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給食中にまさかのストレートな質問 [いろんな思い出]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:小学校時代の珍エピソード

「珍」エピソードといえるかどうかはわかりませんが…
小学校2~3年生の頃だったと思います。
ある日、国名は忘れましたがどこかの国の教育関係の使節団の方々が、私の通っていた小学校に視察に来ることになりました。
担任の先生によれば授業の視察は別の学年でするということでしたが、授業以外の時間の視察なども日程盛り込まれていたようで、何と給食の視察が私のいたクラスで行われることになりました。
今ほど外国の人との交流が一般的でなかったので、このことを担任の先生から聞いた時の(私も含め)クラス中の驚きはかなりのものでした。

当日、4時間目の授業が終わって給食の時間になり、給食当番が配膳の準備を始めたところへ、授業の視察を終えた使節団の方々が6~7人と通訳の方、それに案内役の校長先生か教頭先生がぞろぞろと私のいたクラスの教室に入ってきました。
使節団の方々は、さっそく写真を撮ったりメモを取ったりしながら、当番の配膳作業を眺めたり、校長(または教頭)の説明(の通訳)に耳を傾けたりしていました。
やがて配膳が終わり生徒みんなが席に着いたところで、「いただきます」の前に使節団の方々の紹介があり、続いて使節団の団長の方のあいさつがありました。
団長さんによれば、自分の国では学校給食というシステム自体がほぼないらしく、私達がどんなふうに食事をしているのか見てみたかったようで、とても楽しみにしていたということでした。
そして、「いただきます」とあいさつして給食を食べ始めた後も、使節団の方々は教室内を歩き回って盛んに撮影やメモ書きを続けていました。
やはり、教室の机やいすを生徒自身が並べ替えて食卓にするというのが初めて見る光景だったようで、しかも当日のメインのメニューであるソフト麺とトマトソースのスープを先割れスプーンで食べる様子がかなりのカルチャーショックだったらしく皆さんかなり驚いていました。
さらに何人かの生徒に「学校は楽しいですか?」とか「給食はおいしいですか?」など、いろいろな質問もしていました。通訳の方がいるとはいえ私も含め外国人と話すのが初めてという人も多く、質問された人はみんな緊張した声で「はい」と答えるのが精一杯でした。
声をかけられたらどうしよう、と戦々恐々としている中、ついに私のところにもある使節の方が声をかけてきました。
最初の質問は「給食はおいしいですか?」でしたが、その次に飛び出したのが「クラスに好きな子はいますか?」という何ともストレートな質問。
その当時、同じクラスには私が個人的に「かわいい」と思っていた子は何人かいましたが、恋愛感情を持つまでの子はいなかった記憶があります。
突然こんな質問をされたのでびっくりしてしまい、私がどう答えたのか、そして周囲がどんな反応を示したのかよく覚えていませんが、私は答えた後相当に恥ずかしかったのだけは覚えています。
今だったら、たとえ外国の使節団とはいえこんな質問を生徒に投げかけようものなら大問題になるでしょうね。

そんなこんなで、いつもとはかなり雰囲気の違う給食の時間は終わり、使節団一行は教室を後にしていきました。
後日私のクラスに使節団の団長さんからの手紙が届き、私たちがとても楽しそうだったことや給食がおいしそうだったことが印象に残ったというようなことが書かれていました。
さすがに私に投げかけられたあの質問についての言及はありませんでしたが…
それはともかく、その日私たちの小学校を視察した成果が、使節団の母国の教育の充実に少しでも役立ったのであれば嬉しいです。
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