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【北斗星の思い出】 変わり種「北斗星」乗車・撮影の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
一昨日まで、2012年にブルートレイン「北斗星」に(結果的に)最後の乗車をした時の思い出を書きましたが、今回はその記事を書きながら思い出した、通常の「北斗星」とはちょっとだけ違う変わり種(?)の北斗星(あるいはその回送列車)に乗車したり、撮影したりした時の思い出を2つほどご紹介したいと思います。

●その1:「北斗星小樽号」乗車の思い出
1999年の夏休みに北海道へ鉄道旅に出かけた際、北海道への足として利用したのがこの列車でした。
「北斗星」といえば、通常の定期列車の他にいろいろな列車名の臨時列車が運転されていましたが、この「北斗星小樽号」がそういった臨時列車と少し違うのは、この列車が定期列車の「北斗星1号」を、札幌ー小樽間で延長運転し、上野ー札幌間のダイヤと列車番号はそのままに、列車名を変更して運転されたということでした。(上り小樽発の設定はありませんでした)
「北斗星小樽号」は私が乗車した1999年の夏休みシーズンから多客期に運転されるようになり、ちょうどこの年の夏休みの鉄道旅の行先を北海道に決めていたので、「北斗星」が営業列車としては走らない札幌ー小樽間(正確に言うと、途中の手稲駅までは回送列車として毎日走っていましたが)に乗れるということで乗り鉄好きの血が騒ぎ(と言っては大げさだけど)、行程に組み込むことにしました。
7月のある日、上野駅から「北斗星1号」改め「北斗星小樽号」に乗車しました。
札幌到着までの流れは2012年の時とあまり大きな変化はありませんでした。(2012年に乗車した時より運転時間が早かったためもあり、青森駅停車中の車内や函館駅ホームでの撮影はしていませんが)
乗車した「北斗星小樽号」は、正確な到着時刻は覚えていませんが、定刻に通常は終着駅となる札幌駅に到着しましたが、ここで下車せずそのまま乗り続けるというのはやはり新鮮な気分と少々の違和感が入り混じったものを感じたものです。
札幌駅で10分ほど停車した後、延長運転区間へ踏み出します。
途中の手稲までは、折り返し整備を受ける札幌運転所への回送列車のダイヤを流用しているようで、あたかも回送列車に便乗させてもらっているような錯覚もありました(もちろん運転所構内へ入っていくわけではありませんが)
銭函駅付近の日本海沿いの区間では、進行方向右手の車窓に海が広がり、当日がほぼ雲のない晴天だったこともあり、私がブルートレインや夜行列車から眺めた車窓の中でも1、2を争う絶景を楽しむことができました。
やがて列車は終点の小樽駅に到着。札幌からだとわずか30分ほどの距離の延長運転区間でしたが、普段はその列車の走らない区間に乗れるという特別感を十分に味わうことができ、ブルートレイン好き、乗り鉄付としては楽しい経験でした。

●その2:変則編成の北斗星(の編成の回送)撮影の思い出
その2は、2010年8月15日に、通常とは一部異なる編成で運転された「北斗星」の返却回送列車を撮影しに行った時の思い出です。
この時の経緯については、やや記憶があいまいな部分もあるのでいろいろを調べてみると、以下のようなことが分かりました。(少々長くなりますがご了承を)

2010年8月11日、台風4号の影響により北日本は荒天となり、函館本線の一部区間で路盤流出による不通区間が発生しました。
これにより、11日に上野・札幌を出発した「北斗星」(当時、すでに北斗星は定期列車1往復のみの運転になっていました)も、下りは函館、登りは長万部で運転打ち切りとなり、下り列車の編成は函館始発に変更された12日発の「北斗星」で折り返し、上りの編成は札幌へ戻りました。
幸い函館本線は翌12日には復旧したので、「北斗星」も下りが12日発、上りは13日から通常通り運転されるようになりましたが、上記のような状況のため12日朝に上野(尾久車両センター)に到着しているべき前日札幌発の編成が到着していないという状況になりました。
以前にもこうした状況は何度か発生し、そのようなケースでは使用すべき車両のいない列車は運休になることが多かったのですが、この時はちょうどお盆期間だったこともあるのか、予備車をかき集めて変則的な編成を組んで12日上野発の「北斗星」を運転することになりました。
当時の「北斗星」は、JR北海道所属車と東日本所属者の混成編成となっていましたが、もちろん尾久にはJR北海道所属者の予備者などないので、当然JR東日本車だけで編成を組むことになり、予備者をかき集めた急造編成ということもあり、例えば1人用B寝台個室「ソロ」と半室ロビーの合造車(北海道所属)の代わりに当時定期運用から外れていた東日本所属の全室タイプのロビーカーが連結されるなど、編成も一部通常とは異なる構成となっていました。
こうして変則編成が組まれた「北斗星」は札幌に到着しました。折り返しとなる13日発の上り「北斗星」には運転打ち切り後札幌に戻っていた11日発上り(だった)通常編成が使われるので、変則編成は当時の「カシオペア」のダイヤを使って尾久に返却回送されることになりましたが、13日は本来の「カシオペア」の運転日のため、翌日(14日)に運転されることになりました。
そしてその返却回送列車を、翌日(15日)撮影しに行くことにしたというわけです。

当日は別の用事があった都合もあり、尾久駅と上野駅で撮影することにしました。
まずは尾久駅ホームで返却回送を撮影。
ほぼ定刻通りやって来た返却快走は、回送列車にもかかわらず牽引機のEF510-503に「北斗星」のヘッドマークが付いていました。
これはこのEF510-503が、長万部で運転打ち切りとなった11日札幌発の「北斗星」を青森から牽引する予定だったため、上野(田端車両センター)へ戻る列車がなくなり青森にとどまっていた同機が返却回送の牽引を担当することになったためとのことでした。(ちなみに編成最後部のオハネフ25のテールマークは「回送」表示だったようです)
いつもの機関車にいつものヘッドマークがついているので、一見すると普通に乗客の乗っている「北斗星」とあまり区別がつかず、島式ホームでのスチール撮影では編成が変則的であることも分かりにくいですが、この変則編成の外観上のポイントともいえる全室ロビーカー(オハ25503)はしっかりと写しこむことができました。

尾久で一旦回送の通過を見送った後、後続電車で上野駅へ移動。
到着後早速すでに14番線に到着している返却回送のもとへ向かいました。
14番線や線路を挟んで向こう側の13番線には、やはりこの返却回送の運転を知って駆けつけたと思われる私のような鉄道ファンが何人も撮影に訪れていました。

9:38、13番線に「本物」(と言っては無事助っ人の役割を果たした変則編成に失礼ですが)の上り「北斗星」がEF510-506の牽引で定刻に到着。
返却回送が尾久車両センターへ引き上げる前のわずか3~4分ほどの間ながら、あたかも続行運転の2本の「北斗星」が並んでいるかのような光景が展開されていました。
実はこの頃、「カシオペア」が上野駅に到着する日のみ、9:25(だったと思う)に上野駅に先着した「カシオペア」と後から到着した「北斗星」が同様に並ぶ光景が普段から見られましたが、すでに「北斗星」自体の運転が通年にわたり1往復のみとなっていた中、きちんとヘッドマークを付けたEF510牽引の正調・変則2本の「北斗星」編成の並びを見られるとはなかなか貴重な経験となりました。

こうして無事返却回送の撮影を終え、もちろん正調「北斗星」の駅撮りも行い、2本の北斗星が尾久車両センターへ引き上げていったのを見届けて上野駅を後にしました。

以上、少々長文になってしまいましたが、変わり種の「北斗星」の乗車・撮影の思い出を書かせていただきました。
ここ数日の記事で何度も書いている通り、「北斗星」が臨時列車としても運転を修了し、長いようで短い、短いようで長い歴史に幕を下ろして5年。
今回「北斗星」にまつわる記事をいくつか書きながら、この期に及んでもまた「北斗星」にまた乗りたい気持ちがふつふつと湧いてきました。
いつの日か、また「北斗星」のような列車で北海道へ行けないもんですかね~
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