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「富士はやぶさ」お別れ乗車&北九州遠征の思い出 その1 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんばんは、gonanaです。
先日はブルートレイン「北斗星」最後の乗車の時の思い出について書きましたが、今回からはブルートレインつながりで、2009年3月のダイヤ改正で廃止された東京駅発着の最後のブルートレイン「富士はやぶさ」に、その年の1月にお別れ乗車した時と、その際に北九州エリアで撮影などをした時の思い出を書いていきたいと思います。

東京駅発着の最後のブルートレインだった「富士はやぶさ」がその栄光の歴史に幕を下ろしてから、早いものでもう11年の年月が経過しました。
2009年3月の「富士はやぶさ」廃止が近づくと、ほぼ休みごとにいろいろな場所でこの列車を撮影するようになりました。
最終日に撮影したものも含めてその頃に撮影した写真を今改めて見ることはかなわないけれど、その時の思い出は今も鮮明に心に残っています。
一方私にとってブルートレインは、「乗る」ことも大切な楽しみです。(もう動くブルートレインには乗れないけれど、敢えてこの表現にさせてもらいます)
2008年夏に九州へ遠征した時に、「これが九州行ブルトレのお別れ乗車になるかもしれない」という思いを抱きながら、行きは「富士」の、帰りは「はやぶさ」のそれぞれ当時の全区間に乗車しましたが、その年の暮れに正式に「富士はやぶさ」の廃止がアナウンスされると、最後にもう1度だけでもいいから「富士はやぶさ」に乗りたいという思いが強くなり、2009年年明けの成人の日を含めた3連休(+有給休暇1日)に北九州エリアのED76・EF81の撮影を兼ねて「富士はやぶさ」の本当のお別れ乗車に出かけることにしました。

2009年1月9日、「富士はやぶさ」お別れ乗車を兼ねた北九州遠征に出発しました。
当日は自宅を13時過ぎに出発し、まずは池袋駅から湘南新宿ラインで大船駅へ向かいます。
自宅から1時間半程度あれば到達できる東京駅に、しかも「富士はやぶさ」の東京駅入線時刻から考えても余裕がありすぎる時間に出発し、しかも東京駅へ直行せず大船へ向かったのは、その大船駅に掲出された「富士はやぶさ」廃止に寄せて制作された同駅のオリジナルポスターを見に行きたかったからでした。
前年の「銀河」廃止に際して制作された同駅オリジナルの惜別ポスターの存在を、当時のブログ仲間の方から教えていただき、実際に見に行って感動したこともあり、このブルートレイン惜別ポスターの掲出が始まったという話を聞いて出発前に見に行くことにしました。大船駅の東海道線下りホームの事務室の壁に貼られたポスターは、上りホームからも見ることができました。
ポスターの内容は、東京ー九州間のブルートレイン各列車の行先字幕の写真や列車の走行写真などとともに、(ポスターの文面を書いた人のものかどうかは定かではありませんが)九州行ブルートレインの思い出や廃止に対する思いなどが綴られたメッセージが掲載されていて、「銀河」のポスターに続き非常に感動的なポスターでした。
特に、(メッセージをまとめた人の?)両親の郷里である九州へ向かう際に乗ったブルートレインの車内で修学旅行のお兄さんやお姉さんたちに優しくしてもらった思い出や、食堂車で食べたハンバーグやカレーがなぜかいつもよりおいしく感じた記憶などの一節には、何だか泣けてきてしまいました。
そして、
「ブルートレイン、それはその中にいろんな人の夢や思い出をたくさん詰め込んだ特別な故郷への列車なのです。
故郷へ続くレールを走るブルートレイン」
という一節は、関東生まれ関東育ちで世間一般にイメージされるところの「故郷」といえるものがない私の心にも響く、素晴らしい言葉でした。
今の大船駅でもこうした感動的なポスターが掲出されることがあるのかどうかはわかりませんが、「銀河」の時といい「富士はやぶさ」の時といい、ビジネスライクな列車廃止の告知ポスターでなく、その列車に対する熱い思いにあふれたポスターを制作してくださった大船駅の方々には頭の下がる思いです。

素晴らしいポスターを見た後、まだ少し早めですが東京へ向かいました。
次回、いよいよ乗車する「富士はやぶさ」が東京駅に入線します。
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あおたけ

「富士・はやぶさ」は栄光の東海道ブルトレの
最後の牙城でしたよね・・・。
そのお別れ乗車を兼ねた北九州旅、
乗車記や現地での撮影記が楽しみです☆

私も末期のころに惜別乗車を計画したものの、
東京発の寝台券はまったく入手できず、
熊本発の上り「はやぶさ」でお別れ乗車しました(^^)

by あおたけ (2020-08-16 07:52) 

gonana

あおたけさん、おはようございます。
東京発九州方面行のブルトレは、かつてはブルトレというより日本を代表する列車ともいえる存在だっただけに、そんな栄光の列車たちの最後となった「富士はやぶさ」は私の中でも思入れのあった列車でした。
あおたけさんもお別れ乗車されたんですね。
どの列車でもそうだと思いますが、廃止のうわさが経ち始めるととたんに指定券や寝台券が撮りにくくなりますよね。
その中でも「富士はやぶさ」は特にその傾向が顕著だったみたいですね。
私も、このお別れ乗車の時の寝台券を撮るときには、発売開始日の10時にみどりの窓口の係員の方が予約の照会操作をしてくださるのを祈るような気持ちで見守ったのを今でも覚えています。

by gonana (2020-08-16 09:06) 

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