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障がい者向けグループホームの体験入所 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
実はこの週末、私の自宅から車で10分ほどのところにある障がい者向けのグループホームに1泊2日で体験入所してきました。
私は今、実家に母親と2人暮らしをしていますが、母親も高齢になり、今後いつ何が起きてもおかしくない状況でもあるため、視覚障がいがあり一人暮らしには何かと制約や不自由さがある私の将来を考慮し、今後の入居も見据えて障がい者向けグループホームへの短期入所(ショートステイ)の体験をすることになりました。

土曜日(10日)の朝10時少し前にホームに到着。
さっそく職員の方がショートステイ利用者用の部屋へ案内してくださいました。
部屋の広さは6畳ほどだそうで、車いすが操作しやすいように入口周辺や通路がかなり広くとられています。
部屋の中にはクローゼットとベッド以外特にこれといった設備はなく(もちろん冷暖房はありますが)、テーブルやいすがないのは1泊だけとはいえちょっと不便でしたが、このあたりはあくまでも短期入所の人のための部屋ということで、部屋の中でバリアなく移動できることを重視してこのようになっているのかもしれません。
今回、本格的に入所をしている人のための部屋を案内していただく機会はありませんでしたが、そういった部屋では利用者さんそれぞれがテレビなどを持ち込んだり生活に必要なものを揃えたりして過ごしているようです。
その後、ホームの中をよく利用する場所を中心に案内してくださいました。
ホームの建物は2階建てで、男性は1F、女性は2Fと生活エリアが完全に分かれ、建物への入り口も男女で別になっています。
職員の方に誘導していただきながら、三度の食事の場所になったり利用者同士の交流の場になったりするリビングや、トイレ、洗面所、ふろ、洗濯機や乾燥機(今回は使いませんでしたが)などの配置を知ることができました。ただ、さすがにたった一度だけでは頭の中に建物の脳内地図を描ききることはできないので、ここは今後ショートステイの機会を重ねながら徐々にやっていくしかないでしょう。
そしてホームでの最初の食事になる昼食の時間となりました。
12時頃に職員の方が部屋に呼びに来てくださり、食事場所のリビングへ誘導してくださいました。
他の方はどうなのかはわ確認できませんでしたが、私の場合は食事は職員さんがテーブルの私の席まで直接運んでくださり、一つ一つメニューの名前と食器の位置を教えてくださいました。
メニューは鯖の塩焼きにブロッコリーの和えもの、煮ものにご飯とみそ汁でした。
食器はほとんどがプラスチック製で、最初はちょっと違和感もありましたが、これはおそらく落としたりして破損したり事故につながるリスクを回避する目的や、障がいのために食器の扱いに困難のある人を考慮して軽い素材にしたのかもしれません。
食べ終わると、人によっては返却口に自分で食器を運ぶ人もいるようですが、私の場合はテーブルに残したままで職員の方に片づけをお願いしてしまってよいということでした。
昼食の後は、正直なところこれといってすることもなく、持参していったポケットラジオや録音図書のプレーヤーでラジオや録音図書を聴いて過ごすのが部屋での時間のほとんどの過ごし方でした。1泊ということでノートPCも持って行かなかったので、暇といえば暇でしたが、まあたまにはこういう日もありかなと。
16時頃には、いつもよりはかなり早い入浴となりました。もっとも、ホーム全体の入浴時間がこんなに早いというわけではなく、たまたま今回の私の場合は誘導を担当してくださった職員の方のスケジュールの関係で早めの入浴となりました。
ただ実際には、午前中にお風呂場を案内してくださったときに、脱衣場や浴室のいろいろな備品などの配置や操作方法を聴いていたので、それがだいぶ生きてほぼ自力で脱衣から湯船につかり体を洗って再び服を着るまでの動作をトラブルなく終えることができました。
夜は消灯時間がきっちりと決まっているというほどでもなく、22~23時頃には何となく人の動きもなくなって静かになる…という感じでした。昼間かなりのんびり過ごしたせいもあるのか、初めのうちはなかなか眠れませんでしたが、そのうちいつの間にか爆睡していました。
翌朝は7時に朝食となりました。食事前に体温測定や血圧測定があるのは、コロナ対策もあるのでしょうがそれだけ健康面でのサポートもしっかりしているということなのでしょう。
そして、10時前に家族が迎えに来て、初めてのグループホーム体験は終わりました。
あくまでも立った1泊2日という短い期間での初めてのショートステイということで、まだまだホームでの生活の流れを理解できたというものでもないし、他の入所者の方とも何人かあいさつを交わしただけで本格的な交流ができたわけでもありません。
でも、今後もしこうしたグループホームで暮らすことになった時のためのイメージトレーニングにはなったかなという気はします。

今のところ、今すぐ生活の拠点を障がい者向けグループホームへ移す予定があるわけではなく、仮にそうなったとしても実際に移るとなればかなりの準備が必要になりそうです。
ただ、そのような日がいつ訪れるかわからない中で、今後もショートステイを何度もして少しずつホームの雰囲気に慣れていきたいと思っています。
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