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あれから10年… その2 [日々のあれこれ&つぶやき]

こんばんは、gonanaです。
昨日の記事の続きです。

10年前のあの日。
おそらく私がこれまで体験した中で最強と思われるあの地震が起きてから3時間余り。
やがて時刻は終業時刻の18時になりましたが、この時点では首都圏の鉄道はほぼ全線が止っており、ラジオなどでも復旧の見通しなどに関するニュースは伝わってこないため、とりあえずそのまま仕事を続けつつ新しい情報を待つしかない状況が続きました。
そして、いつ帰宅できるかわからないとなるといつ食事にありつけるかもわからないので、何かしら食料を仕入れておこうと会社の入っているビルの1階にあるコンビニへ行ってみました。
すると、やはり同じことを考える人は多いもので、店内は混雑し弁当やパン、おにぎりやサンドイッチの棚は軒並み空っぽ。
スナック菓子やおつまみ系も在庫がかなり少なくなっていたので、とりあえずリッツ(クラッカー)の小袋だけ買ってオフィスに戻りました。

その後も、オフィスで流れていたTBSラジオやNHKラジオ第一から流れる情報を聞きながらの「待ち」の時間が続きました。津波に関する情報も色々伝えられ、一方で首都圏の鉄道の中にはこの日中の運転再開を断念する会社も現れるなど、「長期戦」を覚悟して気分的にも落ち着かなくなってきました。

そんな中、21時を回ったあたりから少しずつ全区間、または一部区間で運転を再開する路線も出始め、22時半頃になると自宅最寄りの西武線も運転再開したことが西武のHPで確認でき、やはり運転再開した都営浅草・大江戸線と乗り継ぐことで会社のある東銀座からの帰宅ルートがつながりました。
そこで、上司のOKがもらえたこともあり、この日は帰宅することにしました。
(本来の通勤ルートは銀座一丁目駅から有楽町線を利用するものでしたが、都営線を使うコースの方がわずかに早く運転再開の情報を得られました)

会社を出て浅草線の東銀座駅ホームに着いたのは23時を少し回った頃。ホームにはそれほど人はおらず、2~3分ほどしてやってきた都営5300系の西馬込行もそれほどの混雑ではありませんでした。
東銀座から2つ目の大門で大江戸線に乗り換えましたが、やってきた六本木・光が丘方面行はとても乗り込む余裕のないほどの大混雑。
そこでこの電車を見送り、30分近くたってやっと到着した後続電車になんとか乗車することができました。
この列車ももちろん超満員で、各駅では条項に手間取って停車時間も伸びていました。
混雑する社内でひたすら耐えることほぼ1時間、西武新宿線との乗換駅中井に到着。ちなみに通常時の大門ー中井間(六本木・新宿経由)の所要時間は26~7分なので、いかに混雑で乗降時間が伸びたかがわかります。
大江戸線の中井駅と西武の中井駅の間では商店街を2~3分ほど歩くことになりますが、私と同じように西武の駅へ向かう人の姿も多く、午前1時を回ろうとしている時間とは思えないような光景でした。
西武の中井駅に着くと、ほどなくして新所沢行各停が到着し、やっと座席にありつくことができました。
この各停は途中の上石神井で本川越行急行の対比を行うというのでそちらへ乗り換え。こちらでの着席はできなかったものの、これで自宅最寄り駅まで電車で帰れることが確定し、ほっとしたのを思い出します。
そしてその自宅最寄り駅に着いたのが2時を回った頃。
駅から自宅へ向かう道では特に大きな被害らしきものは見当たらず、途中にあるコンビニも何事もなかったように普通に営業していました。
コンビニの明かりを見た途端、昼に会社近くのマクドナルドで昼食をとって以来ほぼ何も食べていないことを思い出し、同時に空腹を感じました。
幸いこの自宅近くのコンビニでは食料品の棚が空っぽになるといった事態は起きていなかったので、ドリアとおにぎり1個を購入。

そして2時半頃、会社から3時間半かけて自宅に到着。
幸い自宅には地震の影響がないことはわかっていたので安心はしていましたが、実際に帰宅してそれを確認できた時には改めてほっとするものを感じました。
自分の部屋に入ると、こちらでも揺れは相当なものだっただろうに、落下したり産卵したりしているものもないいつも通りの室内に驚くやらほっとするやら。

何はともあれ、運転見合わせによって帰宅手段のなくなってしまったいわゆる「帰宅難民」と呼ばれる人々や、都心から郊外まで徒歩での帰宅を余儀なくされる人々が多数出た中にあって、どうにかこうにか自宅にたどり着くことができた幸せをかみしめながらドリアとおにぎりを食べ、入浴して4時にはふとんに入ることができました。

次回は、震災翌週の会社への通勤を振り返ります。
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