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技能は使っていないと忘れるもので・・・ [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:今、「学び直し」したいことは何?

今一番、もう一度しっかり勉強し直したいのが、パソコンのスキル。
視覚障害者になる前も仕事にプライベートにと、パソコンはそれなりに使っていたし、視覚障害者になった後も、国立障害者リハビリテーションセンターや国立職業リハビリテーションセンターでスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を組み込んだパソコンの使い方の訓練を受けました。
特に職業リハビリテーションセンターでは、ExcelやWordの使い方を基礎からもう一度勉強しなおす良い機会になり、またこれまで会社で担当していた業務の関係でほぼ経験のなかったPowerpointやプログラミングも、ほんの基礎の段階だけながら勉強する機会に恵まれました。
しかし、せっかく覚えたいろいろなスキルも、今勤務している会社で担当している業務の中で、実際に使うものはかなり少なく、例えばExcelのいろいろなif関数や、Wordでの表の作成のしかたや「文字飾り」のしかたなど、今となってはかなり記憶があいまいなものも多くなってきています。
やはりせっかく勉強した音声パソコンの操作スキルなので、しっかり磨きなおしたいものですし、結果的にほんの基礎中の基礎の段階しか学ぶことのできなかったプログラミングも、簡単なホームページの制作ぐらいはできる程度には勉強し直したいと思います。

あと、あまり使っていなくて忘れつつあるものとしては、点字ももう一度きちんと勉強しなおしたいと思っています。
私も障害者リハビリテーションセンターでは点字を一から勉強し、一応五十音や英数字やそれらを使った単語や短い文節くらいは打てるようになりましたが、自立訓練を修了してからは日常生活で点字を使ったり読んだりする機会がほとんどなく、今点字を打とうとしても記憶があやふやな文字も少なくないのが現状です。
もともと私のような中途の視覚障害者は点字を覚えるのが苦手とも言われますし、近年では活字離れならぬ「点字離れ」という状況もあるようですが、やはり点字を読み書きできるようにしておいた方がよいのは間違いないでしょうから、これもいつかしっかり学び直したいものです。

せっかく学んだ技能も、使っていないと忘れてしまうものですね。
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出かけようという意欲にも差が [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:駅近の狭い家と徒歩20分の広い家、住むならどっち?

「狭い」というのがどの程度の広さの家を指すのかや、家族と住むのか一人暮らしなのかにもよるけれど、基本的に私は駅近派です。
それも、駅から徒歩5分県内が理想です。
今住んでいる家は、最寄駅からだと近いとも遠いとも言いがたい微妙な距離にあります。
私がまだ目が見えていたころは、自宅から駅までは徒歩15~20分といったところでした。その当時も暑い日や寒い日、雨の日などは駅から家まで遠いことが恨めしく思うことも多かったですが、視覚障害者になってからは、この距離が、自宅から出かけるときに結構なハードルになることに気づかされました。
自宅から最寄駅までの経路上には、道路上に点字ブロックが敷設されている部分はほぼなく、しかも途中で交通量が多い県道を、音響信号機の設置されていない交差点で渡らなければならない箇所もあります。
国立障害者リハビリテーションセンターでの自立訓練では、歩行訓練の一環で自宅から最寄り駅まで白杖を使用して歩く練習もしました。何パターンかコースを変えて歩きやすいルートを検討したものの、どのルートも「これなら大丈夫」と自信を持って歩けるまでには至らず、しかも白杖を使用して歩くとなるとどのルートも自宅から最寄駅まで40分ほどかかり、日常的に駅と自宅の間を白杖使用で歩くのはかなりの負担になると感じました。
就職後は在宅勤務となったのは幸いでしたが、それでも我が家に車がないこともあり、どこかへ出かけるにしても自宅から駅までのアクセスには苦労しています。
そしてそれが、休みの日などにどこかへ出かけようという意欲にも大きく影響するということも感じています。
そういう点からも、やはり駅から家までの距離は短いのが一番ですね。もちろん、点字ブロックや音響信号など、歩行時のサポートは充実していて欲しいですが。

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まずは一度挑戦だ! [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:今年行ってみたい場所は?

一昨日の記事でも書きましたが、今年こそはどこかへ長距離の鉄道旅に出かけたいと思っています。
視覚障害者になる前は、夏休みやGWなど、長めの休みや三連休の時など、いろいろな所へ鉄道旅に出かけていました。
以前私がやっていたブログの過去記事にもそんな鉄道旅の記録が残されていて、読むたびに思い出がいろいろ甦ってきます。
でも視覚障害者になってからというもの、移動に対するハードルができてしまったこともあり、行きたい場所はいくらでもあるものの、単独で旅行へ行くとなると移動や宿泊など様々な場面での困難も予想され、なかなか一歩を踏み出せずにいます。
しかし、私もメンバーに入っている視覚障害者の鉄道ファンのメーリングリストには、様々な人のサポートと便利グッズの手助けも借りながら、2~3日の休みを利用して各地のいろいろな列車に乗りに行かれている方の旅のレポートが時折投稿されていて、そんなレポートを読むたびに、自分もどこかへ行きたいという気持ちが高まってきます。
もちろん、視覚障害者が単独で長距離の旅をしようとしても、まだまだ多くのハードルがあるのは事実ですが、まずは何事も経験ということで、今年はぜひ一度泊りがけでの鉄道旅にチャレンジしてみたいと思っています。
で、前置きが長くなりましたが、もし久々の長距離鉄道旅に行くなら・・・
まずは視覚障害者になって初めての本格的な旅ということで、比較的困った時のサポートが受けやすいと思われる都市部を選ぶのが無難なような気もするので、名古屋周辺か関西にしようか、と思っています。そしてその経験をベースに、来年あたりは四国あたりにでも行きたいですね。

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視覚障害者団体の忘年会 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。

本日のお題:忘年会、出る?出ない?

私は 出る派

普段ほとんど酒は飲まないけれど、飲み会の雰囲気は嫌いではないので「出る」派にしておきました。
もっとも、かつて勤務していた会社の頃は、理由はわからないけれどどうも忘年会に出る気がなく、適当に理由をつけて忘年会に出なかったこともあったっけ。(パワハラなど、職場での深刻なトラブルや悩みがあってのことではありませんので、念のため)
今は在宅勤務で働いている関係上、会社の忘年会というものに縁がなくなっていることもあり、出たくない忘年会に出ざるを得ないという場面がほぼないのも、「でる」という答えにした理由です。
あっ、そういえば去年は会社の同僚2人と月島のもんじゃを食べながら忘年会をやったんだっけ。
珍しく昼間からビール飲んだっけ。
今年は一人の同僚の予定がつかずにどうやら忘年会は見送りのようですが・・・

一昨日は、私が所属する視覚障害者団体の忘年会に行ってきました。
この忘年会は、毎年両国駅前にあるホテルで開催され、私も3年連続で出席しています。
約60~70人が出席して夕方5時半に始まった忘年会は、開会の挨拶と乾杯の発生でスタートしました。
料理は中華料理のコースディナーで、ホテル側のご配慮で、料理はすべて一人一人小皿などに取り分けられて出てきました。
しばらく食事と歓談の時間となった後、忘年会のメインイベントに入りました。
まずは会員の中から3人が「令和の宣言」と題して、来年の意気込みを聞かせてくださいました。
その後はゲイ達者のメンバーが続々と物まねや歌、ギターの生演奏などを披露し、大いに盛り上がっていました。
最後は出席者全員の自己紹介タイムとなり、ここでも出席者それぞれの個性の感じられるコメントをたくさん聞くことができました。
一昨日の忘年会では、昨年以上に多くの人と交流でき、とても楽しい忘年会になりました。
今の私には貴重な忘年会の場になりましたが、来年もこうした楽しい会に参加できたらと思っています。
タグ:忘年会 両国
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白杖SOSシグナル [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
皆さんは、「白杖SOSシグナル」というものをご存じでしょうか。
全盲や弱視の視覚障害者が、道案内などのサポートを周囲の人にお願いしたいときに白杖(はくじょう)を頭上50cmほどの位置に掲げるポーズです。
・・・と言っても、これを知っているという方はかなり少ないのではないでしょうか。
何しろ、視覚障害当事者の間でもあまり認知されていないそうですから、当事者でない方の認知度は推して知るべしという状況のようです。
このことについて、数か月前にネットにこんな記事が出ていました。

このポーズがなければ「助けなくても良い」って思わないで。視覚障害のある男性の願 (BuzzFeed Japan)
https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/blind-person2

そういえば私も、視覚障害者になる前もさることながら、視覚障害者になった後も2年ほど前までこのポーズの存在自体を知りませんでした。
私が視覚障害者になった後に自立訓練を行った国立障害者リハビリテーションセンターでの歩行訓練などでも、「白杖SOSシグナル」については何も教わりませんでした。センターとしてこのポーズをとることを推奨していなかったのか、歩行訓練の指導をしてくださった講師の先生が知らなかっただけなのかは定かではありませんが、とにかく当時はサポートをお願いしたい場面では自分自身の声でアピールしなければならないのが当たり前だと思っていました。
「白杖SOSシグナル」の存在を知り、これを知っていれば何かサポートを受けたい時に簡単に意思表示ができるのではと思っていましたが、実際の場面で数回ポーズを試してみたものの、反応してくれた人は全くいませんでした。
「白杖SOSシグナル」が当事者間でも広まらない理由の一つに、このポーズをとることに恥ずかしさを感じてしまうという声があると記事でもふれられていますが、私もこのポーズをしても誰にも反応してもらえないので、恥ずかしさというか無力感のようなものを感じました。
やはり、当事者の間でも認知度が低いこのポーズを、当事者でない人に認知してもらい適切なサポートを受けられるようになるにはかなりの時間と努力が必要なのかもしれません。まずはポーズよりも言葉でのコミュニケーションが重要になってくるということなんでしょうかね。


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AI視覚支援デバイス「オーカムマイアイ」 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
昨日の記事で、去る3日に視覚障害者向け総合イベント「サイトワールド2019」へ行ったと書きましたが、今回はそこでの展示や体験の中で私が最も関心のあったAI視覚支援デバイス「OrCam MyEye」(以下、「オーカムマイアイ」と表記します)について書きたいと思います。

「オーカムマイアイ」は、イスラエルのベンチャー企業オーカム・テクノロジーズが開発した視覚障害者向けの支援技術です。
「オーカムマイアイ」の特徴は、自動車の自動運転技術の開発に用いた高精度の画像認識技術を応用し、カメラで撮影した印刷物の文字や物体、紙幣の種類や物の色、人の顔やバーコードなどを識別して瞬時に音声で読み上げるという点です。
以前の私の記事で、似たような機能を持つ「OTON GLASS」(オトングラス)というIOTスマートグラスをご紹介しましたが、「OTON GLASS」では印刷物等の文字を認識し読み上げるためにはインターネットに接続していることが必要でしたが、「オーカムマイアイ」はネット環境の有無に関係なく動作するためどこにいても使用することができ、より使い勝手のよいものになっています。
「オーカムマイアイ」の本体は対象物を撮影するカメラとスピーカーが一体になったものですが、その大きさと重さは100円ライターほどしかなく、普段使っているメガネのつるにマグネットで装着するだけで、耳元のスピーカーから読み上げ音声を再生できます。
操作は、読ませたい部分や物を指で示すか、本体のタッチバーに触れれば読み上げが開始されるという簡単さです。さらに本体の電源を入れた時点から、音声や警告音で動作状態や、文字等の読み上げや認識のためのアドバイスなどを、音声ガイドによりユーザー自身が確認・把握できます。
また、「OTON GLASS」にない特徴として相手の顔を三方向から撮影して事前に登録しておくと、家族や友人、知人などの顔を最大100人まで認識でき、ユーザー自身が自分の声で録音し登録した名前を読み上げてくれるという点です。これを使うと、例えば前方から友人が歩いてきたときに、視覚障害者の方から友人にあいさつするなどといったことが簡単にできるようになります。

私はこの「オーカムマイアイ」の存在を昨年知り、その直後の11月に開催された「サイトワールド2018」で実際に使用して体験する機会がありました。
そして一昨日まで開催されていた「サイトワールド2019」でも、Bluetooth接続したイヤホンやスピーカーからもワイヤレスで音声を聞くことができるようになるなどのバージョンアップを行った製品の体験会が行われるということで、私もその体験会に参加してきました。
体験会は一昨日の午前中に行われました。会場となった会議室には多くの人が集まり、「オーカムマイアイ」に対する関心の高さがうかがえました。
「オーカムマイアイ」の取り扱いをしている会社の担当の方から簡単な説明があった後、私を含め集まった人々が順番に担当の方からマンツーマンで詳しい説明を受けながら操作体験をしました。
まずはメガネのつるに「オーカムマイアイ」本体を装着します。私はメガネをかけていないので、体験用のメガネにマグネットで装着します。担当の方によればほとんどすべてのメガネに装着可能だそうで、私も難なく装着できました。
本体を装着したメガネをかけてみても、煩わしさや重さは全く感じられず、本体を装着しない状態と全く変わらない装着感でメガネをかけることができるのは、日常的な使用を考えるとありがたいポイントだと感じました。
肝心の文字情報などの読み上げもかなり自然かつ滑らかで、文字情報などをカメラで認識してから読み上げるまでのスピードもスキャナーなどで読み取る場合と比べて速くなっているそうで、読み上げを聞いていてストレスを感じることはおそらくほとんどないのではないでしょうか。
また、腕時計を見るようなしぐさをすると現在の時刻を音声で知らせてくれるなど、文字情報の読み上げにとどまらない便利な機能もあり、こうした機能が今後どう展開されていくか楽しみです。

昨年に引き続き今年も体験してみて、私の「オーカムマイアイ」に対する関心はさらに高まり、ぜひ購入したくなりましたが、現状では価格は60万円以上と高額で、自治体によっては日常生活用具給付による公費助成もあるとはいえ、やはりまだまだ価格面でハードルが高いのが現実です。
しかし、「オーカムマイアイ」の存在によって、視覚障害者の生活や仕事、趣味などでできることの幅が広がるというのも事実で、今後は「オーカムマイアイ」のような便利な機器を、できるだけ多くの人々がなるべく少ない負担で手にすることができる時代に早くなってほしいと思います。

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サイトワールド2019へ行ってきました [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
昨日私は、11月1日から昨日3日まで、東京都墨田区にある「墨田産業会館サンライズホール」で開かれていた「第14回視覚障害者向け総合イベント サイトワールド2019」というイベントに行ってきました。
この「サイトワールド」は、視覚障害者に特化した世界的にもあまり例を見ない総合イベントです。
会場では、「触れてみよう!日常サポートから最先端テクノロジーまで」をテーマに、様々な支援機器から日常生活を便利にする製品やサービスの展示や販売、視覚障害者への支援技術やサービスに関する講演会やシンポジウム、体験会など、多彩なイベントが開催されます。

会場の墨田産業会館サンライズホールは、JR総武線と東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅前にある「丸井錦糸町店」の8・9Fにあります。
私が訪れたのはこの日の開場直後の午前10時頃でしたが、会場内はすでにかなりの人出で、このイベントへの関心の高さがうかがえます。
会場内には40余りの企業や団体、大学の研究室などがブースを設けてそれぞれ展示や販売、体験などを行い、その他講演会や体験会なども多数行われます。
さすがに限られた時間ですべてを回ることも難しいので、私は日常生活に便利な商品やサービス、ユニバーサルデザインを機能やデザインに取り入れた家電製品などを中心に見て回りました。
展示されていたり販売されていたりする商品等は、メーカーなどの担当の方の詳しい説明を聞きながら実際に使用感などを確かめることもできるものが多く、実際に操作してみたり説明を聞いたりして、かなり本気で購入を考えたくなる商品やサービスがたくさんありました。
また、展示品の説明を聴いたり体験をした中で特に感じたのは、IT技術やAI(人工知能)や顔認証技術などの発展の速さと、それに伴い視覚障害があっても出来ることが飛躍的に増えているのだということです。
「サイトワールド」は視覚障害者に向けた技術やサービスを展示・紹介するイベントではありますが、それらの技術やサービスからは様々なテクノロジーの最新動向を知ることもでき、更にそれらが視覚障害者だけでなく高齢者など多くの人々の生活を豊かにするものであることも実感できるのではないかと思います。
今年の「サイトワールド」は終わってしまいましたが、視覚障害者への支援技術やサービスの最新動向を知るには絶好のイベントかと思いますので、その方面にご関心のある方は来年はぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。
私も、来年も「サイトワールド」でどんな最新技術やサービスに出会えるか、楽しみにしたいと思います。

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第40回リハ並木祭 [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
以前このブログで、私が埼玉県所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンターと国立職業リハビリテーションセンターに入所していた時のことを書かせていただきましたが、昨日その両センターで、「第40回リハ並木祭」というイベントが開催され、私も行ってきました。
「リハ並木祭」は、障害者リハビリテーションセンターと職業リハビリテーションセンターが合同で開催するイベントで、両センターで日々行われているいろいろな訓練や研究活動の紹介や実演、センター内のクラブ活動の発表などが行われる両センターの学園祭ともいえるイベントです。
「リハ並木祭」という名前にある「並木」は両センターの所在地である埼玉県所沢市並木という地名に由来しており、また両センターのすぐそばにある防衛医科大学校でも毎年ほぼ同時期に「並木祭」という学園祭が開催されているため、このような名前になったと思われます。

私がセンターに到着したのは「並木祭」が始まる9時30分の少し前でした。センターの建物に入ると、すぐに一人の男性から声を掛けられました。彼は私が自立訓練を受けていた当時、一緒に訓練を受けていた訓練生仲間で、私が自立訓練を修了してからは会う機会がなかったにもかかわらず、声をかけてくれたのです。
彼とお互いの近況などの情報交換をして別れ、まず向かったのは私がかつて訓練を受けていた視覚障碍者の自立訓練のコースの展示でした。
ここでは、小中学校の教室くらいの大きさの部屋の床に仮設された点字ブロックを使った、白杖(はくじょう)を使った歩行の体験と、画面読み上げソフトを組み込んだパソコンやそれを使いこなせるようになるためのタイピング練習ソフト、スマートスピーカーの体験が行われていました。
私はこの中で、訓練生が制作したという音声パソコンを使ってなぞかけや占いを楽しめるプログラムを体験しました。
音声パソコンの操作には一応慣れた私が捜査してもなかなか楽しめるソフトで、これなら画面読み上げソフトを組み込んだパソコンを初めて知る人にもとっつきやすいのではと感じました。

続いて同じ敷地にある職業リハビリテーションセンターへ向かい、やはり私が入所していた音声パソコンの訓練のコースの展示を見に行きました。
ここでも訓練生が制作したソフトの操作体験をしたほか、私もお世話になった講師の先生が制作したゲームの体験ができました。
訓練生が制作したソフトでは、埼玉県のいろいろな雑学に関するクイズが出題されていました。パソコンの操作は迷うことなくできましたが、クイズの方はなかなかの難問も多く、ここでも音声パソコンの体験という点字本来の目的とは違った楽しみ方ができました。
ちなみに全問の解答が終了すると「あなたの埼玉県民度」の判定が出るようになっていて、私は50%という何とも微妙な結果になりました(笑)
もう一つの、講師の先生が制作したゲームは、パソコン画面に表示されている文字を点字で読むことができる「点字ディスプレイ」を使って、コンピュータと「神経衰弱」で対戦するというものでした。
普段私は点字ディスプレイを使っていないため、操作になれない私は何度も案内してくれた訓練生にアドバイスをもらいながらプレイしました。
結果的に私はコンピュータに敗れはしましたが、これも点字ディスプレイ体験としてはなかなか面白いものでした。

昨日の私は午後に都内に行く予定があったため、せっかくの「リハ並木祭」ながら午前中に以上の2つの展示を見に行っただけで時間切れになってしまいましたが、並木祭ではこのほかにも日々の訓練の紹介や、ゴールボールや車いすバスケなどのパラスポーツの体験会、介助犬や盲導犬の紹介や体験ができるイベントなど、多彩な展示や体験ができるイベントが行われていました。
さらに模擬店ではいろいろな軽食などが販売されていたり、センター内の講堂では「国リハコレクション」というファッションショーや「東京サロンオーケストラ」による特別演奏会、センター入所者の軽音楽サークルや合唱団などのライブやコンサートなどが行われ、とにかく一日だけの会期では回りきれないほど多くのイベントが行われていました。
昨日は午前中を中心に天気も良くなかったせいか、私のいた午前中は見に来ている人も幾分少なめだったようでしたが、それでもセンター内は学園祭や文化祭の時の学校内のような楽しい雰囲気が感じられました。また先ほど触れた訓練生仲間の男性の他にも、どちらの展示場所でも入所当時にお世話になった職員の方や講師の先生に何人か再開することができ、短時間ではありましたがなかなか充実した時間を過ごすことができました。来年こそは一日じっくりいろいろな展示などを見て回りたいと思いながら、センターを後にしました。

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一度使ってみたい! [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
私のような視覚障害者にとっても、スマホとの連携やAI技術の進歩などによる生活や行動などの変革は無縁のことではなく、これまでは不可能だったり難しかったことが、可能になったり負担が軽減されたりする例が多くなっています。
そして、その波は私も含め多くの視覚障害者が持つ白杖にも及んでいて、スマホやGoogle マップと連動して視覚障害者が安全に単独歩行できることを目指した「高機能白杖」が開発されたそうです。
この白杖は「WeWALK Smart Cane」(ウィウォーク スマート・ケーン)といい、トルコ在住の視覚障害者エンジニアによって開発されました。
詳細は下記のリンクをご覧ください。

視覚障害者のエンジニアが開発「高機能白杖」の優れた性能とは ライブドアニュース
https://043.jp/diary/?p=37
盲目のエンジニアが作ったスマート白杖。スマホ、Google マップと連動 (ギズモード・ジャパン)
https://www.gizmodo.jp/2019/09/wewalk-smart-stick.html

これはなかなか便利な機能が多いですね。
特に胸の高さより高い位置にある障害物をセンサーで検知し、振動で警告してくれる機能や、専用のアプリ(iPhone・Androidともに対応するアプリがあります)をインストールしたスマホとこの白杖をBluetoothを介して連動させることで、スマホを手で持たなくてもアプリが音声で道案内をしてくれる機能はぜひ使ってみたい機能です。
私はこの白杖に関してはネットや、所属する視覚障害者団体のメーリングリストに寄せられた情報でしか知らず、実際の使用感などはわかりませんが、実際に購入して使用してみた方のコメントをメーリングリストで読む限りでは、さすがに使い勝手や白杖としての操作のしやすさなど、まだまだ開発途上な部分が多いようですが、逆にいえば様々な視覚障害者サポートのサービスや歩行ナビゲーションなどと連携すれば、この白杖の価値がかなり上がるのではないかということです。
価格が499ドル(約54,000円)と、普通の白杖よりもやや効果にはなりますが、安全な視覚障がい者の単独歩行を実現させてくれる様々な機能やその発展性はかなり魅力的で、機会があれば私もぜひ使ってみたいと思います。
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歩行レコーダー [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんばんは、gonanaです。
私のような視覚障害者が白杖(はくじょう)を使って街中や駅の構内などを歩く時には、自転車や「歩きスマホ」をしながらこちらに向かってくる歩行者などと衝突するなど、事故やトラブルに巻き込まれるリスクが目の見える人よりも高くなりがちです。
そのことによってケガをしたり、持っていた白杖が破損したりすることはもちろん、そういった事象が起こった時の相手方(多くは目の見える人)とのトラブルに発展することも多くなります。
そのような時、たとえ視覚障害者であるこちらには明らかな非はなくても、「白い杖を持った人がぶつかってきた」とか「(交差点やT字路naなどで)突然飛び出してきた」など、自分の認識と違う相手方の主張が一方的に通り、見えない(見えにくい)者にとっては反論ができず不当にトラブルの責任を負わされたり心ない言葉を浴びせられたりすることも少なくありません。
そして、警察や第三者に対しても、見えないこちらがいくら反論してもなかなかこちらの主張を信用してもらえず、結果的に視覚障害者が一方的に加害者とみなされてしまうケースも少なくないのが実状です。
また、近年では視覚障害のある児童・生徒や女性が暴行を受けるなどの事件も起こっているようです。

視覚障害者と目の見える人との間のこうした事件や事故、トラブルの話を聴くたびに、トラブルに巻き込まれた時にその一部始終を録画しておくことで自分の主張の正当性を証明し、トラブルの状況を当事者だけでなく第三者にも正確に認識してもらうための、自動車で言うところのドライブレコーダーのようなものが歩行者、中でも視覚障害者には必要なのではないかと考えていました。

そんな折、私の所属する視覚障害者団体のメーリングリストに、まさにこのようなニーズに応えたといえる「歩行レコーダー」なるものの情報が寄せられていました。
この「歩行レコーダー」はiPhoneに対応したアプリで、視覚障害者が思わぬ事故やトラブルに巻き込まれた時に自分の主張の正当性を警察屋裁判で証明するために、トラブルの一部始終を撮影できるように開発されました。
必要な操作や設定はiPhoneに標準装備された「ボイスオーバー」という画面読み上げソフトに対応しており、「録画中」とか「停止中」などの歩行レコーダー使用時のiPhoneの画面表示を音声で確認できるほか、動作状態をサイン音で知ることもできます。
歩行レコーダーの録画方法には「エンドレス(ループ)録画」と「通常録画」の2つのモードがあり、用途に応じて使い分けることができます。
「エンドレス(ループ)録画」は、あらかじめカメラを起動させておき、事故やトラブルが起こった瞬間の状況を逃さず記録するために使います。トラブルなどが起こった時に録画停止した時点から遡って事前に設定した分数(10分・15分・20分の3つから選べます)の間の映像が録画されています。
一方「通常録画」は事故やトラブルの後の相手方とのやり取りなどの録画に適していて、こちらのモードでは録画時間に制限はありません(もちろん、iPhoneのバッテリーやメモリの残量により、録画可能時間の長さや通常録画容量は変動します)。
そして、トラブルなどが起こった直後に「エンドレス(ループ)録画」から「通常録画」へ録画モードを切り替えることで、トラブル発生からその後の当事者間のやり取りまでの一部始終をすべて記録しておくことができます。
また歩行レコーダーで撮影した映像の再生画面には、撮影時の日時や撮影場所の緯度・経度がリアルタイムに帯表示される「字幕タイムスタンプ機能」が備わっており、これも映像を警察に提出したり、トラブルが裁判沙汰に発展した際の証拠動画として歩行レコーダーの映像を使用する時の証拠としての信頼度を高めることにもなりそうです。

この歩行レコーダー、現状では「日本障害者ソフト」という会社のみの取り扱い製品となっていて一般発売はされていないようですが、視覚障害者だけでなく多くの人々にとって、特に外出時の事件・事故やトラブルに巻き込まれた時に自分を守るための備えとして、この歩行レコーダーのようなものがあれば、ドライブレコーダーがそうであるように、映像という「動かぬ証拠」によって、一方的に誰かが不当に不利な立場に追い込まれることなくトラブルの解決につなげる事ができそうです。
近年のドライブレコーダーの急速な普及や性能の向上を考えると、将来的には歩行レコーダーのような外出時に自分の周囲の状況を撮影するカメラアプリも、それほど遠くない時期に誰もが利用するアプリとして普及するのかもしれません。

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