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【乗り鉄の思い出】いすみ鉄道キハ28 初乗車の思い出 [その他鉄道ネタいろいろ]

こんにちは、gonanaです。
ここ数日、現役引退まであと1年を切ったいすみ鉄道のキハ28 2346やそこからつながる話題についての記事が続いていますが、今日もそのキハ28についての思い出を振り返ります。
今回は、先日の記事でも記した一般向け内覧会の後、営業運転に向けての本格的な整備を経て2013年3月にいよいよいすみ鉄道での営業運転を開始したキハ28に初乗車した時の思い出です。
2013年4月28日、いすみ鉄道国吉駅前の商店街で行われた「みんなでしあわせになるまつりin夷隅」(以下「みんしあ」と略します)という町おこしイベントが開催されました。
そこで、このイベントを見に行くのに合わせて、営業運転を開始したばかりのいすみ鉄道のキハ28に初乗車するとともに、いすみ市内にあって多くの鉄道車両が保存展示されている「ポッポの丘」という施設も見学することを目的にいすみ鉄道を訪れることにしました。
(以下、列車時刻などのデータは2013年4月時点のものです)

当日は朝早く自宅を出て、新宿駅7:09発の255系特急「新宿わかしお」でいすみ鉄道との接続駅である外房線大原駅へ向かいました。
「新宿わかしお」は8:54に大原駅に到着。さっそく改札を出てすぐ右手にあるいすみ鉄道のホームへ向かいます。
いすみ鉄道の観光急行に乗車するには乗車券のほかに急行県が必要なので、駅舎内の自動券売機で当日分のフリーきっぷを購入した後、売店の店員さんも兼任の駅員さんから急行券を購入します。
キハ28は指定席車として連結されるため、乗車するには座席指定も受ける必要があり、もちろん座席指定ありの急行券を購入しました。
営業開始からまだ日も浅く注目度も高いだけに座席が撮れるか不安でしたが、幸い無事に指定券をゲットでき、キハ28に乗車できることとなりました。
購入した急行券は硬券で、乗車日・発車時刻・席番は手書きで記入、そして改札鋏の入鋏跡も入り、これだけでも国鉄時代のローカル急行の雰囲気は十分です。
しかも乗車後の急行券の回収もないので乗車記念品としての価値も高いです。
ちなみにこれから乗車する大原9:20発の「急行1号」は上総中野行ですが、急行券の発売区間は途中の大多喜までで、大多喜ー上総中野間は各駅に停車し、急行券なしで乗車可能でした。

改札を入りホームに出ると、すでにキハ28+キハ52の国鉄型キハコンビが入線していました。
やはり国鉄色の車両は、どこでいつ見てもその場の風景によくなじんでいいものです。
キハ28は大原寄り(駅舎側)に連結されていて、前面にはかつての房総地区の急行列車を思わせるヘッドマークも掲げられていました。
キハ28の前面種別表示は、私が乗車前にホームで撮影していた時点では、折り返し前の大多喜始発の快速の時の「快速」表示のままでした。(その後発車前に「急行」表示に変わりました)
また車体側面に標記された所属車両基地の電略標記は、キハ52と同じ「千カウ」(勝浦機関区の意味?)になっていて、ここにも国鉄時代を再現する演出が感じられました。

ホームでキハ28の外観撮影を一通り終えて、いよいよキハ28に乗車。
そのキハ28のデッキには、この後向かう「みんしあ」のポスターが掲げられていて、改めて国鉄ではなくいすみ鉄道に乗っているのだということを気付かされます。
車内は内覧会で見た時とほぼ同じ、JR時代に改造されたままのセミクロスシート仕様で、原形のオールクロスシート仕様への復元はなりませんでした。
またロングシート部の一部に張られたJR西日本オリジナルの優先席用の黒地にカラフルな模様の入ったモケットもそのままでしたが、その他の部分(ボックス部分・ロング部分とも)は国鉄時代を思わせる青いモケットに張り替えられていました。

キハ28+52の「急行1号」は9:20に大原駅を発車。
「みんしあ」へ向かう人たちで混雑するかと思いきや、キハ28の車内は大きな混雑もなく、上総中野までの1時間強の間ワンボックスを一人で占領して急行型キハの旅を満喫することができました。
大原を出て最初の停車駅国吉駅に到着する直前、構内には、同じ千葉県内の久留里線を最後に引退した後、いすみ鉄道にやってきた国鉄色のキハ30 62の姿も見ることができました。
国鉄色のキハ3両の揃い踏みは、できるものなら列車から降りて撮影したいくらい魅力的な光景でした。
国吉駅では大原行列車との交換のため10分ほど停車。もちろんこの間も社内でじっとすることなく、ホームへ出て撮影をしたり、ホーム上をぶらぶら歩いたりして過ごしました。
上下線の線路を挟んだ上りホームから下りホームに停車中の国鉄型キハコンビを眺めていると、これぞまさしく国鉄時代の非電化ローカル線というムードがたっぷり感じられ、これが21世紀の光景とは信じられないほどでした。

発車時刻が近づいたので再びキハ28の車内に戻って引き続き上総中野を目指します。
国吉と大多喜では下車する人も多く、大多喜からは各駅停車となって事実上普通列車扱いになり、車内ものどかな雰囲気になっていきました。
そして10:26、国鉄型キハコンビは終点の上総中野に到着。
国鉄型気動車を代表する形式の一つでもあるキハ58系の乗り心地を満喫しながらの、あっという間の66分間でした。

上総中野に到着した国鉄型キハコンビは、同駅10:46発(この日実際には「運転上の都合」とやらで7分ほど遅延)の大多喜行で折り返します。
もちろん私も、この列車で大多喜へ戻りましたが、この列車では相方のキハ52 125に乗車しました。
この大多喜行は普通列車のため急行券なしで国鉄型キハに乗れることと、上総中野で接続する小湊鉄道からの乗り継ぎもできるためか、先ほどの「急行1号」よりも乗車率は高かったです。

こうしていすみ鉄道へやってきたキハ28の初乗車を終えた私は、その後「みんしあ」のイベントを楽しんだり、ボンネットバスの乗車を楽しんだり、「ポッポの丘」に保存された鉄道車両を見学したりして楽しい一日を過ごしたのでした。
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