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寝台急行「銀河」の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。

またまた例によって、ネットで鉄道系のニュース記事をいろいろチェックしていたら、こんな記事を見つけました。

特急列車ヘッドマーク弁当 第17弾「寝台急行テールマーク弁当『銀河』」発売|鉄道ニュース|2023年5月27日掲載|鉄道ファン・railf.jp
https://railf.jp/news/2023/05/27/140000.html

このシリーズのお弁当、いつもぜひ食べたいと思いながらいまだにそのチャンスに恵まれていません。今回もゲットできるかどうか…
このシリーズのお弁当の特徴の一つに、モチーフにしているそれぞれの列車の走る沿線のご当地メニューや食材がいろいろ盛り込まれていること。
「銀河」の場合は東京と関西を結ぶ列車だったので、東京・京都・大阪にちなんだメニューが盛り込まれているのは当然として、「銀河」は上り列車だけが客扱い停車していた(下りは運転停車)名古屋のみそカツも盛り込まれているのが面白いです。もしかして、東京・京都・大阪を意識したメニューだけではフォローできない肉系のメニューを、ということで選ばれたんですかね。

さて今回、急行列車でありながら「特急列車ヘッドマーク弁当」シリーズの新作に選ばれた寝台急行「銀河」。そういえば廃止から今年でちょうど15年が経つんですね。
その「銀河」は私にとっても思い出深い列車です。
私の初めての「銀河」乗車は、1991年のGWのこと。大学生になって初めての関西への鉄道旅の帰りに大阪駅から東京駅まで利用しました。
当時の「銀河」の客車はすでに24系25形になっており、これをEF65PFが牽引するスタイルは廃止まで変わりませんでした。
実は初めてだった寝台車への乗車にわくわくしながら大阪駅に入線してきた「銀河」に乗車しました。
指定の寝台に腰かけると、まだ発車前ながらさっそく車掌さんが車内改札に現れました。その時のJR西日本大阪車掌区の年配の車掌さんの関西訛りも混じった物腰柔らかな対応は、今も印象に残っています。
それ以来私は、関西やその他の西日本の地域への鉄道旅の足として10回以上「銀河」を利用しました。
上下両列車とも運転時刻が遅すぎず早過ぎないちょうどよい時刻設定で、「大垣夜行」や「ムーンライトながら」を利用するよりも東京ー関西館を楽に移動できるので、実に重宝な列車でした。
また、一度だけでしたが多客期に運転されていた14系座席車による臨時「銀河81・82号」に乗車したこともあります。
さらに、乗車はしなくても東京駅などで「銀河」を撮影したり発車を見送ったりする機会も結構ありました。
その中には、赤い車体と「EF65」のレタリングも印象的な「スーパーエクスプレスレインボー」塗装機EF651118号機が牽引したり、電源車に「トワイライトエクスプレス」カラーのカニ24が組み込まれていたりするなど、ちょっとイレギュラーな姿の「銀河」も観ることができました。
最後の「銀河」乗車は、廃止2か月前の2008年1月のことでした。
この時はお別れ乗車ということで、「銀河」ではこれが最初で最後の乗車になるA寝台を利用しました。
途中、乗車日を1日勘違いして寝台券を購入した名古屋から乗ってきた人に「ここ、私の席なんですけど」と起こされたり、浜松付近あたりで荒井運転のために目が覚めてしまったりといったハプニングはあったものの、さすがにA寝台のゆったりしたベッドは快適で、最後の「銀河」乗車のよい思い出ができました。
「銀河」がその長い歴史に幕を下ろした2008年3月15日から16日にかけては、もちろん私も最後の「銀河」の姿を見届けに出かけました。
上下列車とも、さすがに大混雑が予想される東京駅ではなく、新橋駅で見送ることにしました。
やってきた最後の「銀河」は、上下とも特にヘッドマークなどの特別な装飾もなく、機関車もいつもの特急職のEF65PFで、いたって普段通りの装いでした。
その姿からは、派手さこそないものの長年にわたってひたすら東京と関西を結ぶ使命を担い続けた名列車ならではの引き際のようなものが感じられました。

あれから15年、「銀河」の列車名はJR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」という形で復活しましたが、東京と関西を結ぶ夜行列車は、上りの「サンライズ瀬戸・出雲」が姫路・三宮・大阪からも利用できるものの、東京から関西に向けては、事実上夜の移動は高速バスしか選択肢がない状況が続いています。
いくら高速バスは発着・経由地に選択肢が多く、料金面でも寝台急行より安いといっても、やはり今の時代でも「銀河」のような寝台列車は魅力的な移動手段であると思います。
いつの日か、新たな形で東京と関西を結ぶ夜行列車が本格的に復活する日を心待ちにしたいと思います。
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青い森のヨッチン

銀河は仕事から帰る途中、品川の東海道線ホームでよく見かけました。
仕事で疲れているときに寝台車を見ると無性に旅情がこみあげてきました。
by 青い森のヨッチン (2023-05-29 20:54) 

gonana

青い森のよっちんさん、こんばんは。
私も会社帰りに東京駅や上野駅でブルートレインの発車を見に行くことがたまにあったんですが、あの青い車体を見るとこれに乗って九州や北海道へ行きたくなってしまうんですよね。
あの魔力は他の特急ではあまり感じないんですけどね。
by gonana (2023-05-29 23:20) 

あおたけ

東京と大阪を夜行で結んでいた「銀河」。
寝台列車でありながら急行という種別だったのも
列車に旅情が感じられましたよね。
最後のお別れ乗車でA寝台に乗られたのは、
とても羨ましくて貴重な体験をされたと思います(´ー`)
私も「銀河」は何度か利用しましたが、
寝台車の定期列車に乗ったのは一度だけで、
学生時代はもっぱら14系座席車の
「銀河51号」や「81号」ばかりだったなぁ・・・。
撮影のほうではよく“赤い銀河”を
狙って撮っていました(^^)
by あおたけ (2023-05-30 06:48) 

gonana

あおたけさん、こんばんは。
定期の「銀河」に1会しか乗られてないとは意外です。
でも14系座席者の臨時「銀河」もこれはこれで味のある列車でしたよね。
「赤い銀河」私も何度か撮影しました。
一度ぐらいはトワイライトエクスプレス色のカニ24を交えた「三色銀河」を撮ってみたかったんですが、残念ながら実現できませんでした。
by gonana (2023-05-30 23:23) 

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