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西武10000系「レッドアロークラシック」 拝島線臨時特急乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
今回は、2011年末に、西武の2代目特急車10000系のリバイバル塗装編成「レッドアロークラシック」を使用して、通常は特急の運転のない西武拝島線に運転された臨時特急に乗車した時の思い出です。

「レッドアロークラシック」は、上にも書いた通り10000系の1編成(10105編成)の車体塗装を、その先代の特急車5000系のそれを再現したものに変更したもので、2011年11月に登場し、現在も新宿線で運転されています。
そして今回振り返る臨時特急は、その「レッドアロークラシック」の登場を記念して同年12月12~20日に、夕方の帰宅時間帯に拝島行の下り1本のみが運転されたものでした。
運転区間として定期特急の運転がある池袋・秩父線や新宿線本川越方面でなく拝島線方面が選ばれたのは、通常特急が走らない区間で走らせることによる宣伝効果と、将来的に拝島線への特急運転する可能性を探っていたことの2つの理由があったように感じます。

その拝島行き臨時特急に運転2日目の12月13日に乗車しました。
その日の会社帰りにいつもとルートを変えて臨時特急の始発駅西武新宿駅へ向かいました。
早速乗車する臨時特急の特急券を購入しますが、この列車は普段運転のない拝島行きということもあり、特急券の発券システムに特急券が収容されていなかったようで、通常の特急のように特急券自動券売機では特急券が購入できず、改札外の窓口で購入するという方式がとられていました。
しかもそこで発券された特急券は、機械発券ではなく補充券のようなスタイルの用紙に係員が必要事項を記入したり○をつけたりするという、その当時もすでに珍しい形態のものでした。
これはある意味、この拝島行き運転の記念グッズともいえる存在ともいえるものでした。
そして、この拝島行臨時特急、せっかくの新しい試みなのに列車名がついておらず、駅での案内も「拝島行特急」などとなっているだけでした。

無事特急券を購入してホームに入ると、やがて「レッドアロークラシック」塗装となった10105Fが入線してきました。
同車を生で見かけたのは初めてではありませんでしたが、改めてじっくり眺めてみるとなかなかうまく初代レッドアローのイメージに近づけられているという印象を受けました。
ちなみに愛称がないせいもあるのか前面・側面の愛称・行先表示はどちらも「臨時」表示でした。
車内に入ると、各座席の背面テーブルには懐かしの西武線の駅風景の写真のステッカーが貼られ、乗車中でも楽しめる趣向が取り入れられていました。

さて、拝島行特急は定刻の19:42より若干遅れて西武新宿を発車。
高田馬場を出たあたりでの乗車率はまあまあといったところでしたが、その中には私と同じような乗り鉄好きもある程度含まれていたことを考えると、初めての拝島行き特急の評価がどうだったのかは気になるところでした。
臨時特急の拝島までの停車駅は高田馬場・田無・小平、玉川上水で、定期運転されている新宿線特急「小江戸」が全列車通過する田無・小平に停車するのも新鮮でした。
小平からは10000系乗車では初の拝島線入線となりましたが、なにぶん夜なので車窓の見え方の変化を味わうことができなかったのは少々残念でした。

臨時特急は西武新宿から50分で拝島駅に到着。
臨時列車の宿命で、当時、日中のこの区間の最速列車だった「拝島快速」(現在は廃止)より5分ほど遅く、特急らしさはあまり感じられませんでしたが、池袋線や新宿線で乗り慣れている10000系でも、普段とは全く違う行先に向けて乗車するというのはなかなか楽しい経験でした。

拝島行きの臨時特急は、この2011年末の運転の後も数日だけの期間限定で何回か走ったものの、現在までに「特急」としての定期運転は実現していません。
ただ、この臨時特急を夕方の帰宅時間帯に運転したことの狙いは的中したようで、その後座席指定制列車「拝島ライナー」として臨時特急のコンセプトが引き継がれているのは興味深いところです。

「レッドアロークラシック」も登場から間もなく10年。
10000系の池袋・秩父線からの撤退後も生き延び、新宿線「小江戸」で活躍を続けている10105Fですが、今後の新宿線特急の動向とともに、この編成がいつまで活躍を続けてくれるのかも気になるところです。
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あおたけ

通勤特急の試験的に拝島線で運行された
10000系の拝島ゆき臨時特急、
数ある10000系のなかでもクラシックが使われたところに、
西武の意気込みが感じられますし、
ファンにとっても嬉しいことでしたね(^^)
40000系の「拝島ライナー」が定着した今、
10000系での拝島線乗車は貴重な経験だと思います☆
by あおたけ (2021-03-01 06:58) 

gonana

あおたけさん、こんばんは。
レッドアロークラシックを使った拝島線特急、当時としては話題性の多い列車でしたね。
これがもし昼間の運転だったら、間違いなく拝島線内のどこかで撮影したでしょう。
でもあえて帰宅時間帯に一日下り1本だけ運転したところに、この列車の本当の狙いが感じられますね。
運転されたのも忘年会シーズンでしたし。

新宿線の「小江戸」も、10000系の後継はやはり001系になるのか、それとも「拝島ライナー」のような座席指定制列車になるのか、地元(に近い)路線だけに気になるところです。
by gonana (2021-03-01 23:35) 

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