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視覚障害者だって、一人旅は楽しめる! [視覚障碍者としてのあれこれ]

こんにちは、gonanaです。

本日のお題:今、一人旅に行くならどこへ行きたい?

どこ?といっても、何しろしばらくなかなか旅らしい旅になかなか出かけることができずにいるので、行きたい場所、乗りたい列車や車両が大渋滞状態で絞りきれません。
昨年10月に全線復旧した只見線に乗りに行きたいと思いながらまだ実現できていないし、近場にはなるけれど8月に開通予定の宇都宮のLRTにも乗りに行きたいと思っています。
その他にも乗りたい列車や車両が多すぎて、旅の目的には困りません(笑)
久しぶりに九州にも北海道にも四国にもいきたいし、まだ本格的に旅したことのない東北や山陰にも足を延ばしてみたいし…

とにかく、いろいろな所へ鉄道で旅することを頭の中でイメージしていると、すぐにでも旅支度をしたい気持ちになってしまいます。

ところで、私のような視覚障害者が、鉄道やバス、飛行機などで一人旅をしようとすることを、皆さんはどうお考えでしょうか。
実は、私の入っている視覚障碍者の鉄道ファンのメーリングリストに、以下のようなメールが投稿されていました。
投稿者の方(ほぼ全盲)が、一人旅で訪れたある地方でローカル線の駅からバスに乗ってある観光名所へ向かおうとしたところ、バスの運転手さんから「ほとんど見えないのにこんな遠くまで来てただバスや列車に乗っているだけで楽しいですか?」と聞かれたそうです。
この投稿には同じような経験をしたという方のレスも何通かあり、このドライバーさんと同じようなことを思っている人が一定数いるのだということに驚きました。
おそらく、先ほどのバスのドライバーさんにしてみれば、視覚に障害のある人が同行者なしで乗り物に乗って旅を楽しんでいるというのがなかなか想像できないのでしょう。
確かに乗り物での旅は列車やバスなどの車窓からの景色を眺めたり、風景や乗り物の写真や動画を撮影したりなど、視覚で楽しむ部分が多いので、その視覚に障害のある人が一人で乗り物に乗って旅をしたところで、何か楽しいことがあるのかと不思議に思う人がいるというのもやむを得ないところはあるかもしれません。
しかし、視覚障害者が一人旅で乗り物を使う時には、視覚以外の要素でも十分旅を楽しむことができます。
例えば駅弁や立ち食いソバ、ご当地グルメなどの味覚、列車やバスなどの走行音やエンジン音、モーター音、車内や駅などのアナウンスや肉声の案内などの聴覚など、視覚以外の乗り物旅の楽しみ方もいろいろあります。
そして何より、多くの人が想像するよりもたぶん多くの視覚障害者が、国内はもちろん海外へも一人旅をしているようです。
私の所属する鉄道好き視覚障害者のメーリングリストにも、行く先々の駅や街角、宿泊施設などで様々な人の助けを借りながらいろいろな場所へ一人で乗り鉄旅に頻繁に出かけている方の旅行記がよく掲載されていて、私ももっとアクティブに鉄道旅を楽しみたいという気持ちにいつもさせられます。

視覚障害者に限らず、障害があっても乗り物に乗ることを楽しんでいる方が結構多くいるのだということがもっと広く知られるようになれば、都市部だけでなく観光地やローカルなエリアの乗り物のバリアフリーが進展するきっかけになるかもしれません。
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