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1999年夏 ブルトレ乗車の思い出 あさかぜ編 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
先日、1998年の夏に「サンライズエクスプレス」に初乗車した時の思い出を書きましたが、そこからのつながりで今回はその翌年1999年の夏に、当時発売されていた周遊きっぷ「九州ゾーン」を使って九州への鉄道旅に出かけた際に乗車したブルートレインの思い出を記したいと思います。
この旅では、まず九州へ向かう際に東京駅から下関駅まで寝台特急「あさかぜ」に乗車し、その後4日間にわたり九州内をあちこち列車でめぐり、帰りは長崎駅から京都駅までやはり寝台特急の「あかつき」に乗車しました。
この記事では、そのうち往路の「あさかぜ」乗車時の思い出を振り返ります。

「あさかぜ」は1956年11月に戦後初の夜行特急として東京ー博多間で運転開始し、2年後には車両が初めてのブルートレイン客車20系に置き換えられて後に続々登場するブルートレインの先駆けになった列車でした。
最盛期は3往復が運転されていた「あさかぜ」も、私が乗車した時にはすでに一番最後に増発された東京ー下関間の列車1往復が残るだけになっていました。
1999年8月のある日、18時半ごろに私は東京駅の「あさかぜ」発車ホームへ上がりました。
18:50近くになって品川方面からEF65に引かれた24系客車が入線し、しばらくしてドアが開きました。
私がこの時乗車したのは、3号車の1人用個室A寝台「シングルデラックス」(オロネ25 300番台)でした。さっそく寝台券に指定された部屋に入り、荷物を置いてホッと一息つきます。
個室内にはベッドの他に小さなテーブルや収納式の洗面台、VHSのビデオデッキの付いた小さなモニターテレビがあり、なかなか快適な個室でした。
「あさかぜ」は定刻の19:00に東京駅を発車し、下関駅までの15時間のブルトレ旅が始まりました。
最初の停車駅横浜が近づいたあたりで車内改札があり、この時に車掌さんから個室の施錠に使うカードキーとシャワールームの利用券(これも磁気カード)、それに小さな石鹸やタオル、歯磨き粉とカミソリの入ったポーチを受け取りました。ポーチには「あさかぜ」のヘッドマークも入り、2種類のカードともども持ち帰りOKなのでよい乗車記念品になりました。
車内改札も終わったところで東京駅そばの大丸東京店の地下食品売り場で購入した弁当で夕食。
食後少しゆっくりした後、同じ3号車にあるシャワールームへ。
この3号車のシャワールームはA個室の利用客専用で、先ほど車内改札の時受け取ったシャワーカードを利用することでA個室の利用客は無料でシャワーを利用できるというわけです。
(別に4号車のラウンジカーにもしゃわーるむがあり、こちらはシャワーカードを購入すればB寝台の乗客も利用可能)
シャワーを浴びてさっぱりして個室に戻ったところで、個室内のモニターテレビでビデオ鑑賞タイムとしました。
テレビはビデオ専用で、持ち込んだVHSのビデオテープを再生できるデッキも付いたものでした。
テレビではタイトルは忘れましたが映画も見ることができましたが、私はこの日のために自宅から持参したブルートレイン関連のビデオを見て過ごしました。
弁当と一緒に購入しておいた缶ビールを飲みながらリアルとビデオの両方でブルートレインを味わうひとときはなかなか乙なものでした。
0時少し前に名古屋駅を発車したあたりで就寝し、2~3回ほど目を覚ましつつ翌朝広島駅到着が近づいた頃に起床。
着替えて隣の4号車のラウンジへ。
ここにはソファーとテーブルが置かれ、2~3人ほどがソファーに座っていました。
私もここで、食堂車があった頃の「あさかぜ」を想像しながら持参したパンで朝食をとり、横長の大きな窓から見える車窓を眺めながらのんびりした朝の時間を過ごしました。
個室に戻ってしばらくすると、この列車に乗務していたJR西日本広島車掌区オリジナルの「あさかぜ」グッズの車内販売の案内の車内放送があり、やがてやってきた車掌さんから私はキーホルダーを購入しました。
そうこうしているうちに「あさかぜ」の旅も終わりに近づき、ブルトレに乗るときにはいつも感じていた「まだまだ乗っていたい」という思いを抱えながら9:55の定刻より数分遅れて終着の下関駅に到着。
東京駅では見ることができなかった「あさかぜ」マーク付きのEF66の雄姿を眺めつつ、ここまで来たのなら博多まで乗れたらよかったのになどと思いながら、当時の下関運転所へ引き上げていく「あさかぜ」編成を見送ったのでした。

結局、私が「あさかぜ」に乗車したのはこの一回だけで、そのまま2005年3月のダイヤ改正で「あさかぜ」は50年弱の歴史にピリオドを打ってしまいました。
「サンライズエクスプレス」の登場後の数年間、「あさかぜ」と運転区間が重複する東京ー広島または下関間では夏休みや年末年始などの多客期に「サンライズエクスプレス」を使用した臨時寝台特急「さんらいずゆめ」が運転されていました。
運転日数は多くないものの、数年間の運転でそれなりに実績も積んだことで、「あさかぜ」の「サンライズ」化も車両さえそろえばすぐに実現しそうに思えましたが、それは叶いませんでした。
ただ、東京ー広島間に関しては、今でも寝台特急があればそれなりに利用客は期待できそうな気もするので、将来285系の後継車が製造されるときには、ぜひこの区間の寝台特急の復活にも期待したいところですし、その時にはぜひ「あさかぜ」の列車名の復活も期待したいものです。
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