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【鉄道イベントの思い出14】第17回JR貨物フェスティバル 広島車両所一般公開 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
「鉄道イベントの思い出」シリーズ、今回は毎年JR貨物広島車両所で開催される「JR貨物フェスティバル 広島車両所一般公開」に2010年に行った際の思い出の振り返りです。
このイベントは、文字通りJR貨物の機関車や貨車の検査・修繕を行う車両工場である広島車両所の年に一度の一般公開イベントで、展示される機関車のバラエティーも豊富で、イベント中には展示される機関車に過去の特急・急行列車からかなりレアな特製ヘッドマークまで、多数のヘッドマークが入れ代わり立ち代わり掲出されること、さらに数年前まではイベントが近づくと東海道山陽本線などで貨物列車を牽引する機関車の一部にイベント開催を告知するヘッドマーク(過去のブルートレインなどのヘッドマークをモチーフに毎年制作されるもの)が掲出されるなど、かなりの盛り上がりを見せるイベントで、私も一度行きたいと考えていました。
そして2010年、その一般公開に行ってみることにしました。

2010年10月23日の夜、東京駅を「サンライズ瀬戸」で出発。
この時初めて乗車したカーペット席「ノビノビ座席」で仮眠して翌朝岡山駅に到着。
さらに新幹線100系の「こだま733号」で8時半過ぎに広島駅に着くと、広島はあいにくの雨。
それでも広島車両所の最寄り駅となる矢賀駅へ向かう芸備線のキハ40系にはイベントに行くと思われる人々がたくさん乗車していました。
矢賀駅に着き、雨の中を10分ほど歩いて広島車両所に到着したのは、イベント開始の10時少し前。
開門と同時に会場内は多くの人で溢れました。
会場内には、これから各機関車に次々に掲出されていく数々のヘッドマークがたくさん並んで展示されていて、これを見ているだけでも楽しく、これらが機関車に掲出される姿を想像するだけでワクワクしてきました。

以下、この年のイベントで屋外で展示されていた機関車たちを紹介します。

★EF66 1&EF66 27
会場入口近くに並んで展示されていた両機は、展示車両の中で、おそらく人気面ではトップの存在だったかもしれません。
EF66 1号機は廃車後も広島車両所で大切に保管されている(と思われる)機関車です。
晩年の動機は更新工事を請けて塗装や外観が変化していましたが、保管後は塗装が国鉄色に戻され、片側のエンドのみながら外観が原形に近い姿に復元されていました。
一方のEF66 27は現在も国鉄色の姿のままでEF66 0番台最後の現役機として活躍している機関車です。
両機には、各種ブルートレインのヘッドマークのほか、1985年のブルトレ「富士」のヘッドマークデザイン変更に当たり、当時の下関運転所が試作した通称「赤富士」と呼ばれるマークや、2001年にJR貨物の機関車数両に数か月間掲げられた「神戸からありがとう KOBE2001」デザインのマークなど、レアなマークも掲げられていました。
★EF65 1119
JR西日本からJR貨物に譲渡され、特急色の姿のままで新鶴見機関区に所属して活躍していました。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのが同機に施された、EF65の歴史の中でもおそらく最初で最後になるであろうお召列車用装備の姿でした。
解放テコや手すりにも色差し(銀色のテープ?)がされていましたが、雨のためか連結器がビニール袋で覆われていたのが残念でした。
同機にもブルトレのヘッドマークや「カートレイン」「団体列車」などのヘッドマークが次々に掲げられていました。
★EF65 104
当時岡山機関区に在籍していた同機は、当初展示車両のリストに掲載されていながら、当日は正式な展示から外され、会場の片隅にぽつんと置かれていましたが、規制用のロープの手前から撮影することは可能でした。
同機は踏切事故か何かで運用を離脱してそのまま廃車になるらしく、確かに撮影可能な一方のエンドのスカート(排障器)が破損していました。
私が見た時には「はくつる」のヘッドマークが掲げられていて、この他にもいくつかヘッドマークが掲出されたようです。
★EF64 67
この機関車は、かつて広島車両所で機関車更新工事を請けた際、淡いブルーと白っぽいグレーの更新者塗装ながら、正面の貫通扉がカラシ色に塗られた通称「カラシ塗装機」でした。(この塗装は、現在も活躍を続けているEF651127号機で健在)
近隣の伯備線でEF64の活躍がみられるとはいえ、広島でロクヨンの姿を見るというのもちょっと不思議な感覚がありました。
もちろん同機も各種のヘッドマークが掲げられていましたが、「つばめ」や「はやぶさ」などの現実の運用では付ける機会のなかったマークや、「やくも」などのようなイベントならではのマーク、さらに同機が更新施工時の試運転時に付けていたと思われるヘッドマークや、1988年に運転された「ORIENT EXPRESS ’88」のマークなどのレアなマークも掲げられていました。
★EF67 104
広島でのイベントだけに、広島名物?ともいえたEF67も展示されていました。
普段はヘッドマークとはあまり縁のない「ロクナナ」でしたが、ブルトレなどのヘッドマークを付けていつもとは違った顔を見せてくれました。
★EF59 21
国鉄時代の「セノハチ」(瀬野ー八本松間)の補機だったEF59も、この21号機が廃車後も広島工場改め広島車両所で保存され、イベントの時に姿を見ることができます。
同機は丸みのあるボディーが特徴のEF56形からの改造機で、横川の「碓氷峠鉄道文化むら」に保存されている1号機(EF53形改造)とは異なる外観の特徴を残す車体をじっくり見ることができました。
雨に濡れて、ぶどう色(片側の車体前面にゼブラ塗装あり)のボディーが艶やかに輝いていました。
★EH500-70
どうしても東日本エリアでの活躍が目立つ「金太郎」ですが、同機は門司機関区の所属の一両で、この日の時点では最新増備機でした。同機では運転台の公開も行われていました。
通常の門司区の所属機の検査は小倉車両所で行われるので、広島に「金太郎」がやってくるのはレアな光景と言えるかもしれません。
★DE10 1192
屋外展示では唯一のディーゼル機だった同機は、きれいな更新機塗装で展示されていました。

その他、検修庫内にも入場中の機関車たちが展示されていました。
天井走行クレーンによる車体上げ実演にも使われたEF210-108をはじめ、東京発着のブルトレ牽引の後JR貨物に譲渡されていたEF66 54、当時は先輩のEF66よりも早く全滅するとは想像もつかなかったEF200の9号機、さらにこれも広島で見かけると何だか違和感のあったDD51 835といった機関車が展示されていました。
この検修庫には、広島への原爆投下に伴う爆風で損傷した骨組みが今でも残っているという話を聞いていたので探してみようかと思っていましたが、見つけられませんでした。

以上、かなり盛りだくさんな展示内容で、それぞれの機関車に掲出されるヘッドマークの移り変わりを楽しみながら閉場まで会場で過ごすつもりでいたのですが・・・
先ほども書いた通り当日の広島は一日雨だったようで、さらに朝「サンライズ」を降りるあたりから体調が不良となり、雨に濡れたせいもあって昼頃になるとこのまま会場にいるのも辛い状況になってきたので、泣く泣く会場を後にしてすぐ帰京。
そして案の定、発熱して数日間寝込む羽目になってしまいました。
この時はせっかくの初参戦だったにもかかわらず、いろいろな悪条件が重なって残念な結果に終わってしまいましたが、イベント自体は非常に楽しく、最後まで会場にいられなかったのが何とも悔やまれました。

結局、この時のリベンジは果たせないままでしたが、近年は国鉄型機関車の減少などでイベントの雰囲気も当時とは違ったものになっているのかもしれません。
そういう意味では、ある意味一番展示車両にバラエティーがあって楽しい時期に行くことができ、よい思い出になりました。
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あおたけ

広島車両所の一般公開は
貨物列車に事前告知のマークが付けられるほど、
ファンで盛り上がる恒例のイベントですよね♪
私は見学に訪れたことがないのですが、
展示車両のバリエーションやヘッドマークの装着も豪華で、
見ごたえがありそう☆
個人的に広島車両所というと
試作機関車のEF500-901が気になる存在です。
たしか同所で静態保存されていましたよね?(・∀・)
by あおたけ (2020-07-03 08:12) 

gonana

>あおたけさん こんばんは!
広島車両所のイベントは、展示される機関車もバラエティー豊かで、それぞれの機関車に次々掲げられていくヘッドマークも他のイベントと比べてダントツに多く、レアなマークを目の前で見られるのも楽しいですね。
あの日も、本降りの雨にもかかわらずたくさんの人が訪れていました。
EF500-901、私もあの日会場のどこかで見かけたような気がするのですが、この記事を書くときに過去のブログを見てみると全く触れてないんですよね…
もしかすると他の方のブログなどで見た過去のイベントのレポートの印象があるからかもしれません。
by gonana (2020-07-03 23:39) 

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