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【鉄道イベントの思い出】いすみ鉄道キハ28 お披露目内覧会 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
前回の記事では、JR西日本からの引退後いすみ鉄道で約10年にわたり活躍してきたキハ28 2346が、老朽化による補修部品の調達難などを理由に今年11月末で定期的な運転を修了し、来年2月には現役を引退することについて書きましたが、今回はそのキハ28 2346が、2012年秋にいすみ鉄道に入線して間もない時期に同線の大多喜駅構内で行われた一般向けのお披露目内覧会を見に行った時の思い出を振り返りたいと思います。

2012年10月21日に、JR西日本金沢総合車両所からいすみ鉄道に到着してまだ間もないキハ28 2346のお披露目内覧会が開催されるというので、早朝に自宅を出て「新宿わかしお」でいすみ鉄道との乗り換え駅大原までやってきました。
ここからはいすみ300形重連の上総中野行で内覧会会場の大多喜駅へ向かいました。
大多喜駅には10:14に到着。
上総中野行が到着した駅舎側の1番線ホームからは、構内踏切を渡った先にある、大原方面への列車が発着する2番線に停車中の10:18発の大原行「急行1号」としての発車を待つキハ52 125と、その隣の側線に留置されてすでに内覧会がスタートしていたキハ28 2346の並びを撮影することもできました。キハ28が営業運転に入った後はなかなか見られない光景でしたが、今後はどうなりますやら。

「急行1号」の大多喜発車を見送り、いよいよこの日の主役キハ28 2346のもとへ向かいました。
側線に停車していたキハ28は、金沢総合車両所ですでに高山本線で活躍していた当時の通称「高岡色」(えんじ色の地に白帯の塗装)から国鉄急行色へ塗装が戻されていたのは知っていましたが、いざ実物を目の前にするとやはり独特の存在感と何とも言えない安心感が伝わってきました。
いやあ~、これぞまさしく国鉄急行形気動車キハ58系という感じでした。
私は、キハ28 2346とは高山線時代に一度乗車して以来3年ぶりの再会となりましたが、あの頃と比べて国鉄急行色に戻った姿は心なしか生き生きとしているように見えました。
「生き生き」といえば、キハ28はただ留置されているだけではなく、エンジンを稼働させた状態の「生きた状態」で停車していたのが、本格的な営業運転開始への期待を膨らませてくれて嬉しい演出でした。
車両前面の表示幕には、私のいた時間には「臨時」の表示がされていました。この時点ではまだJR時代に変更された様式の表示幕が残されていたそうですが、営業運転に入った時にはもちろん国鉄スタイルの「急行」「快速」「普通」などの表示を見ることができるようになりました。

この内覧会でもう一つ嬉しかったのが、外観だけでなく車内も公開されていたことでした。
側線に設けられた車輛洗浄台から車内に入ると、各所にJR西日本時代の案内ステッカーが貼られたままだったり、ワンマン運転用の整理券発行機が残っていたりと、このあたりはいかにも新しい職場に到着して間もない車両といった感じでした。
客室の座席もJR時代に改造されたセミクロス仕様のままで(これはいすみでの営業運転開始後も同じですが)、優先席のモケットもJR西日本仕様のままでした。ただ、一般席部分についてはボックス席もロングシート部分もJR時代の茶色系のモケットから国鉄時代と同じ青色のモケットに戻されていました。
座席には実際に座ることもでき、特にボックスシートに座るとやはりこの車両は「急行形」なんだなという実感がこみ上げてきました。
この内覧会の中のイベントとして、昼頃にはこのキハ28の車内で瓶入りのジュースを飲みながら(ボックスシート部分の窓下に設けられているテーブルに、ビン入り飲料の栓を開けるための栓抜きが装備されている)駅弁を食べるという催しもあったようで、これぞ「昭和」な列車旅を追体験できる絶好のチャンスだったといえますが、私がこれを知ったのは自宅に帰ってきた後のことで、参加できなかったのは残念でした。
営業運転開始後もこういった経験はできていないままですが、引退までに実現できる機会は果たしてあるのでしょうか。

当時、このキハ28の復活はテレビや新聞、ネットなど結構いろいろなメディアで取り上げられていたようでした。またこの内覧会は特に事前申し込みなどは不要で当日有効の大多喜駅までの乗車券や大多喜駅の入場券、いすみ鉄道のフリーきっぷがあれば誰でも見学可能となっていました。
そのため当日はかなりの混雑を覚悟していましたが、少なくとも私がキハ28の近くにいた10:20頃から1時間ほどの間に限って言えば、車内外とも案外人は多くなく、撮影場所も限られたスペースしかないにもかかわらず混雑や撮影場所をめぐるトラブルらしきものもなく非常に撮影しやすかったのが印象的でした。

1時間ほどじっくりキハ28を撮影したり観察したりして、営業運転を開始したらぜひまた乗りに行こうと心に誓って会場を後にしました。
これでこの日の目的は無事達成!…と言いたいところですが、実はこの日、キハ28内覧会の関連イベントとして、大多喜の駅前からもう一つの貴重な乗り物に体験乗車できるという催しが行われていたので、私はこちらにも参加することにしました。
次回はこの乗り物の体験乗車の思い出を振り返ります。
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