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【鉄道旅の思い出】初めての関西鉄道旅の思い出 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
少々久しぶりの、過去の乗り鉄旅の思い出シリーズです。
今回は、1991年のゴールデンウィークに、初めての本格的な長距離の鉄道旅として関西の鉄道に乗りに行った時のことを振り返ります。

高校時代は懐具合の関係もあり、乗り鉄を楽しむのも関東とその周辺がほとんどでした。
そのうちに受験勉強が始まり、さらにその後の浪人生活もあり、乗り鉄などの本格的な「鉄」活動が思うようにできない状況が続きました。
無事一浪の末1991年の春に第2志望の大学に合格し、これで大手を振って「鉄」活動ができるようになりました。
春休み中はあれこれバタバタしていて日帰りで近場で乗り鉄をした程度でしたが、GWは大学の創立記念日との関係もあって休みが一週間ほど続くので、この機会にいよいよこれまでできなかった長距離の鉄道旅をしてみることにしました。
どこへ行こうかかなり迷いましたが、やはり初めての一人での長距離の旅ということと、日程の関係もあり、一度行ってみたかった関西の鉄道に乗りに行くこととしました。
この旅で使用した切符は、当時発売されていた「京阪神ミニ周遊券」でした。GW期間中ということで青春18きっぷは使えない(というかこの時期の発売がない)ので、大阪周辺のJR線を乗り回るにはこれが便利というのが理由でした。
また私鉄の方は、まだ会社間にまたがって利用できるフリーきっぷやプリペイドカードがほとんどなかったので、おそらく乗車の旅にその都度乗車券を購入して乗ったと思われ(鉄道会社によってはプリペイドカードを自動改札機に通す方式で運賃を支払うシステムを利用したかもしれませんが)、今から振り返るとこれも時代を感じます。

正確な日付は忘れてしまいましたが、GW中のある日の夜、関西へ向かうために東京駅へ向かいました。
東京駅から乗車するのは、当時東京から岐阜県の大垣駅まで運転されていた夜行普通列車375M(通称「大垣夜行」)。
グリーン車2両も連結した165系急行型電車による運転で、後年の「ムーンライトながら」と異なりグリーン車も含めて全社自由席でした。
私がこの大垣夜行に乗るのは初めてでしたが、18きっぷシーズンやGWには相当に混雑することは知っていたので、私も大垣夜行の発車4時間ほど前の20時前には東京駅の発射ホーム(確か当時の9番線)に上がりました。
ホームの大垣夜行の乗車位置にはすでに各ドア5人ぐらいが並んでいましたが、まだこの程度では余裕で着席できるレベルで一安心。
ほとんどの人が新聞紙などをホームに敷いてホームに座っている状況で、グループでポータブルの液晶テレビで野球を見ていたり、これもポータブルの将棋盤を使って将棋をやっている人がいたりと、思い思いの方法で発車までの時間をつぶしていました。
そのうち、23時半頃になって大垣夜行となる165系が入線し、私も含めて待っていた乗客が乗り込みました。
東京駅発車時の乗車率はボックスシートがほぼ埋まる程度で、噂に聞いたようなとんでもない大混雑という状況ではありませんでした。
その後の停車駅でも、私の乗車した車両に限って言えば乗車率に大きな変動はなく、わりと落ち着いた雰囲気で終点まで乗車することができました。

大垣夜行は23:40、定刻に東京駅を発車。
小田原駅まで各駅に停車した後、深夜の(事実上の)快速運転区間に入ります。
小田原からは車内放送も亡くなり、窓の外も真っ暗で何も見えないこともあり、車内はいたって静か。
そうなると眠気が襲ってきそうなものですが、初めての長距離鉄道旅ということで少々興奮していたためか、なかなか眠れません。
2時半前後に到着した静岡駅では、これも噂に聞いていた深夜の駅弁販売が行われているのも見ることができました。私自身はホームに出ることなくスルーしてしまいましたが、今から思えば一度でいいから深夜に駅弁を味わうという体験をしてみたかったものです。
静岡駅に続いて停車する浜松駅では時間調整と高速貨物列車待避のため30分ほどの停車。
相変わらずほとんど眠れないことと、動かない列車内で30分ずっと発車を待つのもつまらないので、ホームへ出て外の空気を吸ったり、通過していく貨物列車や上りホームで運転停車する上りのブルートレイン(時間帯からしておそらく「瀬戸」か「あさかぜ2号」だったと思われます)を眺めたりして時間をつぶしました。

豊橋駅からは再び(ほぼ)各駅停車の区間に戻り、確か岡崎駅あたりで車内放送も再開。空も明るくなってきて朝が来たことを実感します。
やがて進行方向右手の車窓にパノラマカー7000系をはじめとする名鉄電車が頻繁に現れるようになって、いよいよ名古屋まで来たことを実感しながら、6時を回った頃に名古屋駅に到着。
そして、大垣夜行は7時少し前に終点の大垣駅に到着。
大垣駅といえば、この大垣駅から京都・大阪方面へと乗り継ぐ乗客が乗り継ぎ列車の座席を確保するために跨線橋を駆け上がる通称「大垣ダッシュ」が有名でした。
私もそのことはもちろん知ってはいましたが、問題の大垣駅の跨線橋が何号車付近にあるのかがわからず、実際に私の乗った号車は跨線橋から少し離れていたため、果たして大垣から乗り継ぎ予定の当駅始発加古川行に座れるかどうか不安でしたが、18きっぷシーズンほどの混雑ではなかったせいもあるのか、何とか加古川行の113系のクロスシートに座ることができました。

次回に続きます。
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