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夜行特急「ドリームにちりん」乗車の思い出 [鉄道ニュース]

こんにちは、gonanaです。
2013年の岡山・高松への鉄道旅の振り返りの途中ですが、今回は一休みします。

ブログのネタ探しも兼ねて、ネットニュースをあれこれチェックしていたら、こんな記事が見つかりました。

「ハイパーサルーン」の日豊夜行がリバイバル…10年ぶりの特急『ドリームにちりん』 11月26日発 (レスポンス Response.jp)
https://response.jp/article/2021/10/26/350742.html

一時頻繁に運転されていた懐かしの列車のリバイバル列車も、国鉄型車両の引退などの要因もあってここ数年は少ない印象でしたが、今やこの列車のように平成年間に登場した列車もリバイバル運転の対象になって来たんですね。
そして私自身、一度だけですがこの列車に乗車した経験もあるので、10年ぶりの復活とは懐かしい限りです。
そこで今回は、今回リバイバルされる「ドリームにちりん」に乗車した時のことを記したいと思います。

この「ドリームにちりん」は、九州の日豊本線の特急「にちりん」の夜行列車版として、リンク先の記事にもある通り博多ー南宮崎間に運転されていた夜行急行「日南」を格上げする形で登場した列車で、日豊本線の夜行列車としてはもちろん、小倉駅で新幹線「のぞみ」の最終・始発列車と接続することで、東京や新大阪などから日豊本線沿線の都市への接続列車という側面もありました。
そんな「ドリームにちりん」に私が乗車したのは、2003年夏に九州へ乗り鉄旅に出かけた時でした。
正確な日付は忘れてしまいましたが、この旅の九州での2日目のこと。
前夜は鹿児島に宿泊し、その日はまず午前中に日豊本線→肥薩線の隼人ー吉松間と吉都線に乗車し、都城から南宮崎まで移動した後、午後は日南線で終着の志布志まで往復、という日程でした。
翌日は当時まだ健在だった第三セクターの高千穂鉄道に乗車した後、日豊本線と豊肥本線を経由して熊本まで移動する予定にしていたのですが、高千穂鉄道に乗車後、接続駅の延岡から大分へ移動する日豊本線のダイヤの都合上、高千穂鉄道では延岡発の一番列車で出発し、高千穂に付いたら折り返し列車でとんぼ返りするという行程にせざるを得ませんでした。
そうなると、延岡駅前か徒歩圏内のビジネスホテルを探して泊まるのが常道ですが、(確か)朝6時20分頃の一番列車に乗るにはそれなりに早起きしなければならないのが少々かったるい感じでした。
そこで思いついたのが、日南線を踏破した後南宮崎駅から小倉行の特急「にちりん」(号数は残念ながら忘れてしまいました)に終点小倉まで乗車し、折り返して「ドリームにちりん」で延岡まで戻るという行程とすることでした。
この旅では、当時発売されていた「周遊きっぷ」の「九州ゾーン」を利用していたので、自由席であれば九州内の在来線特急は特急券を購入せずに乗車できるので、宿泊代が浮くという効果もあり、これも魅力でした。

志布志駅からキハ40・47の日南線普通列車と485系の「にちりん」を乗り継いで小倉駅へ向かい、ここから23:45頃に発車する(列車自体は博多始発)「ドリームにちりん」に乗車しました。
乗車した自由席の乗車率は小倉発車時点では8割くらいで、私も楽に空席を見つけて座ることができました。
「ドリームにちりん」は夜行列車であるとともに、大分駅までは「ソニック」などの日豊本線昼行特急群の最終列車としての役割も担っているので、主要な駅にはこまめに停車し、そのたびに何人かが下車していったようです。
私の方はといえば、小倉駅を出てしばらくすると窓の外も真っ暗でほとんど見えなくなったこともあり、やがて少しうつらうつらしてきました。
そうしているうちに、1時半ごろに大分駅に到着。下り「ドリームにちりん」はここで何と2時間もの長時間停車となります。
これは比較的運転距離の短い夜行列車にありがちだった時間調整のための長時間停車でしたが、2時間という長さはちょっと異例でした。
これだけの長い時間動かない車内でじっとしているのもつまらないので、ホームや改札の外に出てあちこちぶらついたり、駅構内で深夜も営業しているコンビニでちょっと買い物したりしていました。同じようなことを考える人は多かったようで、ホームなどでは結構多くの人の姿を見かけました。
2時半過ぎには車内に戻り、その後しばらく仮眠して5時過ぎに目覚め、(確か)5:45頃に延岡駅に到着したところで下車しました。

結局、「ドリームにちりん」への乗車はこの時が最初で最後となりました。
「ドリームにちりん」は、同じ全車座席車の夜行列車でも、東海道本線の「ムーンライトながら」のように知名度の高い列車ではなかったかもしれませんが、今思うと、鹿児島本線で運転されていた急行「かいもん」改め特急「ドリームつばめ」とともに、九州内で深夜に移動できるという点では便利な列車だったと思います。
定期列車としての復活は難しくても、今後も何らかの形で運転してはどうかと思いますが…


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