社長と二人きり [いろんな思い出]
こんにちは、gonanaです。
本日のお題:バイト先でのエピソード
それは、大学1年から2年にかけての春休みのことです。
この期間、私は東京本郷にある小さな出版社でバイトをしていました。
会社のオフィスは営団地下鉄(現 東京メトロ)丸の内線本郷三丁目駅と御茶ノ水駅の中間あたりにある雑居ビルのワンフロアだけの小さいもので(その他にすぐ近くの別のビルの地下に倉庫を借りていました)、社員もパートさんやバイトを含めても10人ぐらいだったと記憶しています。
さて、その出版社でバイトをしていたある日、当時としてもかなり久しぶりに春闘の大手私鉄の24時間ストライキが決行されることになりました。
ただ私が自宅最寄り駅から池袋駅まで乗車する西武線はストライキを行わず平常運転で(この他小田急と京急もストライキ不参加。また集会札のみのストライキに規模を縮小した会社もあり)、池袋から先も丸の内線でなくJRで御茶ノ水駅まで行くルートで通っていたため、私自身には直接ストの影響はありませんでした。
それでも池袋駅から秋葉原駅まで乗車した山手線外回りは営団地下鉄が止まっていたことによる迂回客での大混雑でダイヤが乱れ、結局私は10時の始業時刻に5分ほど遅刻してしまいました。
会社の入るビルに到着し、オフィスの入る部屋のドアを開けて朝の挨拶と遅刻の謝罪をすると、デスクに座っていた出版社の女性の社長が「おはよう! あれ? ○○君(私のこと)、電車停まってなかった?」と声をかけてきました。
ふと見ると、オフィスには始業の10時を回ったのに自分と社長の2人しかいません。
聞けば、他の社員さんやパートさん、バイト仲間もみんなストで電車が止まった影響でまだ出社できていないとのこと。そして社長は西武線も止まっていると思っていたらしく、私が5分遅れただけで出社してきたので驚いたようでした。
何はともあれオフィスに着いたので仕事に入ってもよかったのですが、まだ大半の社員が出社できていないのと、その日はそれほど急を要する業務もなかったようで、社員がそろうまでのんびりと仕事をしながら時間をつぶすことになりました。
そして2人とも黙っていては寂しいので、社長とたわいもない話をしながら過ごすという、なかなかできない体験をすることになりました。
私からは自分のことや通っている大学のこと、社長からもいろいろと内緒の話を聞かせてもらい、ついつい話が盛り上がってしまいました。
結局、この日の大手私鉄のストライキは11時ぐらい?に終わったようで、お昼が近づくと次第に他の社員さんなども集まってきました。
お昼休みにはみんながストによる混乱や大混雑・大渋滞の中の出勤の様子を語り合い、いつも以上に賑やかなお昼になりました。
ということで、久しぶりのストの影響で思いがけず社長と2人だけの時間を過ごすというレアな経験ができたこの日の午前中も終わり、午後からは何事もなかったようなオフィスの風景に戻りました。
あれ以来、バイト先でも就職した会社でも、社長と2人きりで会話を交わすことなど一度もありませんでした。
そういうこともあって、今でもあのアットホームな雰囲気の出版社のオフィスの雰囲気と、優しい女性社長のことは今でも思い出に残っています。
本日のお題:バイト先でのエピソード
それは、大学1年から2年にかけての春休みのことです。
この期間、私は東京本郷にある小さな出版社でバイトをしていました。
会社のオフィスは営団地下鉄(現 東京メトロ)丸の内線本郷三丁目駅と御茶ノ水駅の中間あたりにある雑居ビルのワンフロアだけの小さいもので(その他にすぐ近くの別のビルの地下に倉庫を借りていました)、社員もパートさんやバイトを含めても10人ぐらいだったと記憶しています。
さて、その出版社でバイトをしていたある日、当時としてもかなり久しぶりに春闘の大手私鉄の24時間ストライキが決行されることになりました。
ただ私が自宅最寄り駅から池袋駅まで乗車する西武線はストライキを行わず平常運転で(この他小田急と京急もストライキ不参加。また集会札のみのストライキに規模を縮小した会社もあり)、池袋から先も丸の内線でなくJRで御茶ノ水駅まで行くルートで通っていたため、私自身には直接ストの影響はありませんでした。
それでも池袋駅から秋葉原駅まで乗車した山手線外回りは営団地下鉄が止まっていたことによる迂回客での大混雑でダイヤが乱れ、結局私は10時の始業時刻に5分ほど遅刻してしまいました。
会社の入るビルに到着し、オフィスの入る部屋のドアを開けて朝の挨拶と遅刻の謝罪をすると、デスクに座っていた出版社の女性の社長が「おはよう! あれ? ○○君(私のこと)、電車停まってなかった?」と声をかけてきました。
ふと見ると、オフィスには始業の10時を回ったのに自分と社長の2人しかいません。
聞けば、他の社員さんやパートさん、バイト仲間もみんなストで電車が止まった影響でまだ出社できていないとのこと。そして社長は西武線も止まっていると思っていたらしく、私が5分遅れただけで出社してきたので驚いたようでした。
何はともあれオフィスに着いたので仕事に入ってもよかったのですが、まだ大半の社員が出社できていないのと、その日はそれほど急を要する業務もなかったようで、社員がそろうまでのんびりと仕事をしながら時間をつぶすことになりました。
そして2人とも黙っていては寂しいので、社長とたわいもない話をしながら過ごすという、なかなかできない体験をすることになりました。
私からは自分のことや通っている大学のこと、社長からもいろいろと内緒の話を聞かせてもらい、ついつい話が盛り上がってしまいました。
結局、この日の大手私鉄のストライキは11時ぐらい?に終わったようで、お昼が近づくと次第に他の社員さんなども集まってきました。
お昼休みにはみんながストによる混乱や大混雑・大渋滞の中の出勤の様子を語り合い、いつも以上に賑やかなお昼になりました。
ということで、久しぶりのストの影響で思いがけず社長と2人だけの時間を過ごすというレアな経験ができたこの日の午前中も終わり、午後からは何事もなかったようなオフィスの風景に戻りました。
あれ以来、バイト先でも就職した会社でも、社長と2人きりで会話を交わすことなど一度もありませんでした。
そういうこともあって、今でもあのアットホームな雰囲気の出版社のオフィスの雰囲気と、優しい女性社長のことは今でも思い出に残っています。
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