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芳賀・宇都宮LRT初乗り記 その2 [鉄活動レポート]

こんばんは、gonanaです。
前回からの続きで、去る9日の宇都宮LRTの初乗り記です。

湘南新宿ラインで宇都宮駅に着き、餃子も食べたところで、いよいよこの日の本題である宇都宮LRTに乗車します。再び駅に戻って今度は東口方面へ通路を歩き、やがて見えてきたエスカレーターで下った先にLRTのホームがあります。(もちろん会談・エレベータでもアクセス可)
1面2線構造のホームにはちょうど上り電車が到着、多くの乗客が下りてきました。
到着した電車は全員の下車が終わると一旦ドアを閉めて運転士が反対側の運転台へ移動したのちに改めてドアを開放して乗車が始まりました。
この宇都宮LRTでは交通系ICカードを利用する乗客は車両1編成の片側に4カ所ずつあるドアのいずれからも、ドア脇にあるICカードリーダーにカードを読み取らせることで運賃生産ができるシステムを採用しています。
現金払いの時もどのドアからでも乗れるのは同じですが、ホーム上にある整理券発行機で整理券を取り、降車時は運転士のそばの運賃箱に運賃とともに入れる必要があります。
また、ICカード利用時でも現金払いの時でも、降車時に運転士に障害者手帳を提示して障害者割引で乗車したい旨を申告すると割引運賃が適用され、私とガイドさんもこの方法でICカード利用で乗車しました。
当日は開業から2週間が経ち、さすがに開業直後のフィーバーぶりも落ち着いた洋でしたが、それでも土曜日の昼下がりとあって始発の宇都宮駅東口停留所からの乗客は多く、車内もホームも賑わっていました。
発車前に運転士がホームや社内の乗客に向けて肉声で運賃生産のしかたなどについての案内をするのも、まだ開業して間もなくでなれない乗客も多い今の時期らしい風景かもしれません。
乗車した車両の車内も多くの乗客がいましたが、ラッシュ時並みの混雑というのでもなく、私も後ろ向きかつ通路側ながらボックスシートに座ることができました。
ちなみにこの宇都宮LRTで使用されるHU300形車両の座席はボックスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシート仕様で、座席自体もなかなか座り心地のよいものです。
さて、乗車した電車は定刻の12:48に宇都宮駅東口停留所を発車し、一路終点の芳賀・高根沢工業団地停留所を目指して走りだしました。
発車時のショックもほとんどなく、それでいて加速はかなり力強くあっという間に結構スピードが上がった感じがしました。
車内に流れる自動放送では「各駅停車 芳賀・高根沢工業団地行です」などといった行き先案内が流れます。宇都宮LRTの開業時のダイヤでは全列車が各駅停車としての運転ですが、近い将来(早ければ来年春?)からは路面電車では珍しい快速運転も始まる予定になっているのでこのような案内になっているのでしょう。
いずれにしても路面電車の案内放送で「各駅停車」と列車種別が案内されるのもなかなか新鮮です。
宇都宮駅東口を出て5つ目の電停になる宇都宮大学陽東(ようとう)キャンパス停留所は文字通り大学のキャンパスに近い停留所であるとともに、ベルモールという商業施設も近くにあるため、乗車・下車とも多かったようですが、特別乗降に手間取っていた様子はありませんでした。
ここを出るとLRTの線路は専用軌道に入り、やがて次の平石停留所に着きました。
ここには宇都宮LRTの車両基地と運営会社の本社があり、まさに宇都宮LRTの中核ともいえる場所です。
平井氏を出たあたりから車窓には田園風景も目立つようで、ライトラインは引き続き快走します。
宇都宮LRTの最高運転速度は道路上も専用軌道も40km/hだそうですが、特に専用軌道では体感的にはそれよりももう少し早く走っているようにも感じられました。それでも揺れはほとんどなく、乗り心地は上々です。
将来的には専用軌道区間でのスピードアップの計画もあるらしく、もし実現すれば快速運転とあわせバスや車と比べてかなり時間的なアドバンテージが生まれそうです。
さらに進んだ清原地区市民センター前停留所には、トランジットセンターという路線バスとの乗り換え拠点が設けられていて、LRTのホームに隣接して路線バスの乗り場があり乗り換えが便利になっているそうです。
このようなバスとの乗り換え拠点は他のいくつかの停留所にもあり、自動放送でもバスへの乗り換え案内が流れます。
その次のグリーンスタジアム前停留所は、路面電車の停留所としては珍しい2面4線構造で、快速運転が開始されたあかつきにはここで快速が各駅停車を追い抜くダイヤが組まれることになっています。
宇都宮LRTの路線は結構起伏に富んでいるそうで、最大で今はなき信越本線の碓氷峠にも迫る60パーミルの急勾配も複数存在するとか。
しかしライトラインに乗っていてその勾配をはっきりと意識することはなく、力強いモーターのおかげで軽々とクリアしているように感じられました。
宇都宮駅東口を出た時にはかなり賑わっていた車内も終点に近づくにつれてかなり余裕が生まれてきました。
そして13:38にライトラインは終点の芳賀・高根沢工業団地前停留所に到着。ここまでの所要時間は50分で、標準の全線所要時間48分と比べると2分遅いですが、途中での信号停車や途中の停留所での乗降時間を考慮すればさほど気になる遅延とは感じられませんでした。


宇都宮LRTの終点の芳賀・高根沢工業団地前停留所は、その名の通り工業団地の中の停留所で、周囲にはこれといって行くべき場所もないそうなので、ここまで乗ってきた電車の折り返しとなる13:42発の宇都宮駅東口行でとんぼ返りします。
先ほどの宇都宮駅東口停留所同様、ここでも乗客をすべて降ろした後一旦ドアを閉めて運転士がエンド交換を行い、改めてドアを開けて乗車開始となりました。
今度は先頭車のロングシートに着席。先ほど通って来たばかりの道を戻ります。
芳賀・高根沢工業団地前停留所を出た時にはまばらだった乗客も先へ進むにつれて増え、宇都宮駅に近づくとそこそこ混んできました。ただ、土曜日の午後という時間だからか、車内はあくまでもまったりムードで、LRTの方も走りがもたつく場面もほとんどなく快適に走るので、乗っていて実に気持ち良い路線という印象を受けました。
そして終点の宇都宮駅東口停留所には14:32に到着。
個人的には、HU300形の大きな窓から市街地・住宅地・田園地帯・工業団地と変化していく車窓を眺められないのが何とも悔やまれるところですが、それでも宇都宮LRTの魅力は十二分に感じることができ、大満足の初乗車となりました。
宇都宮LRTは今後、先ほども触れたような快速運転の開始や増発が予定され、専用軌道区間でのスピードアップの計画もあるという話です。
さらに将来的にはJR在来線を超えて新幹線をくぐり、繁華街や市役所、東武宇都宮駅などがある宇都宮駅西口方面への延伸も計画されているそうで、今後の発展が楽しみな路線です。
今回の初乗車でひとまず宇都宮LRTは全線完乗となりますが、また宇都宮餃子を食べに行きがてらぜひ乗りに行きたい路線です。

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