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これは1980年代遺産だ! [鉄道ニュース]

こんにちは、gonanaです。
1986年12月に初代の機器が設置され、京急では最後まで稼働していた京急川崎駅ホームの通称「パタパタ」こと「フラップ式列車発車案内装置」が2月中旬をもって役目を終えることとなりました。
詳細は下記のリンクからどうぞ。

京急名物“パタパタ”発車案内、引退へ 35年の歴史に幕 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/12/news170.html

このニュース、テレビやネットなどいろいろなメディアで取り上げられていたようで、鉄道ファン以外にもこれほど関心を呼ぶ話題だとは思いませんでした。
それにしてもこの「パタパタ」、皆さんおっしゃっていますが、懐かしいですね。
1970年代から80年代にかけての国鉄の駅では、この「パタパタ」で発車案内を行っている例が、長距離列車の発着する駅を中心に結構あったと記憶しています。
例えば、私が小中学生時代に何度かブルートレインを眺めたり写真を撮影したりするために訪れた東京駅の(当時の)9・10番線ホームにも「パタパタ」が何台か設置されていて、表示が変わるタイミングにはそれこそパタパタと音を立てて列車名や行き先、発車時刻などの表示が変わります。
その瞬間にたまたま「パタパタ」のそばにいると、ついつい上を見上げて表示の変わるさまに見とれたものでした。

そして「パタパタ」は京急の駅でもよく見かけた記憶があります。
私の中では、やはり1970年代の終わりぐらいには品川駅や横浜駅あたりで「パタパタ」が使われているのを見たような記憶がありましたが、実際に京急で「パタパタ」が設置されたのは冒頭にも触れたように1986年12月の京急川崎駅だそうで、国鉄に比べると案外遅い採用だったというのは驚きでした。
京急は相互直通している各社・局の路線も含め列車の行き先となる駅名が多く、列車本数も多い多いので、「パタパタ」も頻繁に動き、そのたびに次に表示される列車の種別や行き先が何になるのかが駅での列車ウォッチングの楽しみの一つにもなりました。

そして「パタパタ」といえば忘れてはいけないのが「ザ・ベストテン」ですよね。
実は私、この番組自体はあまり見たことはありませんでしたが、この番組のパロディーである「オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」でも「ザ・ベストテン」のパタパタ式のランキングボードが丸ごと再現されていて、のちに懐かしの映像で見た本家「ベストテン」のものとともに、私にとっても懐かしい思い出になっています。
あと、「クイズ100人に聞きました」の「トラベルチャンス」のコーナーでも、「ベストテン」のものよりはずっと小型で色も異なるものの、ここでもパタパタ式のランキングボードが使われていたのを思い出します。
今回のパタパたの引退がここまで話題になったのも、これらのランキングボードの記憶も鮮明に残っていたからというのもあるんでしょうね。

この京急川崎駅のパタパタ、引退を前に2月4日には引退記念のナイトツアーも開催され、さらには引退記念乗車券も発売されるそうで、京急としてもこのパタパタの人気ぶりは見逃すわけにはいかなかったのでしょう。
それならば、引退後はぜひ横浜みなとみらいにある「京急ミュージアム」で動態保存し、来館者に自由に操作体験ができるようにしてほしいものです。
この「パタパタ」、1980年代という時代の遺産として保存しておく価値は十分にあると思いますが。
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