道フェスタ [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
先月21日にオープンして話題の京急ミュージアム。
そこに2年の歳月をかけて修復されて展示されてこれまた話題の京急デハ230形236号。
このデハ230形のルーツの一つであり、236号の戦前の姿でもある湘南電鉄デ1形電車は現在、京急の車両の大規模な検査修繕等の業務を行っている京急ファインテック久里浜事業所内に復元車が保存されています。
通常は一緒に保存されている京濱電鐵51号復元者ともども、生で見ることができないデ1形復元車ですが、毎年5月に開催されている京急ファインテック久里浜事業所の一般公開イベントでは、現役車両の展示とともにこの2両も近くで見学や撮影することができます。
視覚障害者となるまで、京急ファンの私はほぼ毎年この一般公開イベントを見に行っていました。もちろん復元車2両の見学・撮影もしていましたが、2010年5月30日に行われた2010年のイベントの際には、この2両の車内の公開もされたので、貴重な機会とばかり見学しました。
ちなみに、湘南電鉄デ1形や京急230形の歴史についてはこちらのリンクを参照してください。

ボロボロの状態から復活 京急ミュージアムに展示される「デハ236」の歴史とは - 鉄道コム
https://www.tetsudo.com/report/210/

久里浜事業所で保存されているデ1形復元車には、「1」の切り抜き文字のナンバーがついています。
デ1号は京急80周年を記念して230形を製造時の姿に復元したものですが、製造時デ1号だった231号が復元時点ですでに廃車解体されていたので、湘南デ18号だった248号を種車にして復元した経緯があります。
デ1号の車内は、以前鉄道雑誌などの写真で見た通りではありましたが、実際に車内に入ってみると昭和初期製造の車両とは思えない開放感あふれる明るい車内が印象的です。
車内中央部のボックス型クロスシートや、運転室が片隅式構造のため車両の先頭部まで伸びて列車の全面展望を楽しむのに最適な車端部のロングシートと、大の大人でも乗り鉄心を刺激させてくれる車内空間になっています。
一方で、車内には戦前・戦中の湘南電鉄沿線の多くは三浦半島の要塞地帯を走ることを示すポスターが再現されて掲示されていたりと、デ1形が活躍していた当時の時代の空気を感じることもできました。
この時の車内公開では、京濱51号ともども座席に座ったりすることはできませんでしたが、車内を見て歩くだけでも車両が動いていないとはいえ戦前の京濱電鐵や湘南電鉄に乗っているかのような気分が味わえ、とても貴重な経験ができました。

京急ミュージアムのデハ236号は、全体的に現役時代末期の頃をイメージして修復や車両周辺の演出が行われたそうです。その様子を自分の目で見ることができないのが何とも悔しいですが、オープン直後の入場制限もひと段落付いたころにぜひ見学に行きたいと思っています。

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