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福井鉄道200形乗車&撮影の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
来年の北陸新幹線の敦賀延伸によって注目度が高まりそうな福井県の鉄道。
その福井には、私鉄の福井鉄道と第三セクター鉄道のえちぜん鉄道の2つのローカル鉄道があります。
今回はこのうち、福井鉄道に初めて乗車した際に乗車・撮影したある形式の車両の思い出を記したいと思います。

それは2008年の夏休みのこと。
この時の私は、青春18きっぷを利用して関西へ鉄道旅に出かけた帰りに、初めて北陸本線経由のルートで関東へ戻ることにしていました。
正確な日付は覚えていませんが、7月末のある日の朝に大阪を出発し、新快速と北陸本線普通列車を乗り継いで昼頃に福井駅に到着しました。
その後はJR福井駅のすぐそばにあるえちぜん鉄道福井駅から電車に乗車し、短い時間と区間ながらえちぜん鉄道の乗り鉄を楽しみました。(えちぜん鉄道の乗り鉄については、また機会を改めて書ければと思います)
そして、えちぜん鉄道の乗り鉄を終えて福井駅まで戻る途中の俵町という駅で下車。
ここは、えちぜん鉄道とともに福井市内に乗り入れるもう一つのローカル鉄道である福井鉄道との連絡駅です。
現在のえちぜん鉄道と福井鉄道は、両社の超低床車両を使って相互直通運転を行っていますが、当時はそのような運転形態になるという話も聞かない頃で、普通にえちぜん鉄道の電車から福井鉄道の電車へと乗り換えました。もっとも、両社のホーム間には跨線橋や改札はなく、ホーム上を平面移動するだけの簡単さでした。

福井鉄道の一日フリー切符を購入して田原町から乗車した福井鉄道の電車は、2005年の名鉄の岐阜地区一部路線の廃止によって福井鉄道にやって来た770形電車で、しかも乗車した車両の番号は777号。今考えると、これはその後の乗り鉄&撮り鉄成果の暗示だったのかも?
777号に乗車して田原町駅を発車し、福井市内中心部の路面上の併用軌道区間から郊外の鉄道線区間へと入っていきます。
この日は福井駅近くのビジネスホテルにすでに宿を取っていたので時間にも余裕があり、終点の武生新駅(同駅はその後、現在の越前武生駅に改称しましたが、2023年の北陸新幹線敦賀延伸とともに元の武生新駅に再改称予定)へ向かう途中の小さな駅(残念ながら駅名は覚えていませんが)で気まぐれに途中下車することにしました。
とりあえず、再び田原町駅に戻るかそれとももう一つの福井市内の起終点駅である福井駅前停留所まで行くか考えながらホームのベンチに座っていたところ、やがて福井市内方面行の電車がやってくる音がしました。
そしてやってきた電車を見て思わずテンションUP!
その理由は、やって来たのが福井鉄道福武線のエース車両として長く活躍した200形という車両で、しかもやって来たのが前年に製造当初から全盛期にかけての車体塗装がリバイバルされた203編成だったからです。
福井鉄道200形は、1960年から62年にかけて3編成が製造された連接車で、主に急行運用に使用されるために2扉セミクロスシート仕様となっていました。
200形は福井鉄道の車両の中でも特別な存在だったのか、2006年以降に車両の多くが名鉄からやって来た路面電車タイプの車両に入れ替わった後も、大型車両ゆえの輸送力の高さを買われて3編成とも生き残り、ラッシュ時を中心にこの当時も活躍を続けていました。
そして、私の前にやって来た203編成は、前年に全盛時代の紺色とベージュのツートンカラーに白帯を入れた塗装に復元されていて、私にとっては福井鉄道200形といえばこの姿というイメージだったのでこの出会いはラッキーでした。
しかし、私が遭遇したのはまだ15時少し前頃で、先ほども書いた通りラッシュ時中心の運用となっている車両がやってくるには早い印象がありました。
まあそれはともかく、福井鉄道の乗り鉄&撮り鉄をするならぜひ遭遇したかった200形のリバイバルカラー者にいきなり出会えた幸運を噛みしめながらさっそく乗車し、福井駅前停留所へ向かいます。
車内はパラパラと乗客がいる程度で中心部に入っても特に混雑することもなくゆったりムード。まるで国鉄型の近郊型・急行型電車のようなボックスシートに座り乗り心地を楽しむうち、終点の福井駅前停留所に着きました。
2008年当時の福井鉄道福井駅前停留所は、現在の福井駅停留所から150mほど離れた駅前の大通りの真ん中に1面1線のホームがあり、併用軌道区間や高さの低いホームで使用する、ドアの開閉と連動して作動するステップを利用して乗車や降車をしました。
その福井駅前停留所付近で武生新へ折り返し発射する203編成を撮影し、一旦予約していたホテルで一休み。
福井駅前に203編成が戻ってくるのを見計らって再びホテルを出ました。
戻って来た203編成に再び乗車して今度は終点の武生新まで全線乗車。この時点で時刻は17時を少し回った頃でしたが、会社帰りのラッシュには少し早いのか混雑はさほどではなく、ボックスシートにはそれぞれ2~3人ぐらいが座る程度の込み具合で福井駅前を発車し、先ほど同様ボックスシートで乗り心地を満喫しながら50分ほど(?)で終点の武生新駅に到着しました。
武生新駅にはホームを挟んで隣の線にここまで乗ってきた203編成と同じ200形の201編成(こちらはベージュの地に紺色の帯の塗装)が停車していて、203編成との並び写真も撮影することができました。

武生新から折り返しの203編成に乗車して福井駅前停留所へ戻り、ホテルで一泊。
翌日も10時過ぎの北陸線普通列車で福井を離れるまでの間、福井鉄道の電車の撮影を楽しみました。
朝のラッシュ時間帯ということもあり、前日乗車・撮影しまくった203編成を再び撮影できたほか、前日は武生新駅に停車している姿しか見ることができなかった201編成、それに200形同様ラッシュ対策のため活躍していた元名古屋市営地下鉄の610形、それに元名鉄の低床型電車といろいろな車両を撮影することができ、満足のいく乗り鉄&撮り鉄を味わうことができました。

福井鉄道200形はその後、2015年から順次運用から離脱していき、最後に残ったリバイバルカラーの203編成も2016年に運用を終えました。
203編成はその後も沿線での保存の要望があり、それに向けた動きもあったようですが、今のところ保存が実現したという話は聞きません。
もし今も203編成が解体されずに残っているのなら、ぜひきれいに整備して再び多くの人が見ることのできる場所で保存してくれると嬉しいのですが。
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