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「鉄」友との出会い、と思ったら… [いろんな思い出]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:騙された話

この話は、「騙された話」でもあるし、「騙されかけた話」でもあります。

それは、今から確か12~3年前のある日のこと。
その日私は、とある大手鉄道会社の車両工場の一般公開イベントに出かけていました。
屋外の展示車両の撮影もとりあえず人段落し、少し場所を移動してここまで撮影したデジカメの画像をチェックしていたら、不意に(当時の)私より少し若いくらいの年齢と思われる男性(仮にAとします)から声をかけられました。
彼が言うには、彼はこの車両工場の近くに住んでいて、乗り鉄や撮り鉄が好きだということでした。
家の近くで行われる鉄道イベントということで自分もこのイベントに出かけてあれこれ楽しんでいるうちに、熱心に車両を撮影している私のことが目に留まり、声をかけてみたというようなことを話しました。
そして彼は、せっかく出会ったのでこれから友達になってもらえませんかと声をかけてきました。
同じ趣味の友達ができるというのは私にとってもうれしいことなので、あまり考えずにOKしました。
そして、イベント会場ではゆっくり落ち着いて話ができないからというので、翌日車両工場からもほど近いところにある大きな公園で待ち合わせすることになりました。
翌日、約束の時間に待ち合わせ場所の公園入口に行くと、Aが約束通り待っていました。
早速公園に入り、園内の池のそばにあるベンチに座って自販機で買った飲み物を飲みながら話し始めました。
最初のうちはお互いの最近の乗り鉄の話や、普段どこで(列車を)撮影しているかといったたわいもない「鉄」話で盛り上がりましたが、そのうちに何だか雲行きが怪しくなってきました。
何がきっかけだったか忘れましたが、いつの間にかAの切り出す話題が「鉄」話から(その当時の)世の中や政治に関する話題に変わり、しかもだんだんと宗教がかった方向へ話が展開し始め、やがて自分も所属する団体に入らないかという誘いまでしはじめました。
私は「これはやばい」と感じ、Aが団体への勧誘をしはじめたところで立ち上がり、「住みませんけど、私はそういう話には関心がないのでお断りします」とAに告げて早足で講演の入口、そして公園の最寄りの私鉄駅へ向けて歩きはじめました。
突然のことで驚いたのか、それともこのようなことには慣れているのかは知りませんが、とにかくAは「いやいや、そんな怪しい団体じゃないから」とか「不利益になるようなことはしないから」などとなおも食い下がってきましたが、私はそれには一切反応することなく、ひたすら駅までの道を急いで歩きました。
最寄り駅に着くとAも追いついてきて、まだまだしつこく団体への入会を勧めてきますが、もちろん私は無視したままです。
やがて電車がやってきて乗り込む私を追ってAも乗りました。(まあ、Aが家に帰るにも電車に乗る必要はあったんですけどね)
そして、次の駅(いくつもの路線が発着するターミナル駅)で私は降り、JRに乗り換えました。
Aもしぶとく追いかけてきましたが、私がJRの改札を入るのを見てとうとうあきらめたのか、そこからはもうAの姿を見ることはありませんでした。
幸い、お互いの苗字だけは名乗りあったものの、連絡先の交換などはまだだったこともあり、あとでしつこく電話などで勧誘されるといったことはなく、どうにか私はAから逃げきれた形にはなりました。

結局、「友達になろう」というAの誘いに私がまんまと乗せられ、危うく怪しげな団体(新興宗教?)に入らされるところを何とか回避できた形になりました。
もちろん怪しげな団体に私を引きずり込もうとしたAが悪いのはその通りですが、まだ素性も知らない人間の誘いにホイホイと乗せられてしまった私も脇が甘かったことは否定できません。
でも…当時の私としては鉄道好きの友達はやはり欲しかったわけで(それは今も同じですが)、もしAが妙な団体などへの勧誘などせずに純粋に同じ鉄道好きとして友達になってくれていたら…などと、ちょっぴり残念に思ったりもしてしまいます。
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